こんにちわ、「くまドン」です。
今回は、江東区(こうとうく)の亀戸天神(かめいどてんじん)の梅まつりの風景です。
(絵画調)
このブログは、「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」の続きにもなります。
【亀戸天神の梅まつり】
日時: 2014年2月9日(土)~3月9日(日) (例年は2月第2日曜日から3月第2日曜日まで)
梅の開花状況は、亀戸天神のホームページでご確認ください。
(2014年は2/28現在で梅が見頃とのことです。)
下の絵は名所江戸百景「第30景 亀戸梅屋舗」(春景)です。
古い梅の古木を近景に大きく置いた、広重らしい「名所江戸百景」の絵です。
梅屋敷は、江戸時代から続く梅の名所でした。元は本所(ほんじょ)の商人・伊勢屋彦右衛門の別荘「清香庵」でしたが、梅が多く植えられていた事から「梅屋敷」と呼ばれるようになりました。中でも、龍が横たわっているように見える「臥龍梅(がりゅうばい)」が有名で、8代将軍・徳川吉宗(よしむね)が鷹狩りの帰りに、この地を訪れたとされています。江戸時代は多くの行楽客でにぎわいましたが、明治43年の洪水で、この辺一帯が浸水した後、梅が全て枯れてしまい廃園となりました。現在では、昭和33年に建てられた石碑が残るのみです。
現在は、この場所は梅屋敷跡の碑がありますが、今は下の写真のように梅の木が1本植えられているだけです。
周辺は道路と電線で、写真として撮影するのは難しいので、この付近では梅の名所で名高い亀戸天神で撮影する事にします。百景の撮影に忙しかったので、正月の初参り以来の久しぶりの亀戸天神です。
今回の写真は、昨年・平成25年2月と3月に撮影した写真ですが、梅の花が見ごろになるまで寒かったので、なかなか満開にならず、4回訪問したのをまとめてあります。
下の絵は、名所江戸百景「第65景 亀戸天神境内」(夏景)です。
この太鼓橋も梅と合わせて撮影できます。
天神様と言えば、菅原道真(すがわらのみちざね)のことです。
下の写真は、亀戸天神にある菅原道真が5歳の時の銅像です。
更に境内には5歳の時に詠んだ歌の歌碑もあります。
菅原道真は平安時代の宇多天皇(うだてんのう)の忠臣でした。
当時勢力のあった藤原氏を抑える為に宇多天皇が菅原道真を重用しています。次の醍醐天皇(だいごてんのう)の代に右大臣にまでなりましたが、藤原氏との争いにより、九州の太宰府(だざいふ)に左遷になります。
大宰府へ旅立つ事になる際に、屋敷の庭木でも日頃から、とりわけ愛でてきた梅・桜・松のとの別れを惜しんだそうです。その時に梅の木について詠んだのが下の歌です。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花(うめのはな) 主なしとて 春な忘るな」
(私(道真)がいなくなっても、春が来るたび忘れること無く、梅の木よ、芳しい花を咲かせておくれ。)
神社の本殿の所に参拝に行くと、「太宰府の梅」が置いてありました。
(絵画調)
天神様には、飛梅(とびうめ)伝説というものがあります。
菅原道真を慕う庭木の中で、桜は、主人(道真)が遠い所へ去ってしまうことを知ってから、悲しみに暮れて見る見るうちに葉を落とし、ついには枯れてしまったという。
しかして梅と松は、道真の後を追いたい気持ちをいよいよ強くして、空を飛んだ。
ところが、松は途中で力尽きて、摂津国(現在の兵庫県神戸市須磨区)近くの「飛松岡」と呼ばれる丘に根を下ろした(飛松伝説)。
一方、残った梅は、その日一夜のうちに主人(道真)のいる大宰府まで飛んで行き、根を下ろしたとのことでした。
亀戸天神は元々あった小さな祠(ほこら)に道真ゆかりの飛梅で彫った天神像を奉祀したのが始まりとされてます。
菅原道真は、梅の花を好み、多くの和歌を残しています。
この為、亀戸天神だけでなく、多くの天神様(天満宮)の境内には、紅白の梅が植えられている所が多いのです。
天神様(菅原道真)は、現代では「学問の神様」として知られていますので、1月頃の参拝客は多いです。
1月の行事ですが、亀戸天神や太宰府天満宮などの天満宮には、鷽替え(うそかえ)と呼ばれる神事があります。
鷽(ウソ)が嘘(うそ)に通じることから、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、本年は吉となることを祈念して行われる。
