KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

ネジロコヤガ?20200905

2020年12月16日 | チョウ目
個体①
ネジロコヤガ?
それともソトムラサキコヤガ?

個体②
説明文を読めば読むほど、画像を見比べれば見比べるほど混乱し、迷いました。

個体③
この日撮影した3個体は、いずれも色彩が似通っており、同種と思われますが。

ネジロコヤガ:前翅の前半部はオリーブ色にならない。
       前翅の後半部は黒褐色でピンク色が混ざる。
       前翅後縁外側の白紋が二回曲がる。

ソトムラサキコヤガ:前翅の前半部はオリーブ色。
          前翅の後半部は赤紫色が強い。

オリーブ色っていうのを調べると・・・
「オリーブの果実に似た色、くすんだ緑色」
だそうです。
う゛ぅ~ん゛?
そうであるような、ないような?
ネット上の画像を見比べても、両者が混在しているとしか思えません。
個体②は、わずかに淡色なようですが、別種とは思えませんね。

前翅後半部の色合いはどうか?
個体③だけが、若干、赤紫を帯びる、という程度ですね。
個体①と③は、不鮮明ながらピンク色が混じっているようにも見えます。

前翅外縁外側の白紋とは、下図の③だろうと思いますが。
「二回曲がる」の意味が良く分かりません。
ソトムラサキコヤガでは屈曲が小さいそうです。
画像で比較しても、ますます分かりません。

①前翅前半部。
 ネジロコヤガでは黄褐色(橙黄色を帯び、オリーブ色にならない)
 ソトムラサキコヤガではややオリーブ色を帯びる
②前翅後半部
 ネジロコヤガでは黒褐色でピンク色が混じる(赤紫色を呈しない)
 ソトムラサキコヤガでは顕著に赤紫色を帯びる
③前翅外縁外側の白紋?
 ネジロコヤガでは二回曲がる
 ソトムラサキコヤガでは屈曲が緩い

検証結果:
①´微妙。
②´黒褐色だと思う。顕著に赤紫色ではない。
 ピンク色が混じっている。
③´微妙。

根拠は弱いですが、②´を信じて、今回は暫定的にネジロコヤガとしておきます。

分類:チョウ目ヤガ科スジコヤガ亜科
翅を広げた長さ:約17mm
前翅の長さ:8.5~9.5mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   丘陵~山地
成虫の見られる時期:5~9月(年1化)
          幼虫で冬越し?
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・食植性と考えられるが、詳細不明
その他:前翅前半部は黄褐色で橙黄色を帯び、オリーブ色にならない。
    (ソトムラサキコヤガでは、ややオリーブ色を帯びる)
    前翅後半は黒褐色で、ピンクが混ざる(赤紫色を呈しない)。
    (ソトムラサキコヤガでは、顕著に赤紫色を帯びる。)
    前翅外縁外側の白紋が二回曲がる(?)。
    (ソトムラサキコヤガでは、屈曲が緩い。)
    ソトムラサキコヤガの方がより山地性。
    樹林と林縁、水田周辺、畑地などで見られる。
    普通種で個体数も多い。
    夜行性で、灯火に飛来することも多い。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   Digital Moths of Japan
   かたつむりの自然観撮記
   虫ナビ
   東京昆虫館
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   Digital Moths of Japan
   東京昆虫館
   フォト蔵
   フォト蔵


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