水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

運命の輪 - 縁切り・縁結び ー <安井金毘羅宮・石神さん・閼伽井さん>

2019-12-06 | つれづれ <雑記*神社>

 

先日ふらっと京都へお散歩に行ってまいりました。
(11月初旬)

 

 

名古屋からは新幹線で30分ちょっとだから、
距離の遠さを感じられないのよね。なんとなく。

朝8時。
京都駅で見かけたペンギンたちにほっこりした後は、
さっそく北上開始。

 

 

今回参拝したのは、
豊國神社方広寺禅居庵建仁寺
安井金毘羅宮崇徳天皇御廟知恩院青蓮院
の8ヶ所です。

(本編記事はまたいずれ・・・)

 

 

オール徒歩でのんびりと、予定もほぼ決めずに行動したため、
自分にしては、かなりゆとりある参拝でした。

11月初旬で紅葉の見頃には少し早く、
さらに平日ということもあってか
人もそう多くはない。

おかげで気分的にものーんびり。

 

朝、まだ誰もいない豊國神社の境内は、
降り注ぐ日差しも清々しく、
想像通りの美しい神域でした。

 

 

秀吉公の胸像から落ちてくる言葉の数々に思わず笑いつつ、
方広寺
の有名な鐘を見上げておりました。

そういえば太閤も同じ名古屋出身だったなぁ・・。
たまには中村の事を思い出したりなさるんだろうーか。

 

 

その後、建仁寺を出てグーグルさんで周囲の社寺を探すと、
何やら有名そうな神社をはっけん。

縁切り・縁結びの霊験あらたかな、
安井金毘羅宮です。

皆さん、主に縁切り目的で訪れるようですね。

 

 

私にとっての参拝は、「神社に会いに行く」というのが目的で、
神さんには、御挨拶や日々の感謝を述べるだけ。
願い事をするという習慣がほぼ皆無のため、
願うといったら、無事帰れますように・・程度です。

要するに、祈願目的で神社を訪れることがなく、
唯一、本当にお願いをしに行ったのは、
三重の石神さんぐらいでしょうか。

なので、ネットにあふれている
数々の縁切り・縁結びの御利益話を見て、
そんなに凄い場所なのだろーか??と、思わず興味が。

 

 

で、寄ってみた。

 

境内には、
縁切りを願う(のであろう)女性がいっぱい。

縁切りという御利益柄、
マイナスな感情も溢れているんでしょうけれど、
そこは無視しとけば一切自分に影響はありません。

負の気は祓えばいいし、
霊も、見ようとしなければ見なくて済むんで、
そのへん便利です。

 

 

私はといえば、やはり社殿にしか興味がなく(笑)
岩をくぐるための長蛇の列を横目に、
満足気に拝殿・本殿を撮っておりました。

あぁぁ幸せ。

社殿目当てでここに来る人なんて、
ほぼ居ないんだろなー。

 

 

でもせっかくなので、仕事面などの運気上昇を
本殿へ向かってお願いしてみました。

(形代も書かず、岩くぐりもナシで。)

 

 

更に、通常のおみくじとは別に
『縁みくじ』なるものがあったので、
お正月以来、久々に引いてみた。

 

 

結果、大吉。

崇徳天皇、参拝再開一発目からありがとうございます。

 

 

基本的に、年に一度のおみくじですが、
神社巡りをするようになって以来、
なぜだか、引いたらほぼ大吉が出る。
・・という記録更新です。

2014年(10月) 大神神社 --------- 大吉
2015年(10月) 厳島神社 --------- 向吉
2016年( 2月) 伏見稲荷大社 ------ 大吉
2017年 (---おみくじ引かず---)

2018年( 1月) 
田峰観音 --------- 大吉
2019
年( 1月) 井伊谷宮 --------- 大吉
2019
(11月) 安井金毘羅宮 ------ 大吉

今年は、始まりと終わりがけに、
大吉で〆ることが出来て、かなり嬉しい。

これで運を使い果たしているかどうかは別として、
それまで、良くて中吉がマックスだった自分にとっては、
本当に信じられない程、あり得ない出来事。

これも神さんからのお土産かな。

 

 

再度、本殿に向かって大吉のお礼を述べたのち、
金毘羅さん近くにある崇徳天皇御廟へ。

・・さすがに誰もいません。

 

御扉の先に視線をやって手を合わせていると、
両手の平がぴったりくっついて取れない、
何とも不思議な感覚になりました。

なにこれー。

長く参拝をしてきたけど、こんなの初めてだわ。

まるで、合わせた私の手を、
誰かが外から包んで二重に合掌しているような。

優しくて温かな、何か。

 

 

個人的に、
護国系(殉国の英霊を祀る)と、
御霊系(天満社など、非業の死を遂げた皇族・豪族などを祀る
などは、ほぼ行きません。
崇徳天皇なんかもね、まさにそうです。

ですが、八坂神社がとても強く清らかだったように、
ここもぜんぜん大丈夫。

逆に、安井金毘羅宮へ行った場合は、
こちらでも必ず手を合わせたほうが良いと思いました。

 

 

今回に限らずですが、
いわゆる御利益目的で人が集まる神社の場合、
その参拝女子の多さに比べて、
鳥居前で一礼する人の少ないこと・・。

 

 

きっと知らないのだろうから仕方がないんだけど、
普通に考えて、相手がもし人だったら、
玄関入る時にお邪魔しますぐらい言うと思うのよ。

それと根本は同じ。
社寺でのマナーとか参拝ルールとか、そりゃ色々あるけど、
日常的な一般マナーが基本だと思うんです。はい。

お願いするために行くなら、なおのこと。

 

