花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

着付け技術 その5 ~おはしょり編~

2020-05-02 10:46:19 | 着付け技術
5月に入りました~
なかなか外出できない日々ですが、買い物や散歩の時に見かける草花がホント綺麗
風も柔らかくて家の窓全開でも、心地が良いです
こんな時でも春っていいですね~


さてさて、着付け技術ブログをちまちま書いていますが、裾合わせ、襟合わせの次はいよいよ

「おはしょり」

一般的におはしょりの長さは帯の下から5-8cmと言われています
身長、年齢、お着物の種類、お好みなどからおはしょりの長さを選ぶ必要があります

 身長が低めの方は短め、身長が高めの方は長め
 若い方は短め、年配の方は長め
 足長に見せたい場合は短め、お腹の出っ張りが気になる人は長め

など、様々なケースで長さの選び方は異なってきます

おはしょりの長さでかなり雰囲気が異なりますので、お客様に合った長さを選ぶことが重要です
短めだと若々しく今風な雰囲気、長めだと上品で落ち着いた雰囲気になりますね


(身長156㎝前後、帯幅16cm)






(身長170cm前後、帯幅17.5cm)*着物が短いので、衽線は合っていません







おはしょりの長さは帯を結んだ時の幅をイメージして調整をします
帯をのせても、手幅で確認しても大丈夫です




おはしょりは帯を結んだ後に・・・

「長すぎた~」「短すぎた~

と計算ミスが起きやすい部分です
この場合、修正する技術を考えると

短いおはしょりを長くするのは「簡単」 ※下に引けば長くなる
長いおはしょりを短くするのは「大変

という事から、おはしょりはやや短めに設定しておくと、後々修正しやすくなりますよ
もちろん、最初から長さが合っている事が一番です

裾合わせ編でも書かせていただきましたが、身長に対して着物が短くどうしてもおはしょりが出ない場合は、腰紐を腰骨ギリギリの最も低い位置で結ぶことがポイントです


さらに、おはしょりと裾の衽線(おくみせん)があっていればベストです
ただ、どんなお着物でも衽線が合う訳ではありません
体形に全くサイズがあっていないお着物の場合は、衽線は合わないので諦めましょう(笑)




また、おはしょりがたるんでいたりシワがあるときは、帯下の中心から両手の人差し指を入れて左右に引いてあげると綺麗になりますよ




おはしょりの最難関は、右脇での前のおはしょりと後ろのおはしょりの合体部分です
背中から持ってきたおはしょりの余分な部分を、上側にできたポケットの中にきっちりしまい込んで、綺麗にしてあげると良いですよ




前側のおはしょりの長さを調整し、前と後ろのおはしょりの長さを合わせて、お互いをしっかりかみ合わせる事が重要です




お着物のサイズによっては綺麗に合わない事もありますが、脇まで意識をして着付ける事で、どんな方角から見ても美しい着付けとなります


お着物着付けは難しい部分が多く、美しい着付けのハードルはなかなか高いと思います
相手の体形やお着物によっては上手くいかない事も多いのですが、しっかりポイント抑えながら着付けてみてくださいね






次回は ~コーリベルト編~ の予定です




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