くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

ある日、病は突然に!(9)~アバ注一週間後

2014-05-17 11:03:14 | 健康のためなら死んでもいい!?
アバスチンの硝子体注射から一週間。
薬の効果はてきめんでした。

眼底写真では出血した網膜の状況はほとんど変化ありませんでしたが、
眼底や網膜を立体的に解析する光干渉断層検査(OCT)では、
黄斑部の周囲の腫れはさらに小さくなっていました。

視界中央部の歪み(変視症)も少しだけ改善したようで、
どうやら、黄斑浮腫の収束と視覚の改善には時間のずれがあるようです。
また毎日、壁に掛けたカレンダーの文字を見て視力の変化を観察していますが、
以前は判別できなかった文字もすこしずつ見えるようになってきました。
これは網膜に滲出して視覚の障害となっていた血液が、
体内に吸収されつつあるからだと思われます。

しかし、アバスチンの効能は2~3か月。
血管が川の堤防だとすると、今は土のう袋を積み上げ、
洪水を抑えている応急処置の状態です。
この洪水を抑えている間に、堤防の外にあふれ出た水が引き、
川の水の勢いが衰えて再び堤防が決壊しないようになるのを期待するわけです。
もし薬の効果が切れ、再び洪水が始まったときは、
眼の中の環境が改善するまで、注射を繰り返す必要があるのです。

そうとは知っていても、
前の病院で経過観察となって鬱々と過ごしていた頃に比べれば、
心は少しだけ明るくなりました。