かつて学校に通っていた十代の頃、月曜日が苦手だった。
恋している期間はともかく、
それ以外は重たい気持ちで朝を迎えていた。
しかし、あるものを手にしてから、
月曜日が少しだけ変わったことがある。
それは“週刊誌”。
週刊で発行されるマンガを読み始めたとき、
月曜日が少しだけ待ち遠しくなったのだ。
物語の続きが読める、と……。
かめはめ波、バスケ、霊丸などが出てくる世界にどっぷりはまり、
その物語展開に毎週心ときめかせていた。
学生が携帯電話など持っていなかった時代の話である。
いまでも書店やコンビニへ行けば、
ありとあらゆる週刊誌を見ることができる。
マンガもあれば情報誌、写真誌などなど目が回るほどだ。
日本における週刊誌の誕生は大正時代まで遡る。
週刊誌ブームが到来したのは昭和30年代だった。
新聞社系ではなく、出版社が相次いで週刊誌を発行し、
一気に花開いたのだ。
マンガ週刊誌『週刊少年マガジン』や
『週刊少年サンデー』が創刊したのは昭和34年。
これにより読者層がグンと広がる。
マンガ週刊誌の発行日を心待ちにする学生は、
昭和30年代に誕生したと言えようか。
実は、この週刊誌、
日本国民における「週」の生活リズムの定着に一役買うことになった。
そもそも、多神教である日本人は日曜日には教会へ行くなどと、
特に「週の習慣」を持っていなかったという。
土曜の午後と日曜日が、一般的に休日とされたのも明治9年からであり、
太平洋戦争中は、曜日に関係なく勤労が求められ、
週の習慣はなかなか根付かなかった。
しかし、勤勉な日本人にこの週の習慣をもたらしたのは、
週刊誌をはじめとするマスメディアの発達だった。
ラジオやテレビが普及すると、娯楽として放送番組を心待ちにするようになる。
楽しみにしている番組があれば、
自ずとその曜日を意識することになるだろう。
月曜日発行の週刊誌があれば、指折り数えて楽しみにする。
週は1週間で一巡りする。
いまでは当たり前のこのリズムが、
ラジオ、テレビ、週刊誌などによって広く根付いたのだ。
もちろん、マスメディアだけの力ではないが、その影響は大きかった。
いまも、テレビ番組で曜日を認識する人は多いと思う。
水曜日は「ドラゴンボール」、土曜日は「全員集合」という感覚は、
いまでも体に残っている。
幼い頃、世間は1週間単位で動いているということを初めて認識したのも、
サラリーマンだった両親が週末に家にいることと、
このテレビ番組だったかもしれない。
自宅にテレビがなく、平日休みで、定期的に読んでいる週刊誌もなければ、
週のリズムは不思議と崩れる。
その日が何曜日なのか、ふとわからなくなることが多いのだ。
好きな曜日はあるだろうか?
それはどんな理由だろう?
好きな番組や週刊誌があるから?
好きな人と会えるから?
いろいろな理由があると思う。
年齢を重ねたせいかもしれない。
十代の頃は1週間が10日くらい長く感じられたのに、
いまでは3日くらいの速さで巡っている感覚がする……
恋している期間はともかく、
それ以外は重たい気持ちで朝を迎えていた。
しかし、あるものを手にしてから、
月曜日が少しだけ変わったことがある。
それは“週刊誌”。
週刊で発行されるマンガを読み始めたとき、
月曜日が少しだけ待ち遠しくなったのだ。
物語の続きが読める、と……。
かめはめ波、バスケ、霊丸などが出てくる世界にどっぷりはまり、
その物語展開に毎週心ときめかせていた。
学生が携帯電話など持っていなかった時代の話である。
いまでも書店やコンビニへ行けば、
ありとあらゆる週刊誌を見ることができる。
マンガもあれば情報誌、写真誌などなど目が回るほどだ。
日本における週刊誌の誕生は大正時代まで遡る。
週刊誌ブームが到来したのは昭和30年代だった。
新聞社系ではなく、出版社が相次いで週刊誌を発行し、
一気に花開いたのだ。
マンガ週刊誌『週刊少年マガジン』や
『週刊少年サンデー』が創刊したのは昭和34年。
これにより読者層がグンと広がる。
マンガ週刊誌の発行日を心待ちにする学生は、
昭和30年代に誕生したと言えようか。
実は、この週刊誌、
日本国民における「週」の生活リズムの定着に一役買うことになった。
そもそも、多神教である日本人は日曜日には教会へ行くなどと、
特に「週の習慣」を持っていなかったという。
土曜の午後と日曜日が、一般的に休日とされたのも明治9年からであり、
太平洋戦争中は、曜日に関係なく勤労が求められ、
週の習慣はなかなか根付かなかった。
しかし、勤勉な日本人にこの週の習慣をもたらしたのは、
週刊誌をはじめとするマスメディアの発達だった。
ラジオやテレビが普及すると、娯楽として放送番組を心待ちにするようになる。
楽しみにしている番組があれば、
自ずとその曜日を意識することになるだろう。
月曜日発行の週刊誌があれば、指折り数えて楽しみにする。
週は1週間で一巡りする。
いまでは当たり前のこのリズムが、
ラジオ、テレビ、週刊誌などによって広く根付いたのだ。
もちろん、マスメディアだけの力ではないが、その影響は大きかった。
いまも、テレビ番組で曜日を認識する人は多いと思う。
水曜日は「ドラゴンボール」、土曜日は「全員集合」という感覚は、
いまでも体に残っている。
幼い頃、世間は1週間単位で動いているということを初めて認識したのも、
サラリーマンだった両親が週末に家にいることと、
このテレビ番組だったかもしれない。
自宅にテレビがなく、平日休みで、定期的に読んでいる週刊誌もなければ、
週のリズムは不思議と崩れる。
その日が何曜日なのか、ふとわからなくなることが多いのだ。
好きな曜日はあるだろうか?
それはどんな理由だろう?
好きな番組や週刊誌があるから?
好きな人と会えるから?
いろいろな理由があると思う。
年齢を重ねたせいかもしれない。
十代の頃は1週間が10日くらい長く感じられたのに、
いまでは3日くらいの速さで巡っている感覚がする……