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くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

2枚では、、、(M101)

2012-12-30 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、年末も押し詰まってきたが、再び話は11月17日の新月期の遠征に戻る。夜中になって、やっと晴れてきたしし座流星群の極大日の遠征であるが、日付が変わるころから、M74、M81と撮影し終わる頃には、
4時を回っていた。もう薄明までにいくらも時間が無い。鏡筒が北斗七星方向に向いているのでそのまま、柄の下のM101を撮ってみる事にした。


【↑M101 回転花火銀河 おおぐま座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm LPS-P2
Vixen SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShotS90
ISO:3200 F:2.0 f=6mm Noise減算:ON S:101秒x2枚
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2012/11/18 04:40-04:48
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→
GIMPでトーンカーブ・トリミング・サイズ調整

しかしながら、導入と位置の微調整に少し手間取り、撮影を始めると、あっという間に薄明が始まり、使えたのはわずか2コマと言う有様だった。

比較的明るい濃い対象ならいざ知らず、多少透明度の悪い日の淡い天体では、101秒2コマでは如何ともしがたく、かろうじてうっすらとその回転花火の形が判るかな程度の淡い写りとなってしまった。淡い写りを一生懸命強調処理で持ち上げているので、背景のノイズもかなりひどい状態になってしまった。

今年の初めのころまで良く写っていた超新星も、もう見えない。ひょっとすると写りが淡いから見えないだけかもしれないが、、、、

まあ、もう少し暗いうちに枚数を重ねないと難しいよね。M101はこれからのよく見えるようになるので、冬のうちにまたちゃんと写しておかねば。

2012.11.18(12/30)


淡い腕は難しい(M81)

2012-12-28 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、11月17日の鳴沢村での撮影は、夜中にやっと晴れて、なんとかM74を低仰角まで追い掛けて撮影した後、次なるターゲットには、北天のボーデ銀河を選んだ。

先日M82を単独で撮影したので、この日はM81を単独で撮影することにした。晴れるのが遅くなり、M74を低仰角まで追っかけたせいで、時間も2時半を過ぎ、ずいぶん高度が上がってきている。


【↑M81 ボーデ銀河 おおぐま座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算で2240mm
LPS-P2使用 Vixen SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法
PowerShot S90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm Noise減算:ON S:101秒x12枚
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2012/11/18 02:58-04:02
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・55%(35mm版4072mm相当)にトリミング・サイズ調整

先日、両方一緒に撮った写真と比べると、なんだか淡い部分の写りがもう一つかなと言う感じに見える。15mmでF2のノーフィルター64秒と9mmでF3.7フィルター付き101秒なので、露光量としては、丁度フィルター分、50%位減っているので、この辺は仕方のないところかも知れない。

追尾が安定すれば露光時間を掛けて、不足分を補えるのだが、この日は、南天ほどではないが、北天でもそれ程バランスは改善しなかった様で19枚中12枚のみの使用しかできなかった。

ただ前回、単独で撮影した時の画像と比べても、やはり淡い部分は少し写りが悪いので、撮影時の空の影響も有るのかなという気がする。ただ前回の単独写真より、だいぶピントは良いようで、星像が小さく収まっている。

なかなか、フェイスオンの銀河は淡い腕の物が多く、ハッキリ写すのは難しい。

2012.11.18(12/28)

今年最後の遠征

2012-12-26 | 天体観望・撮影(遠征地)
クリスマス直前の3連休。月がだいぶ大きくなってきたのだが、先週の新月期に天気が悪くて遠征しそびれたので、月没後の時間が余り取れないが、いつもの鳴沢村に、12月23日の夜に、家内と一緒に遠征してきた。

この日の月没は3時近く。余り早く行っても待ちが多いので、自宅を9時頃に出発。ゆっくり走って、途中ご飯を食べたり寄り道をしながら、いつもの駐車場に向かう。

昼間にスタッドレスに履き替えるつもりが、履き替え損ねた。Wet用のラリータイヤなので、多少の雪なら何とかなるだろうと思いながら行ったら、途中の道は、雪が少し残っているが、乾いた路面が出ているので問題ないレベルだった。


