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中国にPRの為6つの提案:とりあえず聖火防衛隊はグラサン外せや

2008-04-24 23:02:49 | ニュース

ロンドンに本拠を置く非営利団体、Open Democracyがオリンピック聖火リレーにおいてのチベット支持団体の抗議活動とそれに対する中国の反応を中心に新疆ウイグルなどもふくむ中国の民族問題の報道と中国の対応とのギャップについて中国に6つの提案をしてPRについて助言するという寄稿をしている。
著者は新疆ウイグル研究の権威である、アメリカのジョージタウン大学、ジェームス・A・ミルワード教授。近著にはEurasian Crossroads:Xinjiang History(ユーラシアの十字路:新疆の歴史)がある。なかなかべらんめぇ調になっていておもしろい。中国を批判するだけでなく、かなり中国側に配慮した発言もある、(しかし中国べったりでは決して無い。米国人のブログだったかに彼の本が中南海を怒らせているという噂があった。)だが問題は中国人がこういう助言に聞く耳を持つかということなのだ。

中華人民共和国(PRC)にPRをさせる。

Open Democracy 4月18日 ジェームス・A・ミルワード James・A・Millward
http://www.opendemocracy.net/article/governments/how_china_should_rebrand_0?1

オリンピック聖火リレーの悲喜劇は世界に重大な問題を提起している。西欧が混沌して面白おかしいような面に集注するのに(ローラーブレードを履いたフランスの警察やくもりの日にサングラスをかけている中国の聖火防衛隊)中国では若い女性のパラリンピックフェンシング選手の金晶が聖火を顔のゆがんだフリーチベットの活動家が彼女のしっかり握っている聖火をもぎ取ろうとする間、彼女の車椅子でそれを守ろうと苦闘しているのが偶像的なイメージになっている。中国と世界の大部分ではこの概してチベットの抗議者がいる聖火リレーでの出来事の見方は極端に違っている。

中国が最近発表したところのウイグル人、中国の新疆地域のトルコ系イスラム教徒によるテロリスト計画の挫折なるものは同じような断絶を特徴づけている。
ウルムチでの2008年1月の疑われたテロ組織への急襲、若いウイグル女性と1人の男性による3月の旅客機を墜落させる試み、4月にウイグル人によるホテルを攻撃し、外国人ジャーナリストを誘拐する計画等の公的な報道は外国メディアやアナリストによりその全ては懐疑的に受け留められてきたが、そのことで中国当局は怒り心頭だ。

かつてない情報の交流にもかかわらず、20年にもわたる中国の開放と世界との深い経済統合にもかかわらず、オリンピックの好機の約束にもかかわらず、世界の公的な意見と、中国のそれとは全く反対の物となっている。極端に単純化すれば中国は、チベット人、ウイグル人、ダルフール人、キリスト教徒その他を弾圧しているのに夢中の鬼と世界に見られている。中国の民衆は世界が中国をやっつけようと必死で、西欧は中国を押さえつけたいだけであると考えている。

中国の検閲制度とプロパガンダ宣伝は中国の子供が習う歴史と公民の科目と共に始まり、中国の一般的な姿勢と関連している、もしも情報がより自由に流れればほぼ間違いなくこの意見のギャップは狭まるであろう。しかしながら異なった理由により中国外部の人々も同様に中国問題について概してほとんど教育されていない、そして中国外の人々のチベットデモのようなイベントへの反応は誤った情報や感情によって同じように形成されている。

中国と中国以外の世界が相互の誤解の裂け目によって分け隔たれているのは誰にも良いことではない、北京オリンピックが終わった後にこのことの結果は長く残存するかもしれない。ただ中国政府にその情報ファイアーウォールを壊すようにとか、中国の学校の生徒により深い中国史を教えるように申し付けてもほとんど効果がないだろう。この重大な局面においての中国への多くの批判と似て、このようなことは反中国攻撃を積み重ねるだけと見なされる。

十分奇妙なことに、しかし、もし中国が中国について部外者と話し合うのに良い方法をただ学べば多くのことを得る可能性はある。中国はその行動にもっともな合理性を持っている、いじめっ子ともあるいは包囲されているものと見る必要はない。しかしPRとなると、中国当局と増加している怒れる中国からの留学生達はかれら自身の最悪の敵である。

