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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

相性は良くなかった(M8/M20/M21)

2014-05-27 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、話は、4月末の新月期の話に移る。この週末は金曜日にmx25hさんのところで雲の合間から少し撮影したが、雲のかぶったカットが多く、これまた画像処理に時間がかかりそうなので、翌日の千葉に行って撮影した画像に飛ぶ。

千葉での撮影は、風が強かった事もあり、13cm反射での画像はかなり流れていて、これまた時間がかかりそうなので、とりあえず処理が簡単そうな7cm鏡筒での画像から処理した。

千葉は、東がかなり暗いので、少し高度が上がって海面の水蒸気の影響が無くなる位になると、夏の鮮やかな星雲が撮影できるので、まずは、M8からM20、M21にかけてを撮影してみた。


【↑M8干潟星雲、M20三裂星雲、M21散開星団 いて座の散光星雲&散開星団】
Celestron D:70 f:400 EF27mm15倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 S:128秒x25コマ Noise減算:ON 35mm版換算で415mm相当 
撮影場所:千葉県旭市 撮影日:2014/4/27 02:11-03:12
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
592mm相当にトリミング(70%)、トーンカーブ・サイズ調整

中央下の赤い星雲が、M8干潟星雲で少し右上にある赤と青のちょっと花の様なのがM20三裂星雲である。M20の少し左上の星の固まりがM21散開星団である。

以前に撮影した時は、画角と収差の関係でM21を一緒に入れることが出来なかったが、今回は何とかM21も入れてみた。

M8の左側には、猫の肉球を思わせる『猫の手星雲』もしっかり写っている。ただ、M8を左右の中心においてしまったので、猫の手星雲は視野の左端ギリギリになってしまったので収差でかなり流れてしまっている。

今回から実はEF27mmを使用したのだが、残念ながら思ったほどフラットに成らなかった。と言うより結構全体に周辺部が流れてしまっている。これだと、PL40mmの方が、画角は狭いが収差はかなり少ないみたいだ。せっかっく買ったけど、うちの鏡筒とカメラにとっては、あんまり相性はよくないかもしれない。なんだか、がっかりである。

光軸の合わせ方にもかなり影響されるのかもしれないが、、、

2014.4.27(5/28)

上手く色が出せない(アンタレス周辺)

2014-05-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
前回の更新からちょっと時間が空いてしまったが、4月の頭の富士山麓での撮影の続きである。

この夜は、夜半から撮影を始めて、NGC4565を撮影し終わる頃には、2時を回って、さそり座がだいぶ高くなってきた。

鏡筒を、13cmから7cmに載せ替えて、さそり座のアンタレス付近を狙ってみた。


【↑さそり座頭部 アンタレス付近】
Celestron D:70 f:400 PL40mm 10倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 S:128秒x15コマ Noise減算:ON 35mm版換算で280mm相当 
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2014/4/5 02:57-04:00
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
400mm相当にトリミング(70%)、トーンカーブ・サイズ調整

この領域は、かなりからカラフルな領域なのだが、画角が狭くて、アンタレスとすぐ隣のM4球状星団、および近い星で5角形に並ぶ所までしか写せなかった。

もう少し広範囲に写せた方が、色々な色が広がっていて、暗黒帯もその姿を上手く写せるのだが、手持ちのコリメートのシステムではこれが精一杯であった。

しかも、いくら画像処理でいじっても、他の皆さんのWEBの写真の様に、上手く色が出せない。フラット用に撮影した、ご近所画像を使ってのフラット補正を行っているが、LPS-P2の影響もあるのか、いくらこねくり回しても綺麗な色合いに成ってくれない。

上の方もフラットが上手く取れなくて暗くなっているのかと思ったが、他の人の写真と比べると、この辺りはもう暗黒帯が延びてきている領域の様だ。

そんな訳で、いくらやっても上手い色味が出せず、あんまり気に入らないのだが、いい加減上手く行かないのでギブアップしてのアップである。

しかしこんなに苦労するとは思わなかった。実は同じ様な設定で、この後2~3回挑戦しているので、そちらも同じように苦労するのかと思うと気が重い、、、、

2014.4.5(5/22)

細長い姿は美しい(NGC4565)

2014-05-09 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて話は、4月はじめの富士山のふもとへ戻る。

この日は、仕事が終わってから出かけて、月が沈んだ頃から撮影を始めたが、既に時刻は真夜中を回りかけていた。次にM95を撮影しようとしたのだが、CHDKの設定を間違えて、1時間後に見たら5枚しか撮影できなかった。既にかなり西に傾き掛けていたのでので、没にして次の天体として、NGC4565を撮影してみた。


【↑NGC4565 かみのけ座の系外銀河 (右下はNGC4562)】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200
F:2.0 f=6mm コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x10コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2014/4/5 01:08-02:14
Regstaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
50%トリミング・サイズ調整 NeatImageで60%フィルタリング

NGC4565は、かみのけ座の系外銀河で、その姿は、渦巻き銀河を真横から見た綺麗なエッジオンの形をしている。中央を横切る暗黒帯がかっこいい銀河であるのだが、この写真では中央の暗黒帯はもう一つの写りである。

その大きさは16分角と比較的大きく、9.6等級とまずまずの明るさである。形状がエッジオンなので、同じ9.6等でもフェイスオン銀河に比べかなり明るく写る。

また写真右下には、NGC4562という14等級、2分角の小さな銀河も写ってる。

前回の撮影は2年前で、101秒露出をしている物のLPS-P2フィルター付きなので、多少銀河が薄く写っているが、今回はフィルター無しなのでいくらか明るく写っているだろうか。ただ元々エッジオンなので、すこしくらい明るく写っても余り見える形に大きな違いは見られないが、、、、