【↑駐車場の入り口部分の道路状況】
少し時間をつぶしながら、1時頃にいつもの駐車場に到着。駐車場内も、舗装部分はほとんど雪は無し。砂利部分は、1/3位は雪に覆われていたが、動け無く成る程の雪は無い。

丁度一台直ぐ後に車が来て、私の止めた北側の舗装部分の20mほど先に止めた。外に出て場所の確認をしていると、同業さんの様で、『星撮りですか?』と声を掛けられた。世田谷から来られたそうだ。


【↑月に照らされた駐車場内の様子】EOS20D 18mm Iso1600 S20秒 F3.5

月が沈むまで時間があるので、のんびり月の下の景色を撮影したりしながら、機材の準備をする。

月が沈む3時前から撮影を開始。この日は北天のターゲットからスタート。ちょっと駐車場の北側なので北天は限られるが、余り低い天体を撮るわけでは無いので特に問題ない。


【↑北斗七星と機材】IXY30S Iso800 S20秒 F2.0 35mm版28mm相当
望遠鏡の先端右上には、2台仲良く飛んでいく人工衛星が写ってる。

前日がこぐま座流星群の極大日と言う事もあり、撮影中も普段より少しだけ多く流星を見かけた。いつもの様に富士山に向けて20Dをセットして朝まで撮影して見た。眼視で富士山に向かう長めの流星を見かけたので、『よし、撮れた!』と思ったのだが、いざ画像を見てみると思ったほど明るくなくて長さも短く写っていたorz


【↑うみへび座を横切り富士山に飛び込む流星】
Eos20D 18mm Iso1600 S15秒 F3.5 05:32 トリミング有り

やっぱり、キットレンズはFが暗いから、明るくないのは、見た目ほど大きく軌跡が写らないみたいだ。ちなみに同じぐらいの時間に暗めの流星があと2つほど写っていた。


04:55 他条件は上に同じ 枠以外の光条は飛行機または人工衛星


05:18 他条件は上に同じ

この日は、3時頃からの撮影で、2天体撮影するのがやっと。明け方近くには、気温は、氷点下12℃近くになった。

【↑05:09分の気温】

でも、夜中過ぎから風がほとんど無くなったので、それ程寒くは感じなかった。



月没後から薄明までの短い時間の撮影を終えて朝を迎える。これで今年の遠征もお終いだな。来年来るときは、スタッドレス必須だな。

しかし、今年の遠征は、日食・日面通過や雪で撤退も含めて29回、星祭りを入れると31回ほど星関係で遠出している。富士山のふもと12回、須走口五合目5回、新潟6回、長野4回、伊豆、銚子、豊川、一宮各1回である。交通費だけでも結構な額になりそうだな、、、、まあそれも有りか。

2012.12.24(12/26)

遅かった晴れ間(M74)

2012-12-24 | 天体観望・撮影(遠征地)
さて、11月の新月期の週末遠征。木曜の夜に続いて土曜も夜中には晴れ間が覗きそうなので、夕方まだ大雨の中、出撃した11月17日のしし座流星群の極大日の夜に話は移る。

この日は、10時過ぎには晴れてくる予報だったが、晴れてきたのは11時をだいぶ回った頃だった。この日の最初のターゲットは、うお座の渦巻き銀河、M74をターゲットにした。ほんとはもっと早い時間、高度の有る内に撮れる予定だったのだが、晴れるのが遅く、撮影開始が遅くなって、かなり高度が落ちてからの撮影となった。使用画像の最後は高度が25度まで落ちていた。

空も、南東方向は良く晴れているが南西方向はまだ少し雲の水蒸気が残っている感じで、いくらか空が白っぽく見える様な感じだった。


【↑M74 うお座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算で2240mm LPS-P2使用
Vixen SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShot S90 ISO:3200
F:2.0 f=6mm Noise減算:ON S:101秒x7枚
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2012/11/18 00:38-02:13
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→
GIMPでトーンカーブ・55%(35mm版4072mm相当)にトリミング・サイズ調整

M74は、もともと淡い銀河で有るため、この日の高度と透明度では、残念ながら、渦巻きの腕は、まるで骨格部分だけが見えているような写りになり、その腕の横の広がりは余り上手く捉えられなかった。