亀戸天神では、縁起物である木彫りの鷽(ウソ)を新しいものと交換します。
「去年の悪(あ)しきはうそ(鷽)となり、まことの吉にとり(鳥)替えん」との言い伝えからきています。
下の写真は江戸川区の葛西臨海公園で、去年撮影した「ウソ」の写真です。
(小さな鳥ですので、大きくは写せませんので、トリミング(画像の切取)です。
昨年、鳥類園を歩いている時に、地元の年輩者の方からいるのを教えてもらいました。頭上の木にいたので、教えてもらわなければ、通り過ぎてしまう所でした。(ありがとうございました)
【ウソ】
この鳥の名前の由来は口笛を意味する古語「うそ」から来ており、ヒーホーと口笛のような鳴き声から来ています。
その細く、悲しげな調子の鳴き声が古くから愛され、江戸時代には「弾琴鳥」や「うそひめ」と呼ばれました。
夏は山地の針葉樹林帯で繁殖していますが、冬は低地の林などに降りてきて、小さな群れで生活をします。
食性は、春には木の実や芽などを食べ、夏は昆虫類などを食べ、秋にはズミやナナカマドの果実などを食べます。
春先には、公園のサクラや果樹園のウメやモモの蕾(つぼみ)のほとんど食べてしまい、花が咲かなくなるので、公園管理者や果樹農家から害鳥(がいちょう)扱いされる側面もあります・・・・・・・
亀戸天神は、しだれ梅も多いので、スカイツリーと本殿を入れてみましたが、やや梅の花が強すぎました。
素直に亀戸天神の紅白の梅とスカイツリーが揃った時の写真にします。
この写真を、広重の名所江戸百景「第30景 亀戸梅屋舗」に対応する「くまドン板」の景(確定・春景)とさせていただきます。
(このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)
池には、アオサギが羽を休めている事があります。神社ですから人の往来が激しいのですが、アオサギの居る所は心字池の上なので、馴れたもので、全く気にせず、長い片脚を器用に曲げて、頭をかいたりしています。
池の亀も、暖かい日だったので、甲羅干し(こうらぼし)の真っ最中です。
アオサギの向こうに見える社(やしろ)が「花園社」です。菅原道真の奥さんを祀ってある社です。
帰り道に、亀戸天神の梅の開花情報をホームページに載せている「船橋屋」さんの看板が見えましたので一枚撮影しました。今回も、家へのおみやげは、船橋屋の「くずもち」でした。
(他にも美味しいものがあるのですが、「くずもち」を買ってしまいます。)
以前の亀戸天神のブログは、
「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」
「名所江戸百景016 第65景 亀戸天神境内 藤の花(1)」
「名所江戸百景017 第65景 亀戸天神境内 藤の花(2)」
「<速報>名所江戸百景 第65景 亀戸天神境内 藤の花(3)」
「<速報>名所江戸百景 第65景 亀戸天神境内 和船でスカイツリーへ」
「名所江戸百景076 穴守稲荷と亀戸天神の献灯」
「名所江戸百景102 第31景 吾嬬の森連理の梓 シャンパンツリー(逆さツリー)」
今週の週末も雨の予報ですが、次のブログが間に合いませんので、前の方に書いた亀戸天神の梅まつり以外の情報も、簡単に書いておきます。(予定は変更になる可能性もあります。インターネットなどでお調べください。)
【湯島天神】
日時:平成26年2月8日~3月9日 8:00~19:30(入園無料)
3月の土日は、「湯島白梅神太鼓(3/1・2・8のみ)」、「神輿(3/2のみ)」、「野点(日曜日のみ)」などのイベント・奉納演芸などがありますが、雨天中止となりますので、ご注意ください。
【第29回江戸流し雛】
日時:平成26年3月2日(日) 11:30~ (少雨決行) (例年は3月3日に近い日曜日に行うそうです)
(1)親水テラスや「雛飾り船」から、地元の園児の皆さんが「流しびな」を行います。
(2)浅草名物の「振り袖さん」によるハト型風船の放天
今回は、これで終了とさせていただきます。
くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。
今年の梅の名所は、土日になると天気が雪か雨だったので、かなり苦戦しているようです。
今度の土日も天気予報は雨ですが、できれば天気が良くなれば良いのですが・・・・・
次回は、多分、名所江戸百景の「湯島天神」か「流し雛」の景です。
日本プログ村に参加しています。良ければ、「ポチッ」応援お願いします。(携帯からは無効ですので、不要です。)
