自転車

チャリンコの散歩は久々に見る街の風景が秋なのだなァと思わせてくれる。

千秋公園のお堀のハスは、もう茶色の枯れた葉っぱが、ジョウロの形の実と共に踏ん張り、咲き遅れたハスの花が色を失いかけている。

ふと、チャリンコを止めたのは、まだふっくらつぼみのハスの花の先頭にトンボが止まっていたからだ。

絶妙なバランスでトンボが一休みしている。
あぁ、カメラを持って来ればよかったと、後悔した。
薄紅色の柔らかなふくらみのつぼみの先頭はツンと鋭く尖り、その鋭い先にトンボが羽を広げている。
不思議な気分の美しさであった。何だか、とても得をした気分である。

道々、交差点で車と軽い会釈を交わして先を譲ってもらうのも、嬉しさを倍増させてくれる。

太極拳の練習の為に、チャリンコで約30分、ちょいと遠いが、苦にはならない。
これから練習へ行くという気持ちを切り替えるには程よい時間だ。

そうだ、パートをしてた時の通勤も、こんな風に沢山の楽しみ事を発見したりして、チャリンコを走らせたんだったっけね。。。
主婦と職場を切り替えるには、まぁ、丁度よい通勤時間だったな・・・などと。。

久々の街の光景と、道行く人の何気ない表情や風景、その中に混じった、小さな小さな自分だけの嬉しさ、どれも、昨日発見したほんの少しの幸せ(笑)