ただ骨格部分の様に見える腕自体の中心線は、そのちょっと複雑な構造を見せてくれているようだ。左に少し伸びた腕と右に側にくねった腕の様子が判る。残念ながら、その様子は淡いので、画像を拡大表示するとその構造が返って見づらく成ってしまうようでもある。記事中のサムネイル表示のままの方が、構造が良く判る(笑)

昨年の10月の終わりに須走口5合目で撮影した64秒露出の画像と比べると、倍率は上がって解像度の方は以前より良く見えている感じだが、淡い部分は以前の方が出ている。やはり五合目の空の透明度と仰角の高さ、15mmでF2.0をキープした明るさのおかげだろうか。

この日も南中過ぎの鏡筒位置での赤道儀のバランスはうまく取れず、25枚程撮影して7枚しか使えない状態が相変わらず続いている。撮影の効率が悪いので早いところ対策を考えねば。

2012.11.18(12/24)

やっぱり見えないかな?(M82)

2012-12-22 | 天体観望・撮影(遠征地)
11月期の新月期、一足早い週末の11月15日の夜の撮影も、M1を撮影し終わる頃には時計の針は4時を回ろうとしていた。

次に何を写そうかと考えて、今まで対で撮った事は有るが、単独で撮った事が無かったM82を、単独で撮影して見る事にした。以前にM81は単独で撮影したが、その時に次はM82単独と思いながら薄明で撮れなかった記憶がある。

と言う事で、アイピースは9mmのまま。M82は赤いHα領域もあるので、P2フィルターもそのままで、鏡筒を北天に向け、北斗七星からM82を導入して撮影してみた。


【↑M82 おおぐま座の不規則銀河】
Vixen SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算で2240mm LPS-P2使用
Vixen SP赤道儀+AL90+SkySenser2 コリメート法 PowerShot S90 ISO:3200
F:2.0 f=6mm Noise減算:ON S:80秒x18枚
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2012/11/16 04:19-05:12
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→
GIMPでトーンカーブ・44%(35mm版5090mm相当)にトリミング・サイズ調整

薄明までにあまり時間は多くはないので、欲張って露出時間を延ばさずに、そこまでの設定の80秒のままでの撮影としてみた。それでも16枚目位から背景が青くなりだして、もう厳しいかと思っていたら20枚目にはバッテリーが尽きた様で、完全に追尾できなくなった。

と言う事で、M82は19枚撮影したのだが、なんと19枚中18枚は特にすべり等の影響が出ていなくて使用できた。南天に比べて、北天は動きが小さいと言う影響が大きいのだろうか?或いは、何か赤道儀にとって鏡筒との位置関係でバランスがうまく取れる状態になるのだろうか?前回のM81/M82セットで撮った時も、15mm48倍・64秒ではあるが31枚中全数使えた。

何故かそんな訳で、北天は南天より使えた率が高く80秒18枚、総露出で24分ほどの露出時間になった。と言う事で、今回M82単独で80倍での撮影だが、かなり細部まで写ってくれた様である。不規則銀河であるM82の比較的中心部分の赤い領域は、もちろん、さらにその左右の部分の複雑な形の構造もしっかり描写された。

ちなみに、M82の赤い所は、調べるとスターバーストと言う現象を起こしていて、そこから凄い勢いでジェットが飛び出しているらしい。Hαも撮影された画像には、そこの吹き出しているジェットも写されていた。

と言う事で、少しでも吹き出しているジェット部分が見えないかと、細かい所の解像度は少し犠牲にして、淡い部分を持ち上げ、赤も少し強調してみた。



頑張ってみたが、中心の赤い部分から出ているジェットの根元が、銀河の縁よりは、少しだけ外にはみ出して、出てるかな?程度の感じにしか成らなかった。少し赤を強調したせいもあって、その形と相まって、銀河が少し桜エビの様な感じになってしまった(汗)

いくら赤に強いキャノンのコンデジとはいえ、やはりHαを別に写した画像のようには行かない物である。(当然か、、、(汗))

2012.11.16(12/22)