メッセージ

ここに以下に中国がよりよく国際的に自身を表現する方法への6の方法の提案がある。(いかなる新規のPRアドバイザーを差し置いても、中国政府は採用するかもしれないどんなアドバイスより先んじて)これらのことを採用することの利益は全体の誤解と緊張を削減するであろう。

中国の聴衆が聞くことは世界中の聴衆が聞くことを心せよ。

最近まで、中国当局は地方の中国語新聞さえ、読むのが許されない外国人のものでな、10億強の中国人の「国内閲覧」メディアと見なしていた。そんな時代は終わった。放送、新聞、全てがいまやインターネット上にある、そして多くの外国人が中国語を解する、中国の国内ニュースは外に出て行く。中国で揉み消した話でさえも出て行く。これは使い古された言葉だ。しかし真実である。私たちは1つのメディア世界に住んでいると、いうことは。

中国の発表が英語で如何に聞こえるか考慮せよ。

強硬派の指導者による非難の言葉は中国の国内聴衆を満足させる目的のものかもしれない。しかし英語に翻訳され放送されたときにその修辞は暴力的に響き、ヒステリックでさえある。チベットの第一書記、張慶黎がダライラマを恥ずべきことに「テロリスト」と呼び、新疆の第一書記、王楽泉が2008年3月9日の記者会見で「それがいかなる者であろうと、テロリストら、破壊者ら、分離主義者らは容赦なく打ちすえられる!」と叫んだことがある。彼がただ「止めさせられる」とか「逮捕される」とか言えばよくわかっただろうし、「打ちすえられる」とか「叩き潰される」のような言葉はただ中国政府が暴力に固執しているとの印象を強めさせるだけである。(実際、ブッシュ大統領はカウボーイ気取りで同じように発言する、しかし私の国のことを言うんはやめる。ブッシュ大統領の世界的イメージを真似することはないのである。)

また、多くの中国のスローガンは英語では風変わりあるいは悪く聞こえることにも気付くべきである。1つの例として「三悪勢力」また「ダライラマ集団」。それと「分割主義(splittism)」と呼んではいけない。その単語は、おそらくお粗末な翻訳に由来するが、ただ中国の状況にだけ使われる、それも主に中国政府の英語メディアにおいてである。「分離主義(separatism)」も同様を意味する、しかしその単語は同じ状況が他の国に蔓延したときに使われる。

領土問題について古代のあるいは制限された歴史的議論を持ち出さないこと。

中華人民共和国にとってもっとも懸念していることはチベット、新疆、そして台湾の主権問題である。しかしながら今日世界のどのような政府も、どんな議論も中華人民共和国のチベットあるいは新疆の主権に異議をとなえたことは無い。主たる亡命チベット人やウイグル人グループでさえも独立国家への要求を断念して、現在は「自治」や文化の保護に焦点をおいている。台湾に関しては、世界は根気よく「1つの中国」原則に従って両岸の人々による問題の解決を待ち望んでいる。

中世のチベット王が中国の王女と婚儀を結んだという情報はチベットでの政策を正当化するためには全く必要ではない。アメリカの人々は、おそらくそんな古い過去に怒ったことは気にはしていない、そして中国外の多くの人々はその王女の議論は正直言ってばかげたことだと見ている。イギリスの王室はドイツの祖先を持つが、それがベルリンがロンドンを所有していることを意味しているのか?そして中国の王女を7世紀にチベットが歓迎したのちに、8世紀にはチベットが中国の首都を略奪していることを指摘する歴史家がいるであろう、つまり王室間の成婚がチベットが中国に服従していたことを意味していることを証明することは出来ないのである。

同様に中国とチベットを征服したモンゴルが本当は中国人で、その理由によりモンゴルの13世紀のチベットの支配は実際は中国の支配であるということの議論は複雑に入り組んでおり、容易に異議を唱えられるものである。同様に新疆が古代よりも中国の一部であったことの主張は、(8世紀から18世紀までの)この地域に中国の存在が全く無かった1000年の間隙を無視した主張であることにより、同じように異議を唱えることができる。

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1 コメント

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 4・26聖火リレー抗議行動、青月星旗部隊も街... (大石)
2008-04-25 12:34:18
 4・26聖火リレー抗議行動、青月星旗部隊も街頭アピールを行います。
 参加していただける方は、26日、朝7時に長野駅善光寺口に集合して下さい。
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