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寺院南0529 東寺 灌頂院

2018年12月29日 13時08分24秒 | 寺院

 

 

灌頂院 江戸時代 重文

創建は弘法大師の御草創にかかる所であるが、竣工半ばに御入定されたので、東寺第二祖の実恵大徳により完成。それ以後5度目の修造がなされ徳川三代将軍家光公が弘法大師800年御遠忌ま寛永11年(1634年)に再建したものである。毎年4月21日には弘法大師が「一夜に建立」され、龍神が描くとも伝えられる絵馬の参拝で大変にぎわう。

弘法大師が入唐中、修行した中国の青竜寺にならい、密教修行の道場として、承和10年(843)頃、実恵僧都によって建立された。

文明の土一揆のときには難を免れたが、天正13年(1585)の地震で大破した。正面側面ともに7間、単層、屋根は寄棟造り、本瓦葺きとしている。内部は正堂(北部)と礼堂(南部)からなり、その間を「相の間」でつないでいる。このような形の堂を「双堂(ならびどう)」という。正堂には曼荼羅を掛ける大壁がある。

御修法(みしほ) 灌頂院で、毎年1月8日から14日まで行われる行事。宮中から御撫物の代わりに天皇の御衣をあずかり、国家安穏・宝祚無窮・五穀豊穣を祈る。貞和2年(835)弘法大師が大内裏の真言院で行ったのが始めで、東寺に引き継がれた真言宗最高の儀式。

灌頂院閼伽井 正月の御修法のときと、4月21日の御影供(みえく)のときのみ開かれる。この井戸は古来、神泉苑の池に通ずるといわれ、善女竜王を祀っている。井戸に上には屋形があって、御影供の日に廂に朱色で描いた3枚の絵馬がかけられる。この絵馬は弘法大師の筆ともいわれ、また竜神の描いたものが井戸の底から出てくるのだとの伝説がある。当日はこの絵馬の出来栄えによって、その年の農作物の豊凶を占う。



 

 

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