花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

over 70の着付け。

2014-08-17 11:10:09 | 着付け技術
8月もいよいよ後半戦・・・
朝晩が涼しくなってきて、なんだか秋の気配がしますね

毎年、夏の時期は仕事が落ち着くので、今年も少しのんびりしよ~なんて企んでいたのですが・・・
今年の夏は新規のスタジオさんやキャバクラさんのお申し込みが増えたおかげで、結局休みなく働いております

でも、来週は無理やり休みを作ったので、久しぶりの旅行旅行旅行~~~
ただ、お休み中にメールがどれだけ溜まっているかを考えると、帰宅後の仕事が恐ろしい・・・・

さて、昨日は新規のスタジオさんのところへお仕事に行ってきました
今回のご依頼内容は

「金婚式」のご夫婦の記念写真

お友達の奥様同志が記念撮影はお着物で・・・と考えられたようです

「金婚式」とえいば・・・・なんと結婚50周年

ご夫婦元気で50周年を迎えられなんて、なんてすごい事なんでしょう

我が家は私の父が早くに脳梗塞に倒れ介護中、義父も亡くなってしまったので、お二人そろって元気なご夫婦は本当にすごいと思います

もちろん、お客様にお話を伺うと「〇〇を手術した」「〇〇で病院へいっている」等、体調が万全ではない場合も多いですね」


70代以上のお客様は出張着付けのお仕事でも時々お見かけ致します。
さすがに年齢的に着物をきるのが億劫になるので、多くのお客様が着られるわけではありません。

結婚式、叙勲、今回のようなお祝い等の時になります。

70代以上のお客様の着付けは、課題がたくさん・・・

体調を考える

元気なお客様から、体調不良を抱えているお客様までいらっしゃいます。
足が悪い場合は机や壁等に手をついてもらって体を支えながら着付けを行います
着付け途中で体調不良になってしまう事があるので、椅子で休んでいただきながら着付ける場合もあります。
かがんで草履を履く事が大変なので、もちろん履かれる時にお手伝いをします。
体が思うように動かないお客様も多いので、不自由に感じているところをサポートする事を心掛けています


体型を考える

ご高齢になると、体型が若いころとはかなり変わってきます
背中が丸くなり前かがみになりやすいので、衣紋を抜きすぎないように気を付けます。
お腹が妊婦さんのように出てくるお客様もいらしゃるので、ガーゼ等で出っ張りを抑えます。
お胸もかなり大きく下がってきますが、下着はできるだけつけず(つけても和装ブラ)補正のタオルやガーゼで上から抑えて帯の上に胸が乗らないようにします。
年齢と共に軟骨が減って身長が縮むお客様も多くいらっしゃいます。昔、誂えた着物や長襦袢が長くなってしまうので、丈に気を付けます。


若いお客様と違って、姿勢がどうしもて悪くなりがちなので、綺麗に着せるのにはかなり難しい部分も多いです
また、体重も大幅に増えている場合も多く、昔の着物や帯や小物が合わない事も度々。サイズの違うお着物を着せるのは一苦労です。

それでも、着物を着られた時のお客様の素敵な笑顔は最高です
間違いなく若々しくなっていますね~


over70になっても、綺麗になれるのが女性の特権
「着物を着るのは面倒・・」と思いがちかもしれませんが、ちょっとしたイベントにはお着物を着られるのはいかがでしょうか??

さて、今日はこれからお仕事、そして夜には昔働いていた会社の同期とお食事会~
友達との再会とラグジュアリーなレストラン・・・・ウキウキ
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