天体ネタを少しおいといて、久しぶりの修理ネタである。
確か8月の初め頃、いつものハードオフに立ち寄ると、カウンターの前に
¥2,100円成りで、37インチの地デジテレビがジャンクで置いてあった。

不具合内容を見ると『電源を入れて画像が出るまでに30分位かかる』と書かれている。何となく治せそうな気がしたし、安かったので買ってしまった。
ちなみにくっしーの家は、ビル影難視聴地域でケーブルテレビが入っていて、2015年までデジアナ変換をしてくれるので、未だに4年前にジャンク修理したアナログTVを使っているのだ。後2年位でなにか買わなければと思っていたので、ちょうど良かった。
しかしこのテレビ、台車に積んで自分の車まで持って行って積み込もうとするが、スゲー重い!一人で簡単には持ち上がらない。お店の人は当然手伝ってくれそうにないし、一人で四苦八苦して、何とかリアシートに、積み込んで持って帰った。後で重量を調べると37kgも有った!!

なんとか部屋に運び込み、電源を入れてみるが、ウンともスンとも言わない。何時間も放置しておいてもさっぱり電源が入らない。う~ん、故障状況が変わったかな?まあ、いいやと思いつつ、しばらく実家に帰省や、星祭り等で、手が付かなかった。
昨日は満月期の週末、遠征もないので修理に挑戦してみた。

↑先ずは台座のネジ6本を外して、台座を外す。なんと台座だけで10Kgも有る!

↑ウラ蓋を止めているネジを22本外してウラ蓋を外す。

↑台座をささえる内部フレームを8mmのネジ6本、3mmのネジ3本で外す。しかし、このフレーム、かなり厚い鉄板で出来ている。こんな頑丈に作るから重くなるんだよね。今時の37インチは17kgも無いというのに、、、、なんと20kg差ですよ!

↑真ん中、上にメイン電源ユニットが見える。真ん中、右のユニットを止めるネジ3本を外し、コネクタを抜いてユニットを外す。

↑ユニットの両サイドのネジ4本を外すと中は電源レギュレターユニット。これのネジ6本を外してレギュレター基板を取り出す。

↑メイン電源から入ってくる電圧とレギュレターから出る電圧が裏面に書かれていた。かなり色々な電圧を使っているな~。

↑レギュレターユニットの下のシールド板は上に持ち上げて右手方向に抜くと抜ける。中は地デジとBS/CSチューナーとデジタル信号処理部、B-CASカードのI/F辺りが見える。

↑左側のシールド板は、上の絵のネジと
↓下の絵の側面のネジを外す。

↓更に、底面に位置するANTコネクタ/Dサブのロックナットも外す。

↑化粧板の下にもネジがあるので注意

↑シールド板を外すと左のユニットは2階建て基板に成っている。

↑上の基板につながるLCDへの信号線のGNDラインが外れている。修理でユニット交換して付け忘れたのか?或いは工場組み立て時のミス?でも30分画像が出ない原因には成りそうも無い感じ。

↑2階建て基板の1階部分。AV入力端子とAF AMP などが見える。
放熱板の下はGPU辺りだろうか?

↑2階建ての2階部分の基板。アナログチューナーとフラッシュロムがいくつか見える。メインの制御回路の様である。描画用LSI?らしき物も見える。
各基板を外して、目視で一通り眺めてみるが、目視で判別出来る異常は見つけられない。

↑ざっと上に乗っている基板はこんな感じ。このフレームの下にもLCDのドライブ基板が有るようだ。右のシールド板の下はバックライトのインバーター基板が見えている。

↑目視で異常が見つけられないので、各部の電圧を確認しようと各基板を借り組み。レギュレターユニットは、ショートしない様に下にボール紙を引いておく。

↑一通り仮組みしたところで、一番下の電源コネクタの更に下にスイッチが有ることを発見。これはどうやら主電源スイッチらしい。初めて気がついた。買ってきた当初に試験した時には気がつかなかったから、試験の時は、このスイッチを入れてないと思われる。どうりでいつまで待っても電源が入らない訳だ。(大汗)
試しに、スイッチの先のコネクタを外して、ACコンセントとの導通をチェックするが、スイッチの位置に関係なく何故か導通がない。

