REYの世迷言

日々の日記風ブログ

劇団鳥獣戯画の挑戦

2020-10-10 | Weblog



劇団鳥獣戯画、本来ならば劇団創立45周年ということで、様ざまな企画が目白押し。。。。だったはずなのに、今年の1月末から世界中に大流行した新型コロナのせいでほとんどが消えてしまった。
まず、春の定期公演の天守物語が消えた。毎月行っていた三人でシェイクスピアが消えた。その他学校公演も中止、延期になった。

鳥獣戯画、秋の公演はスズナリでのものと決まっていた。
ザ スズナリ、下北沢にあるこの劇場はかつてアパートだった建物を改装したもの。新型コロナに避けなければならない三密の密集が強く出る劇場。
前列の観客は、役者の汗がかかるかぶりつき席のある劇場。

次々に他の劇団が公演中止を決める中で、鳥獣戯画はクラウドファンディングに活路を見出そうとした。その結果、寄付は集まり、客席50%での公演という単純に考えて赤字になる公演の幕が上がることになった。

9月30日から10月6日。ダンシング・オールドでぃ・クラブ4.
10年前に3まで行い、完結したと思いきや、ほとんどのメンバーが10年経っても健在という奇跡(なにしろ爺婆の芝居なもんで)で4がつくられたのだ。キャストスタッフに感染者がでたらたちどころに公演中止という背水の陣の中で稽古は行われ、PCR検査も全員が陰性という嬉しい知らせに初日の幕は上がった。
正直なことを言えば、稽古不足や演出の制限(それは一回一回マイクを使うたびに除菌スプレーを吹きかけることや、鳥獣戯画の名物の早着替えが少なかった)もありいつもの鳥獣戯画に比べると不満な点もあった。
でもそれは台風の中 世界新記録をだせと言ってるようなもので
無事に千秋楽まで公演できたということが素晴らしい舞台でした。

鳥獣戯画らしいセリフの掛け合い、ダンス、ローハイド、スタンドバイミー、朝日のあたる家などなどおなじみの曲が流れて、客席にいられることの幸せをしみじみ感じた。

まだまだ新型コロナは続くだろう。
でも、生の芝居上演する方法を、作り手も観客もお互い模索して
これからも上演していってほしい。

写真。下北沢 ザ スズナリ。大好きな劇場。
ダンシング・オールドでぃ・クラブ4 フィナーレ。座長の挨拶。
お疲れさまでした。そして芝居を打ってくれてありがとうございました。