クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

東北関東大震災のごく身近な爪あと(9) ―桜の開花―

2011年04月04日 | 近現代の歴史部屋
東北関東大震災発生から3週間以上が経ち、
壊れた屋根や崩れた石塀、倒れた石灯籠など、
震災の爪痕はまだ残っている。

しかし、季節は確実に春を迎えている。
開花した桜を見つけた。
綻ぶように咲いている。

羽生市役所の東側に立つ桜は開花が早い。
全ての桜を見て回ったわけではないが、
町の早咲き桜の5本指の中には入るのではないだろうか。

町の“さくらまつり”も中止になった。
葛西用水路沿いにぶら下がる提灯の明かりが、
春の到来を告げる風物詩みたいなものだったが、
今回はそれも「自粛」。

しかし、春は深まるし、
桜は満開のときを迎える。
季節の流れは止められない。
傷ついたり、心が重いままの人もいるだろう。

どんなにつらくても、月日は否応なしに過ぎるから、
いまを生きる我々は現実を受け止めて、
日々を刻んでいかなければならない。
できれば“前向きに”をモットーに。

風に吹かれて花が揺れる。
この春、桜の花はあなたの目にどう映るだろうか。


羽生市役所の東に立つ桜は開花が早い


埼玉県羽生市
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