今回は、江東区(こうとうく)の亀戸天神(かめいどてんじん)の梅まつりの風景です。
(絵画調)
このブログは、「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」の続きにもなります。
【亀戸天神の梅まつり】
日時: 2014年2月9日(土)~3月9日(日) (例年は2月第2日曜日から3月第2日曜日まで)
梅の開花状況は、亀戸天神のホームページでご確認ください。
(2014年は2/28現在で梅が見頃とのことです。)
下の絵は名所江戸百景「第30景 亀戸梅屋舗」(春景)です。
古い梅の古木を近景に大きく置いた、広重らしい「名所江戸百景」の絵です。
梅屋敷は、江戸時代から続く梅の名所でした。元は本所(ほんじょ)の商人・伊勢屋彦右衛門の別荘「清香庵」でしたが、梅が多く植えられていた事から「梅屋敷」と呼ばれるようになりました。中でも、龍が横たわっているように見える「臥龍梅(がりゅうばい)」が有名で、8代将軍・徳川吉宗(よしむね)が鷹狩りの帰りに、この地を訪れたとされています。江戸時代は多くの行楽客でにぎわいましたが、明治43年の洪水で、この辺一帯が浸水した後、梅が全て枯れてしまい廃園となりました。現在では、昭和33年に建てられた石碑が残るのみです。
現在は、この場所は梅屋敷跡の碑がありますが、今は下の写真のように梅の木が1本植えられているだけです。
周辺は道路と電線で、写真として撮影するのは難しいので、この付近では梅の名所で名高い亀戸天神で撮影する事にします。百景の撮影に忙しかったので、正月の初参り以来の久しぶりの亀戸天神です。
今回の写真は、昨年・平成25年2月と3月に撮影した写真ですが、梅の花が見ごろになるまで寒かったので、なかなか満開にならず、4回訪問したのをまとめてあります。
下の絵は、名所江戸百景「第65景 亀戸天神境内」(夏景)です。
この太鼓橋も梅と合わせて撮影できます。
天神様と言えば、菅原道真(すがわらのみちざね)のことです。
下の写真は、亀戸天神にある菅原道真が5歳の時の銅像です。
更に境内には5歳の時に詠んだ歌の歌碑もあります。
菅原道真は平安時代の宇多天皇(うだてんのう)の忠臣でした。
当時勢力のあった藤原氏を抑える為に宇多天皇が菅原道真を重用しています。次の醍醐天皇(だいごてんのう)の代に右大臣にまでなりましたが、藤原氏との争いにより、九州の太宰府(だざいふ)に左遷になります。
大宰府へ旅立つ事になる際に、屋敷の庭木でも日頃から、とりわけ愛でてきた梅・桜・松のとの別れを惜しんだそうです。その時に梅の木について詠んだのが下の歌です。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花(うめのはな) 主なしとて 春な忘るな」
(私(道真)がいなくなっても、春が来るたび忘れること無く、梅の木よ、芳しい花を咲かせておくれ。)
神社の本殿の所に参拝に行くと、「太宰府の梅」が置いてありました。
(絵画調)
天神様には、飛梅(とびうめ)伝説というものがあります。
菅原道真を慕う庭木の中で、桜は、主人(道真)が遠い所へ去ってしまうことを知ってから、悲しみに暮れて見る見るうちに葉を落とし、ついには枯れてしまったという。
しかして梅と松は、道真の後を追いたい気持ちをいよいよ強くして、空を飛んだ。
ところが、松は途中で力尽きて、摂津国(現在の兵庫県神戸市須磨区)近くの「飛松岡」と呼ばれる丘に根を下ろした(飛松伝説)。
一方、残った梅は、その日一夜のうちに主人(道真)のいる大宰府まで飛んで行き、根を下ろしたとのことでした。
亀戸天神は元々あった小さな祠(ほこら)に道真ゆかりの飛梅で彫った天神像を奉祀したのが始まりとされてます。
菅原道真は、梅の花を好み、多くの和歌を残しています。
この為、亀戸天神だけでなく、多くの天神様(天満宮)の境内には、紅白の梅が植えられている所が多いのです。
天神様(菅原道真)は、現代では「学問の神様」として知られていますので、1月頃の参拝客は多いです。
1月の行事ですが、亀戸天神や太宰府天満宮などの天満宮には、鷽替え(うそかえ)と呼ばれる神事があります。
鷽(ウソ)が嘘(うそ)に通じることから、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、本年は吉となることを祈念して行われる。
