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鵺(ぬえ)の正体 トラツグミ 恐ろしい声で鳴く

2015年09月17日 13時44分59秒 | まち歩き

 

 

 

 

 

トラツグミ・鵺

新緑から深緑に変わった森の木々、その色も見えなくなった闇夜の中で、

ヒィーィィ、ヒョーと寂しげな音色が聞こえてきます。

平安時代に御所の人々を恐怖のどん底に陥れた「鵺」の鳴き声です。今の名前はトラツグミ。

人々のおびえたその理由は、声の「瞬間移動」です。

さっき遠くでヒョーと聞こえていたのに、一瞬後に、すぐ近くでヒィーィィイと強く聞こえるのです。

まるで自分に迫ってくるように。何度も遠ざかっては近づいて、

夜中、何時間も拷問のように続きます。妖怪のしわざとしか思えず、

怖くてトイレにも行けません。正体はトラツグミの雄のなわばり宣言。

夜の間は空中をグルグル飛び回りながらさえずります。なぜか羽音は聞こえません。

そのため声だけが瞬間移動するように感じてしまうのです。

「平家物語」では脚色されて妖怪になりました。

でも鎌倉時代にかかれた「十訓抄」には、

源頼政が射落としたのは鳥だったことが分かるように記録されてます。

 

 

 

 

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