この日は、遠征時のレポートの通り、到着した時は、3割程度の空に雲が有ったが、北極星は見えていたので、着いて早々に極軸を合わせたのだが、いざその他の準備もし終わる頃には、全天が雲に覆われてしまったので、しばらく晴れてくるのを待った。
1時間程待つと、次第に天頂方向が晴れてきて、雲間に夏の大三角が見える様になってきた。
【↑雲間の夏の大三角】Ixy30S Iso800 S20秒 F2.0 35mm版28mm相当
そんな訳で、夏の大三角近辺の星雲と言うことで、先日の富士山で薄雲の空で撮影したM27を、雲の無い空で撮影する事にした。
わし座のアルタイルを基準星として導入して、M27に向けて自動導入するのだが、この日は何故か上手くM27が入ってこない。試写した画面にはそれらしき物が映ってない。なんで??何か失敗したか?と、もう一度アルタイルを導入し直して、M27を導入すると何とか入ってきた。う~ん、なんか基準星間違えてたかな、、、、
ちょっと手間取ってる間に、既に全天快晴状態に成っていた。夏の大三角付近だけでなく、どこでも撮影OK状態だ。あわてて導入したM27の撮影を開始した。
【↑M27 亜鈴星雲 こぎつね座の惑星状星雲】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 80倍 GP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:64秒 11コマ
Noise減算:ON 35mm版換算で2240mm相当
撮影場所:千葉県旭市 撮影日:2012/8/18 22:39-23:22
Registaxでコンポジット→YIMGで回転・3830mm相当にトリミング(58%)
→FlatAideでかぶり補正→GIMP2でトーンカーブ・彩度・サイズ調整
前回の薄雲の富士山でもそこそこ写ったと思ったが、今回はもう一段良く写った感じである。左の薄い部分の中にある濃淡の『く』の字のラインは、前回の撮影でも捕らえられたのだが、今回は薄雲がないお陰で、背景の透明感が出て、星雲の色も良く出ている。おかげで、星雲の薄い部分の右端の所が多少赤くなっているのも捕らえられた様だ。あともう少し中の赤いX字状の帯の断裂具合が詳細に写ると最高なんだけどな。
九十九里はなんと言っても海沿いなので標高は限りなく0mに近い。いつも標高1000m以上の所での遠征撮影ばかりだったので、ちょっと標高が無いのを心配していたが、この日は非常に良く晴れた感じで、低い標高でも、非常に良く写っている感じである。これ位写るのなら、標高が低くても全然OKなのだが、毎度このレベルが確保されるかどうかは、初めての千葉遠征なので??で有るが、、、、
ちなみに、倍率もトリミング率もいつもと同じなのだが、今回、撮影データの所で、35mm版換算での合成焦点距離とトリミング後の実質焦点距離を計算して記載してみた。(たぶん、有ってると思うけど、間違ってたらご指摘下さい)
トリミング率58%は縦方向を基準にしたが、本当は横方向一杯に視野円が写っているので横方向を基準に計算するべきだったか?でもそうすると35mm版換算で5000mmを超えるんですけど、、、
まあ、35mm版換算でこの焦点距離でのノータッチガイドなら、追尾エラーも星像のみだれも、コンデジだからこんな物でしょう、、、
2012.8.18(9/1)
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