何だかオカシナものですね・・・過ぎてみると、入院騒ぎの悲痛さや医師や看護婦達の大変さや叔母の思いや、悲しいことばかりでもなく、そんな中で互いの失敗や忘れたことで笑えたりもするんですね・・・
泣き笑いが交錯するような、悲劇と喜劇が同居するような・・・
ワタシや義妹以外は皆々立派な老年・・・様々な知恵や工夫を出しながらフォローして・・・というより、口出しが多くて(笑)バタバタと過ごすと、不思議な事に悲しみもどこへやら・・・忙し過ぎて悲しみを置いてきぼりしてしまう・・・いえ、故人への思いは銘々抱えてはいるのですけどね・・・すこ~し忘れる・・・(苦笑)
これが段々に時薬と共に気持ちも落ち着いて色々な事がもっと思い出されたりするんだろうけどね・・・そうするともっと堪えることが出てきたりもするんだろう、悲しみも深くなるのかもしれない・・・それでもゆっくりと時間が解決してくれてさ・・叔母にとっても・・そうであって欲しい。
雨の予報だったんです、雨も午後から降ったのです・・・ところがいざお墓に向かい始めると雨が止むんですよ、納骨・・・という時には晴れ間が出て、用意した傘が無駄になり・・・その代わり風は強かったし肌寒さもあったけど、別家のご老体があれこれ指示してくれて振り回されたりちょいと厳しい事を言われたりもするけど、結局は亡くなった人が我らを気の毒に思ってくれたのだかしらね、青空まで出てさ、ゆっくりと納骨が出来ました。
お墓もその集落一帯の墓地が小山のような高台にあって、叔母の家からもそんなに遠くない。ボチボチと歩きながら、叔母はカートを押しながら。
でもね、家に戻ったら叔母ったらさ~、すぐに自分の部屋で着替えをするという・・・(笑)まだ別家とお隣の町内会長さんまで居るのに、さっさと自分の部屋に行くもんね~(笑)挨拶ぐらいしてからでしょう(笑)ご住職は今日は「はなまつり」でお釈迦さまが生まれた日で、朝から忙しかったらしく、雨も降りそうなのに決行する我らの気持ちを汲んで来てくれたものの、終わって「折り」を持たせてお茶の一杯も飲まずに帰られ、次の法要にまた出掛けて行くという・・・実はお墓まで行って持ち運びの鐘を車の中に忘れて来たとか水桶を貸してくれるようにお願いしていたけど忘れてきたり(笑)・・まぁお経だけは絶やさなかったけどさ・・あら、案外そそっかしいのね・・・なんてね・・故人は空の上から笑っていたかもしれないね・・・。
皆おかえりになり、やれオカシイねと笑いながら皆で墓で備えたお菓子を家の仏壇に返されないからとお茶と共に頂き、やれやれと笑いと反省と・・・
自宅に我らが戻ったのは6時過ぎ。親戚が用意してくれた「折り」をつつきながら夕飯を終えたのが7時頃・・・
今日もよく動いたねぇ~・・・と、ちょっと自分達を褒めました(笑)
で、やっぱり予報通りに雨が降り出してきた・・・納骨の時はよくぞ晴れてくれたと故人を偲びました。
結婚式などでも親戚や従妹は集まるので、初めて互いの顔を拝見する・・・という事もままありますが、葬儀の時の顔合わせって、色々な幼い頃の事とかしみじみ面白おかしく話せたりする度合いが濃い気がしますね・・
何度か会っただけの従兄(姉・妹)も、こうして葬儀までの間に何度も顔合わせして相談したりしてると、何となく馴染みが出てくる・・・ワタシなんぞはようやく、この方は亭主の従妹の誰それの子だ・・とかが分かるようになった(笑)これも面白いことなのかもしれないね・・などと。
誰かが亡くなるのは悲しみ一杯だけど、疎遠だったご縁を新たに貰い直すようなこともあるんだなぁ・・・なんてことも。。其々が其々の役目を良く果たしたと・・・ノーてんきなワタシはふと思ったりする。