
『ジャージーボーイズ』はクリントイーストウッド監督で♪シェリーや♪君の瞳に恋してるなどのヒット曲をだしてる
フォーシーズンズがモデルの音楽劇です。
1960年、日本人からみるとすごく大きな車に乗ってたりアメリカって裕福な国だと思ってましたが、
この映画のモデルとなったニュージャージー州ってそれほどでもなかった?
州によっていろいろだったのかな。(移民だから?)
クリントイーストウッド作品にしては、ちょっと地味な感じだけど
それだけに、いろんなことを乗り越えて歌う♪君の瞳に恋してるは胸にせまりくる一曲です。
音楽の力はすごいです。
この映画の演出は、演劇的。
出演者が説明のために観客に話しかけるところは、舞台なら暗転の間舞台の上手(または下手でもいいけど)にスポットあててのセリフってとこでしょう。
大手の四季とか、J事務所とかが舞台化しそうな予感。(あとで知ったんだけど、先にブロードウェイの芝居があったらしい。それで、あんなに演劇的だったんですね。納得納得)
幸せなフィナーレはまるで鳥獣戯画でした。
それにしても、成功した主人公が、
一番楽しかったのは売れないときみんなでハモリを考えてた時だった(というような)と言う。
打算もなく純粋に好きなものに打ち込んでる時間は、宝物のように輝き続けるんでしょう。
クリントイーストウッド、やっぱりすごい。
『舞妓はレディ』
私の考えるうんちく監督といえば、周防正行監督と矢口史靖監督なんですが
この映画は周防監督です。
一言でいえば、がっかり



相撲のしこふんじゃったや社交ダンスのshall we danceはすごく好きだっただけに
この映画はトホホ。
監督のうんちくをただダラダラ流してるにすぎない。祇園の伝統やしきたりが膨大なのはわかるけど、それをそぎ落としていくのが監督の役目だと思うのに、どのシーンもうんちくのオンパレード。
そんなに舞妓のこと詳しくならんでもいいし。
出演者の歌も下手(高島兄はちょっといい)。パパイヤ鈴木の振付は全くよくない。
歌の作詞も下手。
ミュージカル風の場面に至っては、三谷幸喜の方がいいし。
だいたい半年で一人前になるなんてスポーツはないし、
そう考えるとずぶの素人が舞妓になるまで半年。。。。安易。
この小春という子もとろいしどんくさいし。(あっ役の上でです、あくまでも)
草刈民代は相変わらずセリフ棒読みだし。(出番はすごく多い)
いいところは、コヒさんのシーンだけ。
ミュージカルシーンを鳥獣戯画にやらせろ。
ヤンキー舞妓とかおねえ舞妓とか、がてん舞妓とか。そこまではじけられないのが周防監督。