

午前十時の映画祭 90週目はフェデリコ フェリーニ監督の『道』です。
これは以前から、とても観たかった作品で、上映を心待ちにしていました。
やっぱり期待通りの名作でした。
でも、イタリア映画って、自転車泥棒の時もそうだったけど、切なすぎます。
そして、貧しい感じがする。
大道芸人ザンパノ(写真左)、鎖を胸に巻いてちぎるという芸の芸人。
ボクサーじゃありません。
その大男と少し頭の弱い女性ジェルソミーナの話。
あるとき、ジェルソミーナは綱渡りの大道芸人に『私は役に立たない人間だから、生きている価値がない』と嘆きます。すると、彼は世の中に役にたたないものなんてないんだよと教えます。
最後にはこの綱渡りもザンパノに殺され、ジェルソミーナも置き去りにされたことで死んでしまうのだけど、
節目で流れてる『道』のテーマ曲はその悲しみを増幅させます。
またこの曲は、フィギュアの高橋大輔が2010年につかってました。
冒頭に頭をかくやつ、中間部で綱渡りの振りの入るあれです。
写真(左)は『シネマ古今東西』の中の杉田豊さんのイラストです。
大道芸人のメイクをしたジェルソミーナ。
フェリーニの映画は難しいと思ってたんだけど、この映画はとてもよくわかりました。
ところで、GIGAはある山梨県の公共施設で公演をおこなったんだけど、
なんと搬入口がつかえなかったんですって。
搬入口とは主に舞台のセット(大道具小道具衣装もろもろ)を運び入れる入り口のことで
普通はトラックが横付けできたり、場所によっては荷物用の大きなリフト、エレベーターがあったりする
とっても重要な入り口なんです。当然客席に入る入り口とは別です。
今回は搬入口の内側に物(でかい)が置いてあり、片付けられないからという理由だったそうです。
これって職員の怠慢では?
なんのための搬入口なんでしょう。
公演があるとわかっているんだから人を雇ってでも
搬入口を使用できるようにしておくのが普通じゃないんですか。
搬入を手伝ったこともあるものとして一言言っちゃいます。