食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『筍のシーズン』

2013年04月29日 17時59分41秒 | 旅行

春爛漫になり、山では筍のシーズンが幕開けをした。筍にも裏年があるそうで、昨

年はそれに当たっていたから、例年よりは貴重品扱いされていた。筍に限らず作

物なるものの成長は一時に集中する。だから貰い物をするようになると、あちこちか

ら頂くことになり、時にはお断りすることもある。メニューは煮物、和え物、汁の具と

ポピュラーなものから少し凝ったものとして、刺身、ホイル包み焼きなども楽しめる。

美味しく食べるためには筍を掘ってから15分以内とか30分以内に茹でること、と凝

り性の人は口説く説明する。これは本当らしく料理に詳しい人からもこのような事を

教えられたことがある。筍は竹林にゴロゴロと生えているが、本当は未だ頭の出て

いないものがベストで名人にならない簡単には探せない。足の裏に筍の頭が当た

る感覚で分かるらしい。筍掘りの名人より上手なのがイノシシだ。

彼らの臭覚は凄いもので土の表面を嗅いだだけで土中の小さな筍を見つけ出す。

そして器用に鼻と足を使い目的の筍をゲットする。未だ土中で皮も白く人間が食

べたら本当に美味なのか否かは分からない。私が狩猟をしていた頃、1月の半ば

くらいになると竹林ではイノシシが掘り起し食べたのを何度も見たことがある。

だから、ウカウカしているとイノシシに先を越されて、イノシシのおこぼれを頂く本

末転倒になってしまうこともあるだから今の時期は竹林に行って見ればイノシシ

の動向を知ることが出来る。

山仕事を終えて帰ろうとしたら工事中で回り道を余儀なくされ、う回路に入ったら声

を掛けられ止まってみると、筍を始末しているから要らないかということだった。

筍が生え過ぎると竹が密集してしまうから、大きくならない内に始末しなければなら

ず、うっかりすると雨後の筍の言葉の意味通りの結末になってしまう。

今日の夕食は掘ったばかりの筍を頂くプチ贅沢をさせて貰う。


リンク