盆を直撃とまではいかなかったから幸いだった台風11号。地球温暖化のためかいつの間にか四季の移り変わりが
変になって来た。全体的には春と秋の役目に違いが出てきたように思う。未だ春の場合は寒かった冬から温かさを
感じていくこと、花が寒々とした冬を変えてくれることから存在感はある。それに比して秋は夏の延長のような形
になり、近年は台風が夏にやって来るのが当たり前のようになっている。
昔のイメージだとたわわに実った稲穂が強い風雨の被害で倒れてしまったり、鳥取県名産の二十世紀梨が熟れて出
荷時期に被害が出たものだ。夏台風ならば稲も未だ穂が軽いから倒れ難く被害の点からは多少は軽減される。
今年は10日に墓掃除を予定していたのに台風のお蔭で11日、今日に延期した。真夏日の墓掃除はとても暑いが台
風一過の晴天とはいかないのが幸いして曇りながら清々しい中の墓掃除となった。
墓石の掃除は素人が何をやっても綺麗にはならないから本当に掃除をしたのか、しなかったのかは他人が判断でき
ない。ならば、行った事にしておこう・・・・それだと何となく咎(とが)めるから墓石がきれいにならなくても、
例え他人が認めてくれなくても行くのだ。
だから墓掃除は墓が汚れているから行くのではなく先祖様の住み心地が快適になるかも知れないという心の持ちよ
うではないだろうか。
こんなにも化学が発達しているから石のて汚れを取るなど造作もない事だと思うのに、有効的な石の洗剤はない。
『墓石掃除用洗剤』なるものが売られていたがサギ商品のようなものだった。皆が苦労しているのは拭いても取れ
ない汚れの事、恐らく研磨するか強力な薬品で洗浄するしか方法がないようだ。