鎌倉時代の初め、順徳天皇の御願により建てられた隅切り八角形の仏堂の跡で、堂内には像高約3mの金色に輝く阿弥陀如来坐像が納められました。その後、慶長12年(1607)には、豊臣秀頼により再建されました。明治になり、神仏分離令にため撤去されることとなり、正法寺の住職・志水円阿が、明治3年(1870)に所有地であった、西車塚古墳の後円部上に移築しました。西車塚古墳は、墳長約120mの木津川左岸最大級の前方後円墳で、山麓の東高野街道を約1.5㎞南に位置する、松花堂庭園の北西にあります。
八角堂は、廃仏毀釈をまぬがれ市内に唯一現存する仏堂です。古墳の上に建つその姿は、八幡に生きた人々が、当時の文化を守ろうとした気持ちを今に伝えています。
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