池袋の東京芸術劇場(EAST)で行われた《秘密の花園》を観てきました。
作 唐十郎
演出 福原充則
出演 寺島しのぶ 柄本拓 田口トモロヲ 池田鉄洋 他
大好きな植物男子ベランダーの田口トモロヲはじめ好きな役者さんそろって、それだけでも期待大。
秘密の花園は初演が35年前 下北沢本多劇場のこけら落とし公演。
劇中に池田さんがアドリブのようにつぶやくんだけど、新築の劇場を水浸しにしてしまった伝説の芝居です。
また、今回のアキヨシ役は初演では柄本明さんがやった役。親子で35年の時を越えて演じられるなんて
柄本家ならではです。
物語は例の唐の芝居によくある展開。下町、坂、裸電球、水、などが印象的。
特に水
はこれでもかこれでもかというぐらいふんだんに使われていて
小屋(劇場)大丈夫かなあと心配になるほど。
芸術劇場よくOKしてくれたもんです。
寺島さんはさすが当代きっての演技派の女優さんです。
いちよともろはという二人の女を(途中から観てる方もどっちがどっちか混乱するほど、これも唐マジックかな)演じてくれました。長セリフもテンポがあって上手でした。
ただ、唐芝居のヒロインのうさん臭さっていうか正体不明の感じがいまいち。
あの時代に、初演の緑マコさんを観たかったような。また李礼仙さんの声でセリフを聞いてみたかったと思いました。
柄本さんは、割とポーカーフェイスで淡々と演じてるようなんだけど、細かい芝居がさすがDNA(とこれも劇中に田口さんが言ってました)です。
ラストシーンの戸惑いと哀愁は切なかった。
田口さんは、いうことなし。大満足。
部屋の隅から他の人の会話をうかがうシーンも、表情ひとつひとつが田口さんでした。
それに声もいいなあ。さすがプロジェクトX、ドクターX。
池田さん、この半年で2回も偶然に出演された芝居を観てしまいました。
前回はオーランド―でした。
今回の衣装はあれは、演出なんでしょうか。歌舞伎役者のようなメイクも。
芝居の中で何度も繰り返されるフレーズがあるんだけど、そこは曲を同じにして印象づけてもよかった気もします。
もしかしたらすでに
そうだったらごめんなさい。
大雪の次の日、わざわざ行ったかいがある芝居でした。
写真は劇場前のポスターと芸術BUZZ
↑ルミネの屋上の景色。これも素晴らしく美しい景色でした。