goo blog サービス終了のお知らせ 

くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

26inchモニター修理 その2

2013-01-31 | LCDモニタ修理
さて、前の記事からずいぶんあいてしまったが、26インチモニター修理の続きである。
前回、インバーターから冷陰極管への配線の噛みこみを見つけた所までで、その日の作業を終えた。



この配線の噛みこみ、外から見ると、内部断線を起こす所まで行ってるかどうか見た目だけでは判断が難しい感じである。ちょっと見、押しつぶしての断線までは行って無い様な感じだが、内部導体と周囲金属の接触や、被覆の切れ・損傷による絶縁低下等からリークの可能性等が無くはない。何しろ冷陰極管への供給電圧は500~1000V程度になる筈なので。


と言う事で、一応被覆にカッターを入れて切り開き、内部を確認する事にした。被覆は圧迫されてつぶれてはいるものの、内部導体まで届く切れ等はなかった。内部導体も、被覆を切り開く時に切ってしまったと思われる撚り線の一本が切れているだけで、開腹前は問題が無かったと予想される。もっとも、圧迫による絶縁体の絶縁耐圧の低下までは見て判らないが、特にリークの痕跡等は見て取れなかった。
今ひとつはっきりしないが、とりあえず開いた被覆は自己融着テープで補修して、再び仮組をして症状を見てみると、ちゃんと電源が入り、画面表示も正常に行われる。



あれ?治ったのかな?圧迫されていた所からなにかリークしていた?或いは寄生容量が変化していた?

いやいや騙されてはいかん。前回組んだら駄目だったじゃないか、、、、

何か不安定な所が有るのかな?と接触不良が無いか良く基板を眺めてみる。一通り眺め回してもおかしな所は相変わらず見つけられない。一応、リード部品のランドはクラックが入りやすいので、念のため再半田をしておいた。後は、シリコンゴムで固められたトランスの二次側と共振コンデンサの足とコネクタの足ぐらいだ。



と言う事で、ドライヤーで暖めながら、シンナーを使って何とか高圧側のシリコンゴムを全部はがして見たが、ここも特に半田不良やクラックは見られない。一応これも再半田はしておいた。しかし参ったな~。悪いところが見つからない。

再び仮組して点灯試験をするが、相変わらずちゃんと写っている。う~ん、やっぱり直ったのかな~、、、、

試しに、仮組から、元通り正規に組み上げてみるが、それでも正常に動いている。



う~ん、あんまりこれで治った自信が無いのだが、症状が出なくなったので、これ以上調査を進めるのが難しいなぁ、、、と言う事で、一旦組み上げた状態でしばらく様子を見る事にする。

とりあえず長期試験になるかな?と思い、机の上の24インチと交換して、使って見る事にした。



めんどくさいから、このまま症状が出なければ良いなぁなんて、甘い事を考えつつ使っていたが、使いだしてわずか6時間ほどで、またバックライトが消えた。ありゃ、やっぱり駄目か?ごちゃごちゃと片付いていない机の上のモニタをやっとの事で交換したのに、直ぐさま元に戻す事に成ってしまったorz

と言う事で、予想通りチャンと修理できていない様なので、またバラす様だ。この日は、甘い期待を抱いていた分、ちょっとがっかりな結果に終わったので、これ以上の修理に進む気力が湧かない。続きは、またその内、、、、、、いつ治るかな~、、、、(汗)

2012.10.03(1/31)

26インチモニタージャンク 分解・検証
26inchモニター修理 その2
26inchモニター修理 その3

冬の夜空の花(NGC2237-9)

2013-01-28 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、画像処理は遅いながらも少しずつ進んで、1月の12日新月の夜に移る。

この日は、偶然にも、とりぷるあいさんJ-proさんたちと一緒になり、色々とお話をしながらの撮影となったが、最初の時点では判らず、少し出遅れて8時過ぎに到着したので、迷惑にならないようスモールにして駐車場に入り、急いで撮影準備をして、撮影がスタ-トできたのは、10時近かった。