もう少し解像度があれば、横に長く延びる暗黒帯の複雑な様子が出てくるのだろうが、この辺がコリメートでは難しい所だろうか、、、

2014.4.5(5/9)

久しぶりの五合目から3連チャン

2014-05-06 | 天体観望・撮影(遠征地)
GW後半になって、晴れそうだった5月1日に久しぶりに富士山五合目に遠征した。mx25hさんに5月2日から観測所に誘われているので、天気が良ければ3連チャンの予定だ。


須走口の五合目まで登ったが、途中の道路の雪はしっかり除雪されていたが、いつもの一番上の第3駐車場は、まだ雪で閉鎖。



一つ下の第2駐車場での撮影と成った。



この日は、まずまずの夜空。

↑昇る夏の大三角と天の川 IXY30S Iso800 S20秒 F2.0

早い時間は雲海も出来て、下の光を遮ってくれていた。

薄明がもう少しの3時頃から低空から雲が出だして、撮影は終了となり最後の対象がすこし中途半端になってしまったが、概ね良好な空だった。

早々に撤収して、片づけ終わる頃には、空も赤く染まり始めた。



取り敢えず道の駅まで降りて、瑞垣までの移動をどうしようか考えたが、時間が経つとGWで道路が混みそうだったから、その前に須玉まで下道を使って移動する事にした。

途中、健康ランド須玉でお風呂に入ってからmx25hさんの観測所に着いたのは1時頃。

当然まだ誰も来ていないので、車を木陰に停めてビールを飲みながらお弁当を食べて、みんなが来るまでお昼寝。

夜になって、バークレイさん、mx25hさんと来る頃には、機材をぼちぼち設置し始める。



この夜は、早い時間はすこし雲が流れたが、概ね晴れでこの日もまずまずの撮影びより。

私は2晩目という事もあり、2時に最後の対象をセットしたら、そのまま休憩所で3時間程仮眠をしながら朝を迎えた。



mx25hさんの作ってくれたアサリ山菜炊き込みご飯で朝食をご馳走になった。思わず美味しくて、朝からしっかり食べてしまった。

その後、私が行った事がなかったので、昼間に瑞垣自然公園に連れて行って貰って、様子を見てきたが、GWでキャンプ客が一杯。最近は休日は混んでるとかで、私の休日遠征にはちょっと厳しいかも知れないと思った。

戻って、仮眠を取ったりしながら夜を待ち、3晩目のスタート。


↑西に沈む木星とふたご座を見ながら撮影を開始

この夜は、強風の予報だったが、時折風が吹くぐらいで、概ね良好な空となった。

5月6-7日辺りがみずがめ座流星群の極大日なので、すこしは写るかと流星ねらいのカメラを2台程セットしたが、輻射点が上がるのが1時過ぎなので、薄明まで時間のない事もあり、ほとんど流星は写らなかったのだが、一つ変なのが写った。


↑薄明に消えゆく天の川と夏の大三角を背景に長く延びる流星?
IXY30S Iso3200 F2.0 S20秒 28mm相当 2014.5.4 03:51

明るくなって、カメラを止める直前の最後の一枚である。

光条の上側の部分は細く始まって、一旦太くなって、その後等幅に成っているし、20秒のシャッターが開いている間にこの距離を移動できる程速い人工衛星も無いと思うので、ほぼ9割方流星だと思う。

微妙なのは、光条がわずかに波うった様に曲がっている事。最後の一枚なので、止める時にカメラを動かしてしまったのだろうか?

と言う訳で、この後、機材を撤収して、GWの後半、3連チャンでの遠征撮影も無事に終わっった。

この後、GWの渋滞が始まる前に早々に出発して自宅には、8時過ぎに帰り着いた。

mx25hさん、バークレイさん、いつもいつもありがとうございました。

しかし、さすがに3連チャンは疲れるな、、、、

2014.5.1-4(5/6)

多少、外の腕も写った(NGC2903)

2014-05-01 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて話は4月の初めの富士山麓への遠征に移る。この日は、仕事が終わってから、久々に鳴沢村へ雪道を通って行った

月が沈む頃に機材の設置も終わり、最初に撮影したのは、すこし南中を過ぎてしまったが、しし座のNGC2903である。


【↑NGC2903 しし座の棒渦巻銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200
F:2.0 f=6mm コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x8コマ Noise減算:ON
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2014/4/4 22:34-23:32
Regstaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
44%トリミング・サイズ調整 NeatImageで40%フィルタリング

NGC2903は、しし座の顔のすこし西にある棒渦巻き銀河で、8.9等級の明るさと、12分角の見かけの大きさを持つ系外銀河である。

前回の撮影では、残念ながら、淡く広がる外側の腕は写らなかったが、今回は、外の淡い腕がいくらか写ってくれた。

また前回に比べると、中心部の解像度も、追尾精度もだいぶ上がっているような感じである。前回の撮影時、多少水蒸気が多かった条件である事と、2年前の撮影なので、それなりの進歩が伺えると言った感じであろうか。

でも、もう少し淡い腕がうつってくれると良いのだが、南中を2時間程過ぎてからの撮影なので、だいぶ西に傾き始めている事もあり、仕方のない所か。

また来年再チャレンジだろうか、、、

2014.4.4(5/1)