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名所江戸百景067 第57景 みつまたわかれの淵 深川祭(3)

2013-08-13 12:30:19 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、江戸三大祭りの一つ深川祭(ふかがわまつり、深川八幡祭り)の続きで、
 隅田川(すみだがわ)に架かる清洲橋(きよすばし)からです。

 清洲橋で、神輿(みこし)を待っていると、先頭の第一番深濱(ふかはま)が大漁旗と共に来ました。
(絵画調)

 (このブログの写真は、平成24年の本祭りの時に撮影した写真です。)

【清洲橋】 大正14年に完成
 江戸時代は、「中州の渡し」という渡し船のあった所です。
 大正12年の関東大震災(かんとうだいしんさい)の復興事業として、下流の永代橋(えいだいばし)と共に計画して架けられました。永代橋とは、形が対(つい)になる様に設計されています。
 清洲の名前は、両岸の地名である深川の住町(きよすみ、現在は清澄町)と中央区側の中町(なかす)からきています。
 勝鬨橋(かちどきばし)・永代橋と共にライトアップの美しさで知られていて、有名な写真撮影対象です。
 平成19年に、3橋一緒に国の重要文化財(建造物)に指定されています。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第57景 みつまたわかれの淵」(夏景)です。

 現在の清洲橋(江戸時代はありません)の江東区側から対岸の中央区側(現在の中州)を望んだ絵です。
 絵の中下に、緑の草が生い茂った中州が横たわっています。
 絵の正面奥に流れる川が箱崎川です。江戸時代は、現在の箱崎付近は島になっていて、北側の中州付近から、隅田川から分かれて箱崎川が流れていました。
 現在は、埋め立てられていて、首都高速の渋滞で有名な「箱崎IC&JCT」となっています。
 絵の構図としては、典型的な俯瞰(上から下を見下ろす)の視点と遠近法で描かれた素直な絵となっています。

【富岡八幡の氏子】
 深川祭りの氏子領域は広く、隅田川を超え、中央区の箱崎(はこざき)・新川(しんかわ)までを含んでいます。
(絵画調)

 神輿は、第26番箱崎(はこざき)です。

【深川と箱崎・新川】
 箱崎は、昭和40年代までは、現在の首都高速(しゅとこうそく)の箱崎インター付近に、箱崎川(はこざきがわ)という川があり、他の日本橋地区とは、分かれていました。
 歴史的には、箱崎や新川は、深川と同じ隅田川の河口部にあたり、江戸時代初期に埋め立てにより造られたという点で、町の歴史的・発展過程が、よく似ています。これが、同じ富岡八幡宮(深川八幡)の氏子(うじこ)になった原因と考えられています。
 なお、中州町を含む、箱崎町の北側にある町は、神田明神(かんだみょうじん)の氏子となっています。


 神輿は、第23番新川一南、第24番新川越二(旧町名は越前掘(えちぜんぼり))と続きます。

 現在の中央区新川の神輿は、なんと7基もあります。
 「新川一」は東西南北の4基の神輿があり、「新川越一」「新川越二」「新川霊一(旧霊厳島1丁目)」という神輿があります。正直、「くまドン」は混乱しましたが、逆に町の発展過程を調べる上では、面白いかもしれません。
  「名所江戸百景024 ・・・・・ 深川(4)」で、深川の霊厳寺(れいがんじ)の話をしました。

 清洲橋の上では、給水不可能なので、水掛けは行われていませんが、
 突然、雨が降りだして、空(天気)まで、水掛け祭りに参加してきました。
(絵画調)

 神輿は第28番仲町二(門前仲町(もんぜんなかちょう)2丁目)です。
 絵画調にすると、雨というか、雪が降っているような雰囲気(?)になります。

 さらに雨足が強くなり、集中豪雨の状態です。橋の上ですので、風もきつそうです。
 しばらくすると、雨が止み、実際に清洲橋上で強い雨に降られた神輿は、2基か3基程でした。
 (他の神輿も、それ以外の場所で、同じように雨に降られていたのですが・・・・)

 神輿は第29番佐賀(さが)町です。
 この写真を、広重の名所江戸百景「第57景 みつまたわかれの淵」に対応する「くまドン版」の景(夏景・確定)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版「くまドン版」を作ることを第一目標にしています。)

 上の写真は、どちらかというと、名所江戸百景「第58景 大はしあけたの夕立」の絵に近いでしょう。

 当初は、別の清洲橋の写真を「くまドン版」の景にしようとしたのですが、
 全体の構成を見てみると、雨の景が「花菖蒲」しか無いのに気がつきました。
 自宅の近くで、天気の良い日を選んで行くことが多かったので、当然の結果ですが、
 全体のバランスを考慮して、清洲橋を雨の景にしました。

 雨が止んで、神輿が進んで行くと、東日本大震災の復興を願い、「がんばれ東北」の文字が見えます。
(絵画調)

 神輿は第37番三好二(みよし2丁目)です。

 続く神輿は、特別参加の奥州平泉(おうしゅうひらいずみ)です。

 平成7年の「平泉900年祭」に、深川の神輿が参加したのが縁で、平成20年の深川の祭りに平泉が特別参加。
 今回は、平泉の世界遺産(せかいいさん)登録を祝してのご招待です。

(絵画調)


 神輿の行列が、最後に近づくと、雲の切れ間に青い空が見えるようになりました。
 めまぐるしい天気です。橋の向こうにスカイツリーも、はっきり見えるようになってきました。
(絵画調)

 第48番清澄三(きよすみ3丁目)神輿の前列です。

 最後は、清洲橋の上で、神輿を高く持ち上げた写真で終わりにします。

 神輿は第53番中木場(なかきば)です。

 神輿渡御が、この清洲橋を渡り、信号を左に曲がり、箱崎経由で、新川に着くと、お昼の休憩になります。
 「クマドン」も、お昼は「深川めし」にすることにしましたが、また、写真を撮り忘れました・・・・・・

 最後に、一応、今年、平成25年(2013年)の日程も再度記載しておきます。
【深川八幡祭り(富岡八幡宮例祭)】
 日時: 8月11日(日) 9:00~:子供神輿連合渡御(40基を超える子供神輿が富岡八幡宮の前に揃います。)
               14:00~:歌謡、琴(こと)、太鼓(たいこ)等のイベントあり。
      13日(火): 15:00~空手(からて)道、17:00~深川八幡宮太鼓 
      14日(水)~15日(木)も、日により琴、太鼓、能(のう)等のイベントあり。
 今年は、陰年ですが、見ての通り、色々イベントがあります。詳細は、インターネットなどで、お調べください。

 話の流れで、清洲橋と神輿の写真ばかりになりましたが、今回は、これで終わりとさせていただきます。
 猛暑と雷雨が続いていますので、皆さま、お体には、お気を付けください。

 次回の永代橋の景は祭りには関係ありませんが、深川祭(なるべく神輿以外)も入れておきます。

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