 

何もせずとも御利益が得られることだって、
もちろんあるでしょう。

ただ、普通に人と人としての付き合いで考えたら、
お墓参りもせず、ただ『願いを叶えてください』だけでは、
ちょっとさみしい気がする。

 

 

特にここは、寵姫阿波内侍が、
愛する崇徳天皇を想ってその御遺髪を祀ったところ。
(※天皇の御陵自体は香川県にあります)

故人に話を聞いてもらうために家を訪ねたのなら、
人として、墓所で手を合わせるのは当たり前ではないかなと・・。

 

 

神社が思いを伝える窓口ならば、
墓所・仏前は、故人を思い、悼むところ。

故人のことを何も考えず、ただ我欲のみを押しつけるのは、
どこか自分本意な行動にも見えます。

 

 

神社との相性を気にするより前に、
人対人、という視点で物事を見て、
次に、相手が神仏であることへの崇敬の念で接する。

縁があって、結ばれるとしたら、
まずそこが始まりだと思います。

 

 

 

で、結果どうだったか。

 

京都を出て、ちょうど名古屋についた時に、
仕事関係のメールが一通。

 

 

結論だけ言うと、
外部が勝手に動いて、無駄な縁をブチ切りにかかり、
その延長線上に新たな道が勝手に開けておりました。

それも、
「え。そっちからくる?」っていう、
想定もしなかった状況で。

数日で・・どころか、
当日、地元に戻るなりこれです。

崇徳天皇、仕事早すぎ・・・

しかもコレまだほんの序盤に過ぎなくて、
3日後には新たな変化球が飛んできた。
そこまで外堀埋めなくても・・っていうくらい、
お膳立てしてくれちゃってる。
もう、用意された道へと進まざるを得ない状況(笑)

その後も坂道を転がるように急速に変化は続いていき、
周囲の環境が勝手に動きまくって、
仕事の中で相当な障害だった壁が、
あれよあれよと言う間に完全消滅。
まさに悪縁切り。
でもまだこれ、おそらく第一弾かと思われます。
(根本的な問題から派生している別の事象も、
消えようとしているので。)

参拝から1ヶ月経とうとする現在、
新たな未来へと進むレールの上に
完全に乗っかっております。

 

これが、縁切りと縁結びか。

安井さんおそるべし・・・

 

後日談(さらなる縁切り縁結び)

 

 

 

神さんや仏さんは、
特に願わずとも『お土産』をくれることがたまにあります。
幸運だったり良縁だったり、いろいろです。

(※参拝中~参拝直後に起こる変化が、神さんのお土産。
数か月、半年以上も経ってから何かあったとしても、
それは御利益とは無関係である場合がほとんどです。)

個人的には、猿田彦さん系は必ずでした。
あと、顕著だったのが龍田大社かな。

そんな中、
今までで、あえて「願いごと」をした神社は3ヶ所。
前述の石神さん、吉野の閼伽井さん、そしてこの金毘羅さんです。

 

 

個人的な感想になりますが、
三社ともちょっとずつ特徴があって、

石神さんは、時間をかけてゆっくりと、本人の努力も踏まえた上で、
幸福を築き上げていって下さる感じ。努力や忍耐も求められる。
試練は与えられるけど、頑張れば報われるというか。
たとえそれが想像とは違う形であっても、
結果的には希望は叶っているという感じ。

閼伽井さんは、叶い方がハードでジェットコースター的なんだけど、
『自分が動く』ことで、運が一気に開ける。
否が応でも、動く気にさせられる。
「自分で動けよ」的な叶え方。能動的な変化。
運命の輪を回す過程は自分で決める。
その先に待つのは劇的な変化と、人生の転機。

そして金毘羅さんは、自分ではなく『周囲が勝手に動き出す』ことで、
既存の何かがバッサリ切れて、結果として『縁が結ばれる』。
それは試練といえば試練なのだけど、
想定外の何かが運命の輪を回してしまうので、
ある意味、流れに身を委ねていれば落ち着くところに落ち着くという、
受身な変化。
もちろん、要所要所で自分の意志は必要なので、
完全な受け身ではない。

 

 

金毘羅さんは、
着地点である「縁結び」へと至る道程が
極端というかハードすぎて、
ある意味怖いと恐れられもしているようですが、
個人的にはそうは思わなかったです。

逆に優しいと感じました。

用意されたレールに否が応でも乗せられるけど、
自分の意志・責任ではない分、気が楽なのです。

そういう意味で、金毘羅さんは優しいと思いました。
(ただし多少の痛みは伴うみたいだけど・・(苦笑))

この考え方でいくと、
三社でいちばん厳しいのは、石神さんなのかな。

 

 

あくまで私個人が感じたことなので、
皆さんには当てはまらないかもしれません。

ちなみに、自分の性格的には、
閼伽井さんの焚き付け方が一番好みです(笑)。
やっぱね、自分の運命は自分の手で開きに行くんですよ。ええ。
縁は自分で掴みに行くもの。

 

 

・・そんなわけで、
崇徳天皇御廟を後にして、知恩院、青連院門跡を堪能し、
これまた徒歩で一路京都駅へ。

 

半年ぶりの社寺巡りは、
様々な癒しとプラスの感情を与えてくれました。

京都、まだまだ行きたい場所が山ほどあるので、
またふらっと遊びに行きます。

 

 

 


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