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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

背景を整理してみた(M7)

2012-05-31 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、5/28GW頭の2日目夜の撮影は、くじら銀河を撮り終えた後は
さそり座方向へ鏡筒を向けた。さそり座のしっぽの近くのM7散開星団
別名トレミー星団を撮影した。


【↑さそり座の散開星団 M7 トレミー星団】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW20mm 36倍
GPE/SkySensor2 コリメート法 CanonIXY 30S F:2.0 f=4.9mm
ISO1600 S:20秒x34コマ ダーク減算無 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012.4.29 02:12-02:30
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、GIMPでガンマ補正、リサイズ

M7は、3.3等級と非常に明るく、みかけの大きさも80分角と満月の
2倍以上ある。天の川の中にある為、回りにかなり微光星が
たくさんある。直焦点撮影では、微光星にM7が埋もれてしまう感じ
であるが、露出を余り掛けてないので、そこまでは行かないが
それでも背景の微光星が少しうるさい感じになってしまった。
もう少しISOを落として露出時間も短めにした方が、星団として
見やすく写っただろうか?

と言うことで、ふと思いついて、いつもとトーンカーブの調整を
逆にして、微光星が見えなくなる方向に画像処理してみた。


【↑M7 トレミー星団 撮影データは上に同じ、画像処理のみ変更】

星団としては、ずいぶん判りやすくなった気はするが、ちょっと
見た感じが不自然と言うか、わざとらしい感じの絵に成った様な
気もして、なんだかな~って感じもしないでもない。(笑)

でも、この方がコリメート撮影っぽい感じはするけど、、、、

2012.4.29(5/31)

お互いに影響してる(NGC4631/4627/4656)

2012-05-29 | 天体観望・撮影(遠征地)
GWの頭の新潟遠征の2晩目、4月28日の夜は、最初にりょうけん座の
くじら銀河NGC4631を撮影した。このくじら銀河のすぐそばには、
NGC4627と言う伴銀河と、少し離れて、NGC4656と言う銀河が有る。
と言う事で、この3つの銀河を同一画角に納めた写真を撮ってみた。


【↑NGC4631・NGC4627・NGC4656 りょうけん座の系外銀河】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW20mm 36倍
GPE/SkySensor2 コリメート法 CanonIXY 30S F:2.0 f=4.9mm
ISO3200 S:64秒x22コマ ダーク減算無 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012.4.29 01:24-01:54
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、GIMPでガンマ補正、リサイズ

NGC4656は、10.4等級、13分角のエッジオン銀河である。
しかし、この三つの銀河は互いに影響を与え合っているそうである。
そのおかげで、NGC4656は途中から折れ曲がった様な珍しい形をしている。

お互いに影響を与え合っている銀河と聞いて、なんとなく同一画角に
納めたかった訳である。

NGC4656の写りがかなり薄かったことも有り、かなり強調処理を
効かせたので、少し背景が荒れてしまった。

NGC4656は、エッジオン銀河の両端が、くぎ抜きの様に折れ曲がっている。
しかも北側(上)は割りと銀河が収束しているが、南側(下)は銀河が
かなり淡く広がっている感じである。それに中心部の明るい部分も
なんだか変な形に曲がっている様に見える。

Nikon 8cmさんは、NGC4656を、『羽をたたんだ孔雀』と例えたが
確かに、この写真を見ると休んでいる孔雀の様にも見えるし、
見方を変えると、公園の滑り台の様にも見えなくもない。

いずれにしても、不思議な形をした面白い銀河である。


【↑上り始めた夏の大三角と天の川】Canon IXY910is Iso800
 64秒x4コマ F=2.8 35mm版28mm相当 2012.04.29 01:55-02:05

時計の針も2時になり、東の空には夏の大三角と天の川が
高く上り始めた。

2012.4.29(5/29)

くじらに再挑戦(NGC4631)

2012-05-27 | 天体観望・撮影(遠征地)
昨夜、5/26(土)は遠征に行こうかどうか迷ったが、遅くなるにつれて、
天気予報が悪くなり、結局、夕方飲み会も有ったので無理して
行ってもあまり時間が取れない事もあり遠征をあきらめた。
他の人のブログを見ると余り良い空には成らなかった様だ。

さて、話は4/28に戻る。GW頭の新潟遠征も2日目の夕方を迎えた。
日帰り温泉を後にして、先ずはセブンイレブンで晩飯と夜食を仕入れた。

空には、7日月が浮かんでいる。

買い物をして再び笹ヶ峰方向へ車を走らせる。


まだ月明かりが煌々と照らす駐車場について、暫く車の中で時間をつぶした。
西の空には、月明かりに照らされながらも、金星とぎょしゃ座がゆっくりと
沈み行く所だった。


ちなみに星座線を入れるとこんな感じ。



駐車場は、登山客の車がかなり止まっていた。昨日使ったスペースも
他の車が入っていたので、少し場所を移動して機材設置の場所を
選んだ。

月没は12時ごろなので、のんびりと機材設置と極軸あわせを行って
再び車の中で暫く月が沈むのを待った。

11時半過ぎになって、今日の目標天体の導入と追尾を始め、月没を
少し過ぎたあたりから撮影を始めた。

今日の最初のターゲットは、昨日もう一つの出来の様な感じに見えた
りょうけん座のくじら銀河、NGC4631
から撮影を開始した。


【↑NGC4631 りょうけん座のくじら銀河】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍
GPE/SkySensor2 コリメート法 CanonIXY 30S F:2.0 f=4.9mm
ISO3200 S:64秒x17コマ ダーク減算無 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012.4.29 00:21-01:01
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、GIMPでトーンカーブ補正、リサイズ

