歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

丸島儀一 (著) 「キヤノン特許部隊」 (光文社新書) (新書)

2009-06-21 22:10:11 | 読書
 丸島儀一 (著) 「キヤノン特許部隊」 (光文社新書) (新書)を読みました。

(以下引用)
出版社/著者からの内容紹介
特許で守り、攻める。これが神話になった特許マンの仕事だ! 1950年代には未だカメラ専業メーカーであった、キヤノンの奇跡ともいえる60年あまりの歴史に、丸島の展開してきたビジネスはどのような役割をになったのか。企業戦略として特許を活用するとは、具体的にどのようなことなのか。昭和9年生まれの日本人が、朝からステーキを喰うアメリカのビジネスマンたちとどのように渡り合ってきたのか。そして私たち日本のビジネスパーソンは、特許あるいは知的財産権をどのように考え、仕事に生かすべきなのだろうか。 実はいま、特許、発明、知的財産という言葉が私たちの周囲を飛び交っている。
(引用終わり)


 知的財産戦略についてちょっと勉強する必要があって本書を再び読んだのですが、改めてキヤノンの特許戦略のすごさを実感しました。とりわけ、不可能といわれていたゼロックス方式によらない普通紙コピー機を開発するに際してのゼロックス社との攻防のくだりは迫力があり、特許に関心が無い読者でも引き込まれるでしょう。
 日本企業にとって知的財産の重要性がますます高まっている中、日本経団連会長にキヤノン会長の御手洗冨士夫氏が就任していることは大変象徴的です。ぜひともキヤノンにはこれからも特許戦略の先進企業として日本の経済界をリードしていただきたいのですが、それだけに「偽装請負」など労務のまずさによって同社が世間からの評価を大きく下げてしまったことが残念に思われます。

最新の画像もっと見る