花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

夏の袷。

2013-07-21 23:33:45 | 着物
本日はお宮参りのお客様の着付けに行って参りました
お着物は袷(あわせ:縮緬や綸子素材で裏地が付いている10-5月に着用するお着物の事です)。

夏のお着物と言えば紗や絽の透けた素材のお着物に夏用の襦袢・帯・小物を合わせるのが正式な着方なのですが、夏着物をお持ちのお客様はほんのわずか。
真夏の7-8月しか着る事の出来ない夏着物は贅沢品ですもの~
結婚式やお子様のイベントのお客様の殆どは真夏でも袷のお着物を着られていますね

よく真夏にご依頼のお客様から「袷のお着物しかないんですが・・・」

とのご質問を受けますが、そういう場合はいつもこうお答えしています

「結婚式や七五三の前撮りやお宮参りなどの写真撮影では袷の着物でも大丈夫です

なぜなら、お写真では透けた素材の夏着物より袷の着物の方が写りがいいんです
また、ご自宅から式場まで車で移動すれば暑さも気にならないですね。
実際、ホテルや式場、写真撮影のスタジオではほとんどのお客様が夏でも袷のお着物を着られています


ただ・・・

格式を重んじるお茶会や外での移動の多い観劇やお出かけはさすがに夏着物をお勧めしています。
袷の着物での移動は恐ろしいほどの暑さで、さすがに厳しいと思います

夏に袷の着物を着た時の注意点は

着付け時にはクーラーで部屋をガンガンに冷やす(暑い部屋だと着物を着付けていくうちにどんどん暑くなり汗だくになってしまうので・・・省エネなのにすいません・・・

移動はできるだけ車を利用する(外を歩くのは最小限にしましょう)

汗をかいた場合、着用後の長襦袢は必ず洗いに出しましょう。(着物は着用後の状況をみて判断しましょう)
特に半襟は汗で汚れている場合がありますので、そのまま放置しないように気を付けてくださいね。(黄ばんでしまいます)

さて、本日のお写真は結婚パーティに出席されるご新婦様
お着物はアンティーク専門のレンタル会社さんからお借りしたそうです。
さすがにかなり古いお着物でしたが、柄やデザインはとーっても素敵なものでした
そして何より、ご新婦様の可愛らしい事ったら(娘にした~い
後日ご連絡があり、とても素敵なお式になったとの事で嬉しい限りです
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