↑ケーブルを良く見ると何やら水飴の様なドロッとした液体状の物が付いている。何だろう?どこから来たのかも良く判らない。取り敢えずきれいに拭き取り、更にスイッチでの導通を確認するが、何か良く判らないうちに導通が出る様に成って正しくオン/オフ出来る様になった。でも、この液体と導通がなかったのは関係なさそうな気がするし、起動に30分かかる話とも無関係な気がする。
スイッチからのコネクタを電源ユニットにつないで主電源スイッチを入れると、一瞬ファンが回り、電源ユニットのLEDが緑に点いた。おっ!行けるかな?

↑上面の電源スイッチを入れると、ファンが連続的に回り出し、液晶パネルの光が裏に漏れてきているのが確認できた。なんか動いてる様な感じだ。

↑画面を起こして見ると正常に画面表示されている。何度か電源スイッチや主電源スイッチを入り切りしてみるが取り敢えず正常に動いている様に見える。う~ん、組み直しで何か状況が変わったのかどうか判らないが、値札に書かれている現象は再現せずで、取り敢えず正常に動いている様である。
不再現では、その後の故障診断も出来ないので、一旦ここで切り上げて、元通り正しく組む事とする。

↑次男のPCに使ってるB-CASカードを借りてアンテナをつないで地デジを受信。今の所は正常に動いている様だ。組み直しでたまたま治っていれば良いが、ダメだと気温が下がってくると、値札の症状が再発するかも知れない。
取り敢えずB-CASのカスタマーサポートに電話して、B-CASカードを手配。送料込み2000円だそうだ。テレビ代とかわらんな。
今回は、分解・再組み立てをしただけで、不具合の原因らしき物は見つけられなかった。まあ、現象が出ないのでは治しようもないので、今までの23インチアナログテレビの替わりに、こいつを設置して当分の間様子を見よう。
しかし修理するにも、重くて重くて、今日は腰が痛い、、、、(泣)
2012.9.2(9/3)
2024.4.10 その後の補足
このテレビは、その後も何の問題もなく動いていたが、長野に
引っ越す際に、最初の11か月は単身赴任だった為、別のTVを買った。
その為、これは長野には持って行かず、また長男も次男も要らない
との事で、引っ越し直前の2015年5月頃にハードオフに持って行ったら
2000円で買い取ってくれた。但しB-CASカード付きで手放したので
差し引き2100円のマイナスだが、3年近く使ったので元は取れただろう、、、
確か8月の初め頃、いつものハードオフに立ち寄ると、カウンターの前に
¥2,100円成りで、37インチの地デジテレビがジャンクで置いてあった。

不具合内容を見ると『電源を入れて画像が出るまでに30分位かかる』と書かれている。何となく治せそうな気がしたし、安かったので買ってしまった。
ちなみにくっしーの家は、ビル影難視聴地域でケーブルテレビが入っていて、2015年までデジアナ変換をしてくれるので、未だに4年前にジャンク修理したアナログTVを使っているのだ。後2年位でなにか買わなければと思っていたので、ちょうど良かった。
しかしこのテレビ、台車に積んで自分の車まで持って行って積み込もうとするが、スゲー重い!一人で簡単には持ち上がらない。お店の人は当然手伝ってくれそうにないし、一人で四苦八苦して、何とかリアシートに、積み込んで持って帰った。後で重量を調べると37kgも有った!!

なんとか部屋に運び込み、電源を入れてみるが、ウンともスンとも言わない。何時間も放置しておいてもさっぱり電源が入らない。う~ん、故障状況が変わったかな?まあ、いいやと思いつつ、しばらく実家に帰省や、星祭り等で、手が付かなかった。
昨日は満月期の週末、遠征もないので修理に挑戦してみた。

↑先ずは台座のネジ6本を外して、台座を外す。なんと台座だけで10Kgも有る!