亀戸天神では、縁起物である木彫りの鷽(ウソ)を新しいものと交換します。
「去年の悪(あ)しきはうそ(鷽)となり、まことの吉にとり(鳥)替えん」との言い伝えからきています。
下の写真は江戸川区の葛西臨海公園で、去年撮影した「ウソ」の写真です。
(小さな鳥ですので、大きくは写せませんので、トリミング(画像の切取)です。
昨年、鳥類園を歩いている時に、地元の年輩者の方からいるのを教えてもらいました。頭上の木にいたので、教えてもらわなければ、通り過ぎてしまう所でした。(ありがとうございました)
【ウソ】
この鳥の名前の由来は口笛を意味する古語「うそ」から来ており、ヒーホーと口笛のような鳴き声から来ています。
その細く、悲しげな調子の鳴き声が古くから愛され、江戸時代には「弾琴鳥」や「うそひめ」と呼ばれました。
夏は山地の針葉樹林帯で繁殖していますが、冬は低地の林などに降りてきて、小さな群れで生活をします。
食性は、春には木の実や芽などを食べ、夏は昆虫類などを食べ、秋にはズミやナナカマドの果実などを食べます。
春先には、公園のサクラや果樹園のウメやモモの蕾(つぼみ)のほとんど食べてしまい、花が咲かなくなるので、公園管理者や果樹農家から害鳥(がいちょう)扱いされる側面もあります・・・・・・・
亀戸天神は、しだれ梅も多いので、スカイツリーと本殿を入れてみましたが、やや梅の花が強すぎました。
素直に亀戸天神の紅白の梅とスカイツリーが揃った時の写真にします。
この写真を、広重の名所江戸百景「第30景 亀戸梅屋舗」に対応する「くまドン板」の景(確定・春景)とさせていただきます。
(このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)
池には、アオサギが羽を休めている事があります。神社ですから人の往来が激しいのですが、アオサギの居る所は心字池の上なので、馴れたもので、全く気にせず、長い片脚を器用に曲げて、頭をかいたりしています。
池の亀も、暖かい日だったので、甲羅干し(こうらぼし)の真っ最中です。
アオサギの向こうに見える社(やしろ)が「花園社」です。菅原道真の奥さんを祀ってある社です。
帰り道に、亀戸天神の梅の開花情報をホームページに載せている「船橋屋」さんの看板が見えましたので一枚撮影しました。今回も、家へのおみやげは、船橋屋の「くずもち」でした。
(他にも美味しいものがあるのですが、「くずもち」を買ってしまいます。)
以前の亀戸天神のブログは、
「名所江戸百景001 スカイツリーの真下から」
「名所江戸百景016 第65景 亀戸天神境内 藤の花(1)」
「名所江戸百景017 第65景 亀戸天神境内 藤の花(2)」
「<速報>名所江戸百景 第65景 亀戸天神境内 藤の花(3)」
「<速報>名所江戸百景 第65景 亀戸天神境内 和船でスカイツリーへ」
「名所江戸百景076 穴守稲荷と亀戸天神の献灯」
「名所江戸百景102 第31景 吾嬬の森連理の梓 シャンパンツリー(逆さツリー)」
今週の週末も雨の予報ですが、次のブログが間に合いませんので、前の方に書いた亀戸天神の梅まつり以外の情報も、簡単に書いておきます。(予定は変更になる可能性もあります。インターネットなどでお調べください。)
【湯島天神】
日時:平成26年2月8日~3月9日 8:00~19:30(入園無料)
3月の土日は、「湯島白梅神太鼓(3/1・2・8のみ)」、「神輿(3/2のみ)」、「野点(日曜日のみ)」などのイベント・奉納演芸などがありますが、雨天中止となりますので、ご注意ください。
【第29回江戸流し雛】
日時:平成26年3月2日(日) 11:30~ (少雨決行) (例年は3月3日に近い日曜日に行うそうです)
(1)親水テラスや「雛飾り船」から、地元の園児の皆さんが「流しびな」を行います。
(2)浅草名物の「振り袖さん」によるハト型風船の放天
今回は、これで終了とさせていただきます。
くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。
今年の梅の名所は、土日になると天気が雪か雨だったので、かなり苦戦しているようです。
今度の土日も天気予報は雨ですが、できれば天気が良くなれば良いのですが・・・・・
次回は、多分、名所江戸百景の「湯島天神」か「流し雛」の景です。
日本プログ村に参加しています。良ければ、「ポチッ」応援お願いします。(携帯からは無効ですので、不要です。)