読書

休日はゆるゆると始まるが、真夏でもないのに寝苦しい熱帯夜を過ごした朝は、何だかけだるく始まる。。
体は起きているが、頭の中はまだどこかしら睡眠中のような気分がある。
それでも習慣は何時もの様に鳥の水を替え、洗濯機を回し、コーヒーを入れ・・・と、それなりに動作は回転してくれる。。(笑)
メールをチェックしたり、新聞に目を通したり、一通りが終わると、お昼の間まで少し時間が空いた。

読みかけの本にふと手が伸びる。
ふむふむ・・・ふ～～ん・・・
ページがめくられて、何時の間にか本の世界に入り込んでいる。。

夫や息子がTVの話に相槌を打ったりするのが聞こえる。聞こえはするが、気にはならない。私は本の世界を漂っている(笑)

あ、洗濯物・・・干さなきゃ・・などと、ふと思ったりするが、この天気だからもう少し大丈夫。。。又本の世界に戻る。。

気が付くと、本は佳境に入り、もう止められない(笑)
遠く近く・・・旦那の”腹減ったなァ～～～”という声が聞こえはしても無視の状態に入る(笑)。。
”お～～何だか腹減ったーーー”
”なんでかなぁ。。腹減ってきたなァ・・”
”腹、減った！”
”昼飯だぞ～～～！！”

ん・・・・う、うるさいなぁ。。。
”はぁ・・ぃ・・もう少し・・”と、ぼやけた返事をとりあえずしておくが、食事の支度をする気はさらさら無い私。。(笑)

”おーーい！腹減った！！飯じゃ、飯！！”

お、これは少々まずいかもしれないと思いながら・・・”もちっと待ってね！”と私。。

あれこれ、ぶつぶつとデモンストレーションをしていた旦那は少し黙った。。(笑)

本のあとがきを読み終わり、私は読み終えた日付と「読了」という文字を空いたスペースに書き込む。
数年前からはじめた私の癖になっている。
パタンと本を閉じて、一寸、ふぅ～～っと息を吐き出し、目が宙を見る。。
至福の満足感・・の気分。。

さぁ～て、お昼は何を食べましょうか・・・なんぞととぼけたように支度に取り掛かる(笑)

冷蔵庫の中を覗いて物色していた旦那の顔がやっと、ほっとしたようになる。。(笑)

ったく～～・・・欠食児童さながらのこれが我が夫殿かぃな・・・と、ため息が出る(笑)
旦那の胃袋は、休日に少しでかくなるような気もする・・・。。