この日は、鏡筒をいつもの13cmから7cmに変えての撮影だ。最初のターゲットは、NGC2237-9バラ星雲からスタートした。


【↑NGC2237-9 バラ星雲 いっかくじゅう座の散光星雲】
Celestron D:70 f:400 UW20mm 20倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90+CHDK F:2.0 f=6mm Iso3200
S:101秒x13コマ Noise減算:ON 35mm版換算で560mm相当 合成F=2.0
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/1/12 21:58-23:19
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で回転
1008mm相当にトリミング(55%)、トーンカーブ・サイズ調整

南中する1時間ほど前から撮影を開始し、101秒露出で約1時間半ほどかけて26枚撮影した。しかし相変わらずバランス点がよくつかめないので、多少流れた画像をはじいたら半分の13枚しか使えなかった。

今回、鏡筒の向きとカメラの位置関係がもう一つで、カメラの重さで接眼部が少しねじれる感じになるせいか、いつもに増して、周辺画像の星像が収差でゆがんでいる範囲が広範囲に及んでいるようであった。

前回のバラ星雲の撮影は、2011年の10月28日に須走口五合目での撮影であるが、13cmにPL40mmで18倍と、倍率こそ低いが、PL40mmは見かけ視界が40度程度しかないので、結構視野ぎりぎりだったが、今回はUW20mmなので、見かけ視界が66度あるので、似たような倍率でも、広範囲に写っているので、元画像で周辺の収差の多い所をトリミングで切り捨てられるので、だいぶ収差は見えなくなっているが、それでもまだ収差の影響が多少残った画像になっている。

あと、残念なことに、ご近所フラットを撮影したのだが、少し光軸の具合がずれたのか、うまく均一に出来ず、結局、元画像をベースにFlataideで作成した補正画像を使ったのだが、それでもまだ、右と左の明るさが均一にならず、少し右が暗く中央から左が明るい画像になってしまった。

なかなか大きい対象はフラットが難しいな、、、、

写りとしては、今回特に左側の部分の赤い星雲がかなり写ってくれたのはいいのだが、何となくバラとしてのバランスが崩れてしまった感じで、左に広がった感じの画像になってしまった。この辺も光軸のずれにより左側が明るかった事の影響かも知れない。

全体としては、ほぼバラ星雲の全容が写せた感じで、前回の画像に比べても、淡い部分、ピント、追尾エラー、いずれも多少良く写っていて、まずまずの出来だと思う。

2013.1.12(1/28)


月のない夜に再撮影(M78)

2013-01-25 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、しぶんぎ流星群観測の夜から引き続いての2晩目の撮影であるが、NGC247を撮影し終わった後は、前日に月明かりの中で撮影したM78をもう一度、月の昇る前に撮影して見た。


【↑M78 オリオン座の散光星雲】
Vixen SM-R125S D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm相当
LPS-P2使用 SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 合成F=3.7
PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:128秒x8 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/1/4 21:56-23:38
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・トリミング・サイズ調整

前日の画像と比べると、だいぶ淡い部分が広範囲に写っている感じである。色合いもいくらか良く出ているだろうか。やはり月明かりが無い方が、当然ながら写りが良い。ただ、月明かりの中での画像も、今回の画像と比べると意外に健闘している感じがする。

また、もう少し淡い部分がたくさん写るかと思ったが、青い散光星雲は、LPS-P2を使っているので、どうしても写りが悪いと言うのがあって、Hαの赤系の星雲の写りと比べると、控え目な写りである気がする。

やはり、青い星雲は、光害フィルター無しの方が良いかもしれない。たぶんM45に関しても、フィルター無しの方がいいのかなと言う気がする。

また次の機会にでもフィルターなしでの撮影を試してみよう。今冬はまだチャンスがあるかな?

