東松山市の図書館は、
道路を挟んだ目の前に “沼”が広がっているのが特徴だ。
これを「下沼」という。
公園として整備され、沼というより池に近い。
この沼は「女沼」とも呼ばれている。
というのは、戦国時代のある悲話が由来となっているからだ。
松山城に仕えていた新婚の男が、
武田信玄が小田原城に向かっているとの知らせを聞き、
城主と共に応援に駆けつける。
武田勢と北条勢は三増峠で激突。
しかし、その男はこっそり戦場から離脱し、郷里へ帰った。
郷里では、どういうわけか男の戦死の知らせが届いていた。
悲嘆に暮れた新妻は、下沼に飛び込んでこの世を去ってしまう。
そのことを知った男も生きる望みを失ったのだろう。
「上沼」に飛び込み、妻の元へ旅立ってしまう。
ゆえに、「上沼」が男沼、
「下沼」が女沼と呼ばれるようになったという。
この伝説の真偽は不明だ。
細部はともかく、その大筋は案外実話なのかもしれない。
あるいは、語られることによってだんだん変化していったのか。
ぼくは幼い頃からなぜか“沼”が好きだ。
だから沼に関する伝説があるとつい食いついてしまう。
ただ、先述したように、下沼は整備され、
自然の生々しさみたいなものは感じられない。
市民の憩いの場所なのだろう。
図書館で勉学に疲れ、
下沼に足を運んでひと休憩する人は多いに違いない。
そのときの沼は、
きっと優しい表情なのではないだろうか。
道路を挟んだ目の前に “沼”が広がっているのが特徴だ。
これを「下沼」という。
公園として整備され、沼というより池に近い。
この沼は「女沼」とも呼ばれている。
というのは、戦国時代のある悲話が由来となっているからだ。
松山城に仕えていた新婚の男が、
武田信玄が小田原城に向かっているとの知らせを聞き、
城主と共に応援に駆けつける。
武田勢と北条勢は三増峠で激突。
しかし、その男はこっそり戦場から離脱し、郷里へ帰った。
郷里では、どういうわけか男の戦死の知らせが届いていた。
悲嘆に暮れた新妻は、下沼に飛び込んでこの世を去ってしまう。
そのことを知った男も生きる望みを失ったのだろう。
「上沼」に飛び込み、妻の元へ旅立ってしまう。
ゆえに、「上沼」が男沼、
「下沼」が女沼と呼ばれるようになったという。
この伝説の真偽は不明だ。
細部はともかく、その大筋は案外実話なのかもしれない。
あるいは、語られることによってだんだん変化していったのか。
ぼくは幼い頃からなぜか“沼”が好きだ。
だから沼に関する伝説があるとつい食いついてしまう。
ただ、先述したように、下沼は整備され、
自然の生々しさみたいなものは感じられない。
市民の憩いの場所なのだろう。
図書館で勉学に疲れ、
下沼に足を運んでひと休憩する人は多いに違いない。
そのときの沼は、
きっと優しい表情なのではないだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます