なんとか、12時過ぎには夜空が広がり始め、1時ごろには撮影が開始できた。
最初のNGC2903の撮影がおわり、次なるターゲットも、三鷹で撮影した物との
比較が見たくて、先日三鷹で撮ったNGC4565を撮影した。
NGC2903で2分は厳しかったので、こちらも101秒で露出して、20枚ほど撮影した
中から13枚をコンポジットした。
【↑NGC4565 かみのけ座の系外銀河】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 ISO3200 S:101秒x13コマ
撮影場所:山梨県南都留郡 撮影日:2012/3/18 02:29~03:39
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、ガンマ補正、リサイズ
三鷹で撮影した時に、結構大きいかなと思っていたのだが、暗い山で撮影した
エッジオン銀河のNGC4565は、三鷹で写した時よりも、液晶画面で見る限りは
はるかに大きく、横幅が広く映っていた。
【↑スタックのみのトリミング・画像処理前の画像】
【↑先日、三鷹で撮ったスタックのみのトリミング・画像処理前の画像】
これが本来の大きさなのだろう。三鷹では、光害に埋もれて銀河の
端のほうは、モニター上では良く見えなかった様だ。
9mm80倍で撮るにはかなり大きかった気がする。
今回の画像は山で撮っただけあって、銀河の白い部分もかなり白く
写っている。しかし、三鷹で撮ったNGC4565と今回の画像を比べると、
なんとなく暗黒帯の部分と銀河の境の部分が、なんとなくボヤッと
している様な気もしないでもない。やっぱりこの辺は三鷹での画像は
高倍率の効果だろうか?
或いは、数時間前までのすごい霧の影響で空気中の水蒸気の量が多く、
気温も冬場に比べてかなり高く、結果、透明度が今ひとつ、良くないから
だろうか。
山でも120倍を試してみる価値はあるが、山で120倍を使うとしたら、
露出も2分以上かけたくなる。赤道儀のメンテナンスが終ってからの
挑戦アイテムだな。
NGC4565を取り終えると、既に時計は4時近くになっている。東の空から
25日の細めの月が登ってきた。
月明かりが出てきたので、この後は銀河をあきらめターゲットを球状星団に
移して、まずはM5を撮影しようと、近くのてんびん座のβ星を導入して
ピントを合わせ治している途中で、カメラの液晶からβ星が消える。
あれ、おかしいな、どっか行ったかな?と思い、顔を上げると、ありゃ!
雲が出ている!。そういえばGPVの予報は、4時位から再び雲が出る予報
だった様な、、、なかなか正確な予報だな!
未練がましく、雲が晴れる時もあるかと自動導入でM5に向けて数枚撮るが
雲でまともに撮れない。この後薄明が始まるまでに1時間を切っているので
再び雲が切れるのは期待薄である。
ということで、諦めて撤収することとした。
実質晴れていたのは3時間半ぐらいだろうか?101秒露出だとダーク減算の
時間と、天体の導入、画面上の位置合わせ、光軸合わせなどを考えると
1天体1時間半ぐらいかかるので、仕方の無い所だが、もう一天体ぐらい
写したかったな、、、、
ちなみに、この日は、4時半でも-1℃↑。いや~すっかり春ですね~!
でも暖かいのはいいけど、透明度が下がるのはちょっと、、、
2012.3.18(4/1)
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くっしー
NIkon 8cm
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