2013.1.4(1/25)

2013.1.27追記
コンポジット後、フラット前の、元画像

(最終画像と同程度の回転・トリミング・縮小は実施)

コンポジット・Flataide後、トーンカーブ補正前の画像

(最終画像のトーンカーブ補正を行っていない物)
あんまり淡い部分が埋もれない様にFlataideでの補正は、80%で掛けています。

これは淡い!(NGC247)

2013-01-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、しぶんぎ流星群の夜も一夜明けて、翌1月4日の日、晴れ間が夜まで続きそうなので、そのまま富士山の麓に残り夜を待った

再び駐車場に行った時は、年末と同様にシュミットさんと一緒になり、時々お話ししながらの撮影となった。

少し暗くなり始めた頃に駐車場に戻ったので、あわててセッティングした後、この日の最初の天体は、今まで未撮影の天体でNGC247を狙ってみた。ちなみにこの日の昼間マックで今日は何をとろうかと、ステラシアターとステラリウムをみながら、未撮影の銀河でそこそこ大きかったので、これに決めたのだ。

しかし、いざ導入して、試写してみるものの、何となく有るような無いような感じの写り。ほんとに写ってるのかしら?と思いつつ撮影を続けた結果が下の写真。


【↑NGC247 くじら座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm相当
LPS-P2使用 SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 合成F=3.7
PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:101秒x8 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/1/4 19:37-20:32
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・67%トリミング・サイズ調整

ステラリウムによると8.9等級、20分角と、明るく大きな銀河の様な気がするが、とんでも無い。この大きさで8.9等級しかなく銀河の表面光度は14.4等級あたりらしい。

すっかりステラリウムの数値に騙されてしまった。明るそうな銀河でもフェイスオン気味の銀河は要注意である。

フラット補正後もかすかにしか写って無くて、無理矢理強調したが、それでもこの淡さだ。
かろうじて、写真で見て上側のディスクの部分の中程に暗黒帯なのか少し黒い部分が丸くディスクに穴を開ける様に有るのが、かろうじてわかるかと言った感じの写りである。

ちゃんと写ると、こんな感じらしい

今回、9mmで撮ってしまったが、15mmでF2をキープして撮った方が、大きく淡い天体なので向いているのではないかと思われる。次回は、15mmで再挑戦したいところだが、高度の低い南天の対象なので、次は来期じゃないともう無理かな、、、、残念。

2013.1.4(1/22)

意外に良く写る(M51)

2013-01-19 | 天体観望・撮影(遠征地)
1月3日のしぶんぎ流星群の夜は、月齢21日の大きな月が昇って来ている。月が出てからも、結局撮影を続けて、南天のM78を撮影した後は、やはり月明かりに負けない明るい対象と言う事で、かなり高度を上げてきた北天のM51子持ち銀河に鏡筒を向けてみた。

だいぶ月が高くなった事もあり、かぶりが大きい感じなので露出時間を80秒で撮影して見た。


【↑M51 子持ち銀河 おおぐま座の渦巻銀河】
Vixen SM-R125S D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm相当
LPS-P2使用 SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 合成F=3.7
PowerShotS90+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:80秒x14 Noise減算:ON
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/1/4 02:38-03:58
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・39%トリミング・サイズ調整

M51は、明るい対象で、フェースオン銀河の中ではコリメート撮影でも、きれいにその渦巻きが写ってくれる数少ない対象なので、過去にも何度か撮影している。

さすがに月夜の撮影なので、月のない時に撮った画像には少し及ばないが、薄雲が出た時の画像とはそれほど遜色がない感じの写りである。光害地の三鷹で撮影した画像に比べると、淡い部分の出方がだいぶ良く写っている。

ただ、M78同様、微妙にピントが甘い感じで、薄雲の出た時の画像に比べると幾分詳細がはっきりしない様に見える。

それでも、M51は非常に写りの良い銀河で渦巻く腕の微妙な曲がりや濃淡が、月の明かりの下でもしっかり判別できる。なかなかコリメート撮影向きの銀河と言えるかな。

他の天体も、月夜でも同じ程度に写ってくれると嬉しいんだけどな、、、、

2013.1.4(1/19)