昨日の撮影結果は追尾エラーが多い写真が多かったので、だいぶ極軸に
注意したのだが、それでも40枚撮影してエラーの少ないコマは17枚程度
しかなく、追尾エラーは多少改善されたか?と言った程度だろうか。

NGC4631は、かなり明るいので、64秒でも良いかと、IXY30Sを使って
撮影したのだが、なぜか昨日の写真と少し色味が違った感じの写りに成った。
トーンカーブで色見を昨日の写真に近づけようとしたが、この辺が
精一杯だった。

それでも、銀河自体の写りや、その中の暗黒帯の写り具合など、
昨日の写真よりもずいぶんハッキリした感じの写りになった。

でも、もう少し露出時間を掛けてあげれば、色の具合や色の深みも
さらに増したかもしれないな、、、、

2012.4.29(5/27)

ちょうちょと言えばちょうちょかな、、、?(M6)

2012-05-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、4月27日の新潟、笹ヶ峰遠征の1日目の夜も終わりを告げつつある。
M9を撮影した後は、同じへびつかい座でもだいぶ高度の低いM6を撮影
してみた。


【↑M6 へびつかい座の散開星団】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍 GPE/SkySensor2
コリメート法 Canon IXY 30S F:2.0 f=4.9mm ISO1600
S:20秒x27コマ ダーク減算無 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012/4/28 03:33-3:48
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、GIMPでトリミング、ガンマ補正、リサイズ

M6は『Butterfly cluster』と呼ばれているへびつかい座の散開星団
である。明るさは4.2等級と明るいが、散開星団としては、こじんまりと
した、15分角の大きさである。

その星の並びをよく見ると、中心部から右上にV字型に並んだ星を
ちょうちょの触覚とみなすと、確かにそれに続く左右の羽と胴体らしき
星の並びに見えない事も無い、、、が結構苦しいかも、、、
もう少し小さめに写っていた方が判りやすいのだろうか、、、

M6の撮影の最後は多少背景が青くなり始めてきた。Iso1600、20秒の
露出でもだいぶ影響が出てきた感じだ。頑張れば散開星団なら、
もう一天体いけそうだったが、次に予定していたM7は大きさ的に
アイピースを20mmに変更する必要があった為、撮影の準備をしている
うちにすっかりさそり座が見えにくくなって、基準星の再導入が
出来なくなり、あきらめた。


【↑撮影場所の駐車場を、一番奥から、道路側の入り口に向かって撮影】

と言う事で、GWの新潟、笹ヶ峰遠征の一日目は撮影終了。
機材を片付けて、一旦車内で1時間ほど仮眠をした。

仮眠から目覚めて駐車場の様子を一枚。この日は広い駐車場に数台のみ。
写真右手の建物がトイレ、左手の建物が管理棟。

この後、暫く車の中に居たが、一度目が覚めたので、それ以上、すぐには
寝付く事が出来なかった。

だんだん登山の人たちの車が増えてきて、場所確保の心配があるが、
どの道、2日目の食事の用意をしてきてないので、一度、山を降りる
必要があるので、9時頃に、国道まで降りて、ガソリンを入れ、コンビニの
位置を確認。


その後、麓にあった日帰り温泉↑に入って、温泉につかり、
休憩室で仮眠を取って、夕方まで過ごす事とした。

2012.4.28 (5/25)


1日目の夜が明けていく(M9)

2012-05-23 | 天体観望・撮影(遠征地)
一昨日は、金環日食で、日本中大いに盛り上がり、天文屋さんの
ブログは、こぞってその記事を書いたので、私が日食の記事を
掲載した時点で既にteacupブログのテーマで『天体観測』が一番上に
来る盛り上がりだった。(投稿数が多いテーマ順に上から並ぶのだ)

さて、全国的なお祭り騒ぎも終わり、話は4月27日の新潟、笹ヶ峰への
遠征に戻る。一晩目の撮影も薄明まで残すところ僅かと成ってきた。
時計の針はM19を取り終えた時点で、概ね3時になる。明るくなる前に
次のターゲットとして、M19から少し上がって、M9を撮影した。


【↑M9 へびつかい座の球状星団】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍 GPE/SkySensor2
コリメート法 Canon IXY 30S F:2.0 f=4.9mm ISO3200
S:8秒x20、32秒x24コマ ダーク減算無 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012/4/28 02:59-03:19 
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、GIMPでトリミング、ガンマ補正、リサイズ

M9は、7.9等、9分角とM80やM19に比べてちょっとだけ暗い。大きさは
だいぶ小さい感じである。撮影のほうは、一応8秒と32秒で撮影して
30%70%で合成した。

写ったM9は、やはりM19と比較すると一回り小さい感じである。写真の
コントラストが少し薄くなったのは、なるべく周辺の暗い星もあぶり
だそうと、トーンカーブを急激に立ち上げたせいだろう。それでもM19と
比べると元の大きさが違うので、一回り小さ目の姿に映し出すのが
やっとだった。

それでも星の集まり具合など比較的均整の取れた球状星団と言った感じ
で、球状星団としては、まずまずの写りではないだろうか。

【↑東の空に上る夏の大三角と天の川】Canon IXY910is
Iso800 F=2.8 35mm版28mm相当 S=64秒x2コマ 02:48-02:50

薄明が近づき、東の空には、夏の大三角と天の川がかなり高く
上って来た。

2012.4.28(5/23)