たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

解決のためのアプローチ

2009-03-01 22:55:04 | ブリーフセラピー
解決指向ブリーフセラピーの続きです。
正確にいうと、ブリーフセラピーの中の「解決指向」です。

解決のためにどのようなアプローチをしていくのか…についてです。

まず、①クライエントは必ず解決する力を持っているという事を信じる事です。

問題に苦しんでいる人は、自分では解決できないであろうと感じています。
セラピストはクライエントの解決できる能力を信じます。

次に、②クライエントの中にある解決のためのリソース(資源、資質)を探す事。

問題の中にいる人は心の中がそれで埋め尽くされています。いつも苦しい、毎日が辛い…
でも必ず普通に出来た時、ちょっとは良かった事があるはずです。忘れているだけなのです。

人間の脳は、苦しさや辛さ、嫌な事は記憶に残りやすいのです。
それは、生きていくための危機管理の上から必要とされてきた機能なので仕方ないですが…

なので、辛い時は、ちょっとくらい良かった事というのは記憶に残らないのです。
ましてや普通に過ごせた事など、まったく忘れてしまうのです。

リソースを探すとは、その忘れてしまっているほんのちょっとの良い事を思い出してもらいます。
セラピストはクライエントの話しの中のわずかなリソースをみつけていくのです。
クライエントは自分のリソースに気づいていない事が多いものです。

そして③そのリソースに気づいてもらい、リソースを使いながら解決へと導いていくのです。

リソースになるのは、その人の良い部分。
良い部分をクライエントと一緒になって探すって、なんて楽しいでしょう。
そうなんです。相談室の中は、明るく楽しくがブリーフの鉄則であるそうです。
やっぱ、私向き心理療法でしょう(笑)

この前、通勤のバスで、久しぶりにヘルパーの仕事をしている友達に会いました。
彼女が、「私ぼけるかも~」なんていうので、なんで?と聞いたら、私不満ばっかり抱えてるからさ~
あれが嫌だ、これが嫌だなんて、不平不満ばかり心の中にある事から「ぼけ」が始まるというのです。
脳は「嫌な事」を無意識に忘れよう、忘れようとする機能が働くそうです。
なるほど、「嫌な事」は意識の領域では記憶には残りやすいけど、無意識の領域では、忘れたいと感じ続けて
いって、ついには現実の出来事も忘れていってしまう…そういう事あるんだな~と納得してしまいました。

やっぱり、たくさんの嫌な事を数えるより、ひとつの良い事を考えるほうが脳にとっても健全なんですね。
自分にとってのリソースもたくさん探さないと…


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2 コメント

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なるほど~ (papierluftballon)
2014-08-26 03:10:21
はじめまして。

ここのところあまりブログにコメントしてなかったのですが、私も妙に納得したのでコメントしたくなってしまいました。
嫌なことばかりが心の中にあるとボケるという話、
なるほど~と思いました。
あるかもですね、そういうの。
怖いし、せつないですね。

良いことや楽しいことを考えないと脳が活性化しないとは思っていたのですけど、
忘れたいという感じだと、積極的に?ボケに向かってしまう感じですよね…。

ほかのページも少し読ませていただきましたが、
私と少し興味の対象が似てる?と思って
勝手に親近感を覚えました (^_^.)

私も産業カウンセラーの資格、持っています。
解決志向ブリーフセラピー、好きです (^o^)

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はじめまして (komo)
2014-08-26 10:11:36
コメントありがとうございました。

すご~いシンクロに驚きました!というのは、先月の勉強会が解決志向ブリーフセラピーで、最新の記事に投稿しようと思いながら、なかなか更新できずにいたのに…

なんとたくさんの記事の中からここにコメントいただけた事にシンクロ感じてしまいました。ビックリでした!
ご縁を感じてうれしくなりました。ありがとうございました。
最新記事に更新しなくちゃ(笑)

よかったらまた遊びに来て下さいね。
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