↑ウラ蓋を止めているネジを22本外してウラ蓋を外す。

↑台座をささえる内部フレームを8mmのネジ6本、3mmのネジ3本で外す。しかし、このフレーム、かなり厚い鉄板で出来ている。こんな頑丈に作るから重くなるんだよね。今時の37インチは17kgも無いというのに、、、、なんと20kg差ですよ!

↑真ん中、上にメイン電源ユニットが見える。真ん中、右のユニットを止めるネジ3本を外し、コネクタを抜いてユニットを外す。

↑ユニットの両サイドのネジ4本を外すと中は電源レギュレターユニット。これのネジ6本を外してレギュレター基板を取り出す。

↑メイン電源から入ってくる電圧とレギュレターから出る電圧が裏面に書かれていた。かなり色々な電圧を使っているな~。

↑レギュレターユニットの下のシールド板は上に持ち上げて右手方向に抜くと抜ける。中は地デジとBS/CSチューナーとデジタル信号処理部、B-CASカードのI/F辺りが見える。

↑左側のシールド板は、上の絵のネジと
↓下の絵の側面のネジを外す。

↓更に、底面に位置するANTコネクタ/Dサブのロックナットも外す。

↑化粧板の下にもネジがあるので注意

↑シールド板を外すと左のユニットは2階建て基板に成っている。

↑上の基板につながるLCDへの信号線のGNDラインが外れている。修理でユニット交換して付け忘れたのか?或いは工場組み立て時のミス?でも30分画像が出ない原因には成りそうも無い感じ。

↑2階建て基板の1階部分。AV入力端子とAF AMP などが見える。
放熱板の下はGPU辺りだろうか?

↑2階建ての2階部分の基板。アナログチューナーとフラッシュロムがいくつか見える。メインの制御回路の様である。描画用LSI?らしき物も見える。
各基板を外して、目視で一通り眺めてみるが、目視で判別出来る異常は見つけられない。

↑ざっと上に乗っている基板はこんな感じ。このフレームの下にもLCDのドライブ基板が有るようだ。右のシールド板の下はバックライトのインバーター基板が見えている。

↑目視で異常が見つけられないので、各部の電圧を確認しようと各基板を借り組み。レギュレターユニットは、ショートしない様に下にボール紙を引いておく。

↑一通り仮組みしたところで、一番下の電源コネクタの更に下にスイッチが有ることを発見。これはどうやら主電源スイッチらしい。初めて気がついた。買ってきた当初に試験した時には気がつかなかったから、試験の時は、このスイッチを入れてないと思われる。どうりでいつまで待っても電源が入らない訳だ。(大汗)
試しに、スイッチの先のコネクタを外して、ACコンセントとの導通をチェックするが、スイッチの位置に関係なく何故か導通がない。

↑ケーブルを良く見ると何やら水飴の様なドロッとした液体状の物が付いている。何だろう?どこから来たのかも良く判らない。取り敢えずきれいに拭き取り、更にスイッチでの導通を確認するが、何か良く判らないうちに導通が出る様に成って正しくオン/オフ出来る様になった。でも、この液体と導通がなかったのは関係なさそうな気がするし、起動に30分かかる話とも無関係な気がする。
スイッチからのコネクタを電源ユニットにつないで主電源スイッチを入れると、一瞬ファンが回り、電源ユニットのLEDが緑に点いた。おっ!行けるかな?

↑上面の電源スイッチを入れると、ファンが連続的に回り出し、液晶パネルの光が裏に漏れてきているのが確認できた。なんか動いてる様な感じだ。

↑画面を起こして見ると正常に画面表示されている。何度か電源スイッチや主電源スイッチを入り切りしてみるが取り敢えず正常に動いている様に見える。う~ん、組み直しで何か状況が変わったのかどうか判らないが、値札に書かれている現象は再現せずで、取り敢えず正常に動いている様である。
不再現では、その後の故障診断も出来ないので、一旦ここで切り上げて、元通り正しく組む事とする。

