くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

大いなる勘違い~計画停電

2011-04-06 23:08:40 | 総務のお仕事(防災)
今夏には23区内でも実施されると言われる計画停電。
ついに、というかやはり、総務に「計画停電対策チーム」の立ち上げが命ぜられました。

多くの会社が同じだと思いますが、
計画停電で大きな影響を受けるのは情報システム関係です。
情報システムは、停電時間中の事業活動の制限だけでなく、
正常な停止と再起動に停電時間以上の手間と時間がかかります。

私が勤務する会社では、
サーバーを外部委託せず、社屋内の専用ルームに設置しており、
データのバックアップはとっているものの、サーバーは二重管理していません。

したがってテレビなどでも報道されている通り、3時間の停電のために、
その前後あわせて8時間近く業務が停止することになるのです。

「なにがなんでも、業務をとめるな。サーバーをなんとか維持しろ」

これが上層部の指示でした。
しかし、想定される影響や対策を説明しても、
どうも話しがかみ合いません。

どうやらバックアップ電源を確保してサーバーを維持できさえすれば、
業務は中断することなく継続できると勘違いしているようです。

「停電なんですから、サーバーが生きていてもパソコンは使えません!」
「本社はだめでも、サーバーが大丈夫なら支店の業務はできるだろ」
「区内全部が停電なんですから、北海道から九州まで全支店につながりません!」

こんな漫才のような会話が繰り広げられたのでした。
「木を見て森を見ず」 そんな言葉をふと思い出しました。

先は長いようで・・・





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