ホリスティックヒーリング宙『心の扉を叩いてみたらきっと何かが見えるはず聴こえるはず』

ホリスティックヒーリング宙(sora)のヒーラー&臨床心理カウンセラー株本のぶこが心・心と身体について綴っています

コーマワークセミナー*星々のささやきを聴き取るように ②

2012-03-22 08:53:14 | 心・身体・癒し

ひと通りレクチャーがあった後、早速、ワークを体験することに。

まず、最初に体験したのが、前回と同じ、自分自身が昏睡状態のひとになってみると
いうワークだった。

軽く目を閉じ、暗闇のなかにひとり、身体は一切動かせない状態を想定して体感して
みるというもの。

自分の状態、周囲の状況が全くわからないということが、どんな感覚か、どんな意識を
もたらすか、実際に体験してみることによって、ワーカーとしての在りようが少しでも理解
できるのかもしれない。

前回も体験していたワークとはいえ、いったい何が起こるかはわかるはずもなく、
不安を感じてもおかしくはないのだが、終わってみて気がついたのは、不安という
よりも「ゆだねよう」という感覚だった。

そしてもうひとつ、これは前回、感じなかったこととして「暗闇のなかにあって、身体を一切
動かせない状況あるとき、自分を確かめられるのは、自らの呼吸、呼吸音しかないことに
気がついた。

それは、自らが自らの呼吸によってでしか自分が「今、ここに生きてる」ことを確かめられる、
唯一の手段に他ならない。

そのことに気がついた瞬間、言いようのない寂しさが湧き上がってくるのを感じた。
おそらくそれは孤独感というものに通じる感情だったのではないかと思う。

このワークの終了後、3人一組になって何を感じたかをシェアしあったが、実にさまざまで、
ひとりひとり感じることが異なっていることに驚かされた。

 

次に体験したのが、相手の呼吸に合わせて、ワーカーも呼吸をし、それを伝えるというもの。

二人一組のペアを組んで、交互に体験したが、すでにこの時点で難しさを実感することに…
というのも、なかなか昏睡状態にある人の呼吸が掴みとれないのである。

終わってから全体でシェアをしたが、多くのひとがそれを話していた。

私の場合、ワーカーを務めたとき、昏睡状態の人の胸部を注視し、上下の動きによって、
吸う息、吐く息を判断。軽く小さく「フーッ」と音を出しながら、呼吸を合わせていったが、
あとで相手の人に確認してみると、ワーク開始の初めの頃、特に自己紹介をして、
これから呼吸を合わせていくと言葉で伝えたときは、うまくタイミングが合っていなかった
そうである。

 

言葉では簡単なように見えるが、実際には、あくまでも昏睡状態の人の呼吸に合わせて
いくので結構難しい。

呼吸にも、そのときの状況によって変化したり、それぞれ個性、癖のようなものもある。

長く呼吸をする人、浅い人、ランダムに変化する人、2段階の呼吸をする人など。

こうしたワークをしてみるとわかるものである。

私の相手となった人によると、徐々にペース、リズムが合ってきた段階で、安心感、ゆりかごで
揺られている感覚が出てきたとのシェアをもらって素直に嬉しかった。

参加する前に抱いていた「2年も経過していて、すっかり繊細な感覚、寄り添う意識、技術的な
ものなど、忘れてしまっているのでは」との危惧が、少しだけ軽くなった気がした。

その時感じたのは、知識よりも身体で体験したもの、覚えたものは、身体が記憶しているんだな
ということだった。

それは、ある意味、ワークショップに参加することの価値、意味にも通じることのようにも感じられて、
これからは、ワークショップに参加する際、そこのところをちょっと意識して参加しよう、そんな風に
思った。

ただ参加する、参加すれば何かが得られると考えるのではなく、身体で覚えよう、記憶させて
いこうという意識を持つことが、身につくことに結びつくのかもしれない。

つづく…



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