↑次男のPCに使ってるB-CASカードを借りてアンテナをつないで地デジを受信。今の所は正常に動いている様だ。組み直しでたまたま治っていれば良いが、ダメだと気温が下がってくると、値札の症状が再発するかも知れない。
取り敢えずB-CASのカスタマーサポートに電話して、B-CASカードを手配。送料込み2000円だそうだ。テレビ代とかわらんな。
今回は、分解・再組み立てをしただけで、不具合の原因らしき物は見つけられなかった。まあ、現象が出ないのでは治しようもないので、今までの23インチアナログテレビの替わりに、こいつを設置して当分の間様子を見よう。
しかし修理するにも、重くて重くて、今日は腰が痛い、、、、(泣)
2012.9.2(9/3)
2024.4.10 その後の補足
このテレビは、その後も何の問題もなく動いていたが、長野に
引っ越す際に、最初の11か月は単身赴任だった為、別のTVを買った。
その為、これは長野には持って行かず、また長男も次男も要らない
との事で、引っ越し直前の2015年5月頃にハードオフに持って行ったら
2000円で買い取ってくれた。但しB-CASカード付きで手放したので
差し引き2100円のマイナスだが、3年近く使ったので元は取れただろう、、、
相変わらず、このシリーズが大好きな私です(笑)。
構成が巧みでわくわくしながら読みました。
37インチでB-CAS込みで4,100円は、お得ですね。
しかし、40kgとは、あまりブラウン管と変わらない
重さですね。自分の鏡筒の重さを考えても30kg超で
にっちもさっちもいかないので40kgがどれだけ重い
か把握です(笑)。
でも、ちょっと前のテレビは、しっかり作られてい
たんだなーと感心した次第です。
どうもありがとうございます。しばらく修理らしいことをしていなかったので久しぶりのネタでございます。
しかし物が重かった事と、畳の上に座って、背中を曲げて色々見ていた事との両方の影響か、今日になっても背中が辛いです。椅子から立ち上がるときに5秒位掛けてじわじわ動かさないと動けないとか、ズボンや靴下をはくのが大変だったりと結構悲惨な状態です。そう言えばあのセレストロンも30kg有るんですよね。腰を痛めないように気を付けてくださいね。
このシリーズ、面白がって見ていますが、レベルが違いすぎて参考にはなりません(笑)
私もジャンク品漁りは好きな方ですが、直せなかったときの廃棄方法を考えると、リサイクル法に指定されている家電には手を出せない(出したくない)のが現状です。
とりあえず修理途中で転がしてあるTS-770(アマ無線機) を直さなければ…
いや~、地デジのテレビも、その内、用意しなきゃな。なんて思っていた時に2000円だったので買ってしまいましたが、おっしゃるとおり、買った後で、『これで動かせなかったら、引き取り費用が3000円位かかるから、5千円の大損だなぁ、、、』とちょっと脳裏をよぎりました。取り敢えずは無事に動いて良かったのですが、後でオクを見ると同型中古完動品は1万切って落ちてる始末。いや、ローリターンだなぁ、腰の痛みを考えるとコストメリットよりも、身体デメリットの方が大きかったかななんて、、、
TS-770、私がCQ誌を見ていた時代にはTS-700までは記憶にありますが770は知りませんでした。ちょっとググると特定トラこうの大量死機の様ですね。頑張って治してくださいね。
原因不明のままって精神的によくないことないですか?
そうなんですよ。また、後で再発する可能性が有ると思うと、その時は、このくそ重い奴をまた運んで、ばらすのかと考えただけで気が重いです。
満月過ぎだし天気も悪いとなるとやっぱりジャンク品いじりが楽しいですよね。でも私は電気関係サッパリなのでとても真似は出来ません...。
ウチには電源部の弱った昔の白黒一体型Macがありまして愛着もある事から、いつか自分で修理したいとは思っていますが一体何時になることやらです。
なかしゃと申します。
くっしーさんのブログ、面白くてほとんど目を通してしまいました。楽しませて頂きありがとうございます。
以上、お礼まで。
お気に入りのMacなのですね。
うまく治して上げられると良いですね。
お褒め頂きありがとうございます。
自分の好きなことばかりをマイペースで書き綴っておりますが、みなさんのお役に、或いはお楽しみになっていれば幸いです。これからもボチボチと更新していきますので、よろしくお願いします。