新月近くの週末なのに撮影は無理かなと思いつつ、星空指数を
見ると80。お、意外といけるのか?
GPVを確認すると、夜の11時とか12時ごろになると富士山辺りでも
雲が取れる予報。予報を信じたいと思いつつも、一向に晴れない空に
低めのテンションで、小雨の中、機材の積み込みをした。
夕方を過ぎて、暗くなっても三鷹はまだ雨がやまないが、夜中には
富士山は晴れる筈と、半分神頼み的ローテンションで、雨の中、
7時過ぎに出発して、中央高速を、西へと走った。
八王子辺りは、雨はやんでたが、大月辺りではまた降っていた。
いつもの鳴沢村に向かうがかなりの霧だ。本当に晴れるのだろうか?
いつもの観望場所に8時半ごろに着くと、舗装の部分は概ね雪は解けて
いるが、砂利の部分は、雪が積もったまま。しばらく、雪の砂利の部分に
車を止めて様子を見ていたが、相変わらずのすごい霧。
懐中電灯で照らすと、霧の粒がライトに照らされて良く見える。
こんなに、水滴が飛んでるんだ。こりゃ機材を出すと一発で結露の
嵐になりそうだ。
砂利の上の雪は、解けかけで今ひとつ。撮影するとしたら、北を捨てて
舗装の部分に設置するしかないかもしれない。
1時間ほどしても一向に天気が回復する様子が無く、相変わらずの霧の
水滴が沢山舞っている状態。ひょっとして山から少し離れたほうが、
霧は少なくなるのでは?と思い、富士吉田の観望場所に移動してみた。
思ったとおり、こちらは、鳴沢村より霧が少ない。雪も多少残っているが
概ね乾いていて、機材設置も楽そうだ。とは言う物の、ある程度霧が
収まらないと設置は厳しいかも。
ここで待つ事2時間半。やっと星空が一部覗き出した。よしよし概ね
予報どおりか?
あわてて機材を外に出し、しばらく北極星が見えるのを待つ。
見えた所で急いで極軸をあわせて、撮影を開始した頃には概ね1時に
なっていた。
今日の最初のターゲットは、先日三鷹で、銀河の腕が殆ど写らなかった
NGC2903の撮影だ。位置を合わせて、101秒で撮影を始めたが、もう一つの
写り具合。↓
【NGC2903 101秒露出の未加工1枚画】
試しに、128秒露出にして一枚撮影してみたが、倍率もそこそこ高いので
やはり追尾エラーが目立つ↓
【NGC2903 128秒露出の未加工1枚画】
と言う事で、あきらめて、101秒で20枚ほど撮影したうちの追尾エラーが
少な目の12コマをコンポジットしたのがしたの絵↓
【↑NGC2903 しし座の棒渦巻銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x12コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/3/18 00:59~02:01
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、レベル補正、リサイズ
元画で腕の薄い部分は写っていなかったが、案の定画像処理しても、
渦巻く腕の先のほうまでは写らなかった。先日の三鷹での写真に比べると
中心部の写り具合はずいぶん良くなってはいるが、腕の写りは多少
伸びたぐらいで、余り改善していないので、ちょっと残念である。
やはりさっきまでのあの霧の影響も有って、きっと大気中の水蒸気の
量も多く、透明度がもう一つなのかもしれない。
また、追尾エラーも少し目立つ感じだ。この辺は、もう少し赤道儀の
整備を進めてエラーのコマ数を減らさないと、、
2012.3.18(3/30)
コメント一覧
くっしー
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