武蔵町界隈～普通の家の台所で 滋味あふれる焼魚定食を頂く ＠ 『妙』

　この「かてい料理　妙」さんは、ご覧のとおり、外観は昔懐かしい長屋です。奥にそびえるビルは名鉄エムザですね。玄関を入って「こんにちは」と声をかけると、奥からの「肝っ玉母さん!?」がお出向かえしてくれます。

　靴を脱いで上がって右側に進むと、４人～５人掛けテーブルとカウンター６席があります。ここが店です。これ、まったく普通の家の台所ですけど・・・。窓側には小さな庭があり、涼やかな風が吹きぬけます。庭の向こうは、もう「越山甘味堂」さんですね。

　昼のメニューは定食のみ。この日は（というかいつもなのかな？）焼き魚、冬瓜の酢の物、油揚げの煮物、味噌汁、きゅうりのぬか漬け、ご飯　コーヒーで　〆て７００円なり。

　今はやりの　町屋をイノベーションした店などではなく、京都でもないのに「おばんざい」をウリにする店でもなく、本当に正真正銘　ただの普通の家です。その家の台所で、手づくりの滋味あふれる焼き魚定食をいただく。これって、かなり贅沢なことかもしれませんね。まあ例えてみれば、高校の時　友人の家に遊びに行ったら、そこの家で　一緒に昼ご飯を食べさせてもらったみたいな感じです。

　夜も営業していますが、特別なメニューがあるわけではなく、あるものを見つくろって、２５００円の料理を出してくれるそうです。台所の隣の部屋には、焼酎のキープ瓶がずらりと並んでいました。というか、この焼酎瓶が並んでいる場所って、もしかしたら押し入れかな？　

　こりゃいい店だね。　是非　今度は夜に行ってみよう。