日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

WBCとは何か?

2006年01月17日 18時55分09秒 | MLB
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)について、真の野球世界一を争う大会なのかどうか疑わしい。
MLBが主導する世界大会なので、MLBが野球の中心にいる必要を認識させる大会なのでしょう。日本人のメジャーリーガーは、大塚投手とイチロー外野手だけになってしまった。アメリカチームは、一次登録60人一杯までいそうだが、30人(最終登録)に絞るのさえ大変そうだ。
WBCの疑問は、選手選びにあります。参加国と選手の確保にMLBの苦心がみえます。アレックス・ロドリゲスで解かるように、アメリカ(本人の国籍、アメリカ生まれ)でも両親の国籍(ドミニカ共和国)でも良いというおおらかさなのです。多くの国の参加を望むMLBは、イタリアなど最も注意を払ったのでしょう。全部アメリカ人のようです。ピアザやデルーチ(レンジャーズ)も、もちろん、アメリカ生まれのイタリア系アメリカ人なのだ(14人)。中南米各国も、もはやアメリカ国籍を取得している選手が大半だ。
国別対抗をうたっていても、そうではないんです。残念ながら。しかし、MLBの大会なので、オリンピックではないんですから、多民族国家のおおらかさなんでしょう。スケートの伊藤選手?でしたか、2度日の丸でオリンピックに、3度目は、アメリカからですから。浅田真央さんだって、この実績ですから、3~6ヶ月も前なら、アメリカ国籍でオリンピックに行けたでしょう。ケロヨンのような(安藤美姫、どこが美人かさっぱり分かりません)が、華麗に舞ったのは2年前まで、18歳なのに老成したようで、浅田さんの4年先は心配(20歳になる)でもあるんです。
WBC大会が盛況なのは結構なんですが(日本人は国別大会には異常に興奮する。サッカーでも、ボクシングでも国際大会には関心が増す)真の世界一を決める国別大会なら、どこの国から出れるのかハッキリ、ルールを決めて、両松井、田口、井口、大家、城島・・・全ての選手の参加出来るようなスケジュールが必要のようです。2年前、リーグ優勝を懸けてのヤンキース対レッドソックス戦、ヤンキース3連勝のあと屈辱の4連敗は、軌跡の盗塁を決めた「ロバーツ」(背番号10、David Roberts 現パドレス)は、なんと沖縄生まれで母親は日本人です。結局、MLBがシーズン前に一稼ぎということでしょう。参加報酬もなにも公表されていないし、日本だって、各チームの思いが違い、王監督もフリーハンドで選手を召集できないんですから。アジア地区予選を主催する読売新聞、日本テレビグループは、莫大な契約料をMLBに支払うのです。