森の空想ブログ

ヤマメ蕎麦一碗の贅沢 [風を釣る日々(6)]



ヤマメの甘露煮が残り少なくなった。
甘露煮は、山里の保存食の王者であるが、ビールのつまみに時々取り出して食べると、たちまち在庫が底をつく。
また釣りにいかねばなるまい。

保存容器に残った最後の二匹のうち一匹をほぐしてイリコ出汁と合わせ、蕎麦つゆとする。蕎麦(乾麺なので少し物足りないが、ここは我慢)を茹で、残りの一匹を蕎麦つゆで軽く煮て、蕎麦を染付けの器に盛り付ける。ヤマメを乗せてつゆをかけ、山椒の葉を散らして出来上がり。京のニシン蕎麦のアレンジだが、山椒の香りと蕎麦つゆのほのかな味わい、甘辛い甘露煮の味とが響きあい、青竹の箸に山風さえ感じられて、思いのほか贅沢な一碗となった。

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