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城006 兵庫県の織田家(1) 丹波柏原藩・織田信包の家系

2014-08-19 07:55:46 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回のお城訪問は、兵庫県にある織田(おだ)家の丹波柏原藩(たんばかいばらはん)です。柏原藩は、現在の兵庫県丹波市柏原にあり、ただし、柏原藩は3万6000石(後に2万石)で、城ではなく、陣屋(じんや)となります。
 柏原藩の初代藩主は、織田信包(おだ のぶかね、信長の弟)です。
 下の写真は、丹波市立柏原歴史民俗資料館(織田家と柏原地区の歴史資料)の前にあった織田信包の石像です。できたばかりで、新しいです。

 豊臣秀吉(とよとみひでよし)が亡くなる2カ月前の慶長3年(西暦1598年)6月に伊勢国(現在の三重県)・安濃津から、柏原3万6000石に移封されてます。
 豊臣秀頼(ひでより、母は茶々=淀君)の祖母・お市が、信包の妹になりますので、秀頼を守る為の移封でしょうか?

 織田信包は、慶長5年(西暦1600年)の関ヶ原の戦いでは西軍に味方する事になりますが、東軍勝利にも関わらず、改易されずに済み、大坂城で豊臣秀頼に仕えています。
 この時点では、徳川家康(とくがわいえやす)も、秀頼には手を出せず、2代将軍・秀忠(ひでただ)の妻が江(ごう、お市の娘)だったのも幸いしたのかもしれません。
 続く、大坂冬の陣(慶長19年)の直前に死去してしまった事により、三男の織田信則(のぶのり)が、江戸幕府に判断により、2代藩主となります。続く3代藩主・織田信勝(のぶかつ)死去し、嫡子なく廃絶(はいぜつ)となりました。

【成徳寺(じょうとくじ)】 臨済宗(りんざいしゅう)の寺 (柏原駅から南に離れていますので、車で移動です)
 室町時代に開かれた古い寺院で当初は竜翔寺と言う名でした。

 江戸時代の初期は、見性寺(けんしょうじ)と言う名に改称し、信包系・織田家の菩提寺(ぼだいじ、先祖の位牌を納めてある寺)でした。信包系・織田家が途絶えてからは衰退しました。

 その後、信雄系・織田家が柏原藩に入ると、再興されて、3代・信勝の戒名(かいみょう)に因んで、「成徳寺」に改称しました。
 下の写真は成徳寺から柏原の町を眺めた風景です。法事中だったらしいのですが、観光できたので遠慮していると、お寺の年輩の女性の方が、「どうぞ、ご覧ください」と言っていただいたので、なるべく短い時間で供養塔を見学させていただきました。ありがとうございます。

 境内にある元禄時代に建てられたと推定されている3代藩主・信勝の宝篋印塔(供養塔、丹波市指定文化財)です。

 さらに、信勝350回忌に合わせて初代・信包と、NHK大河ドラマ 「江」の放映に合わせて、2代・信則の供養塔(墓)が、隣に新しくできていました。
 成徳寺の隣に神社らしきものもありましたので、これも一枚撮影しておきました。


【織田神社】 丹波市柏原支所の近くにあります。
 祭神は信包系・織田家の3代・信勝です。

 信包系・織田家の3代・信勝は、新田開発や堤防建設などで善政を行ったそうです。
 信勝の死後(お家断絶後)に、信勝の旧居館跡に祭神として祀られたのが始まりで、
 その後、信雄系・織田家の時代に現在の場所に移され、織田権現(おだごんげん)として信仰を集めたらしいです。

 丹波市立柏原歴史民俗資料館は駐車場が少なく、柏原陣屋にもありませんので、丹波市柏原支所のすぐ北にある八幡神社付近には駐車エリアがあります。柏原の観光は、この駐車場の利用が楽です。

 信包系・織田家が途絶えてからは、幕府領となっていました。また、柏原藩の家臣で、織田信包の子孫だった人には、そのまま元の土地を与えて、旗本(幕府の家臣)として続いた家もあるようです。
 さて、ここからが、前回の放城記「奈良県の織田家」の続きとなりますが、大和(現在の奈良県)の宇陀松山藩(うだまつやまはん)から、信雄系・織田家が移封されてくる事になります。

前回までのブログは、以下の通りです。なお、ブログ右欄の「カテゴリーアーカイブ」にある「訪城記」をクリックすると、過去のお城周りのブログ一覧が表示されます。
 「城005 奈良県の織田家 柳本藩(1) 橿原神宮の文華殿」
 「城005 奈良県の織田家 柳本藩(2) 黒塚古墳」
 「城005 奈良県の織田家 芝村藩 織田小学校・慶田寺」
 「城005 奈良県の織田家 織田信雄の宇陀松山城(山城、陣屋)」

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。

 次回は、兵庫県の織田家の続きです。
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