(初投稿日時は2013-04-04 で、バックデート)
【2013年4月3日(水) 衆・内閣委】
新藤総務大臣がついに切れてしまい、答弁書を机にたたきつけて「だから!」と叫びました。
これは民主党の後藤祐一さんが、4月1日(月)の予算委で、政府自民党が書いている「0増5減を反映する公職選挙法改正案」(12日金曜日国会提出か)」が6月上旬までに成立すると、衆参ダブル選挙が可能になるのではないかという質問です。これは周知期間がすみ、公選法が施行した日にに日本国憲法7条で衆院選を公示できる。なので、その前に解散していてかまわない、という1986年第2次中曽根内閣の衆参ダブル選挙の大勝につながった「死んだふり解散」の根拠となった法理論です。
後藤さんが前々日の答弁について、繰り返し質問したところ、後藤さんの質問中から「委員長!」「委員長!」と答弁を求めていたシンディこと新藤総務大臣は答弁書をたたきつけて、「だから!」と答弁しました。
4月4日付朝日新聞1面トップ記事によると、第2次安倍内閣には、「政権移行チーム」、「参院選までの工程表」があったそうです。ご存じの通り、第45回衆院選後に岡田克也・民主党幹事長がやろうとして、小沢一郎氏に妨害された方法です。この中で、1月31日に補正予算を提出し国会召集の予定が、召集だけ28日にずれたようです。このため、「28日召集、31日補正予算提出」というスタートのずれにより、極めて窮屈な国会運営になったようです。
新藤大臣の今国会。予算委で、補正予算の地方交付税や元気交付金の答弁を迫られ、成立。その後は、日切れ法案で、総務委で、地方税法案や地方交付税法改正法案について答弁し3月30日に成立させました。そして、倫選特で第23回参院選の執行費用に関する法律の答弁。何より肝心な予算委での本予算審議で地方税制・地方交付税に加えて、「選挙無効」でも答弁、まだ衆院の中盤段階です。内閣委では地域主権担当大臣として日本維新の会の首長ファイブとも道州制をはじめとする地方分権(地域主権)で問答。そして、この日はついに「マイナンバー法案(社・保の共通番号制度)」の審議にのぞんだんですから、切れるのもよく分かり、同情します。
ちなみに、新藤さんは地元の幼稚園の園長ですが、園長先生がこの切れ方をしたら、園児はトラウマになりそうです。
後藤さんは、「まあまあ大臣」とその場を収拾しました。この勝負、後藤さんに一本!
新藤大臣の通常国会。
参議院本会議で地方税制について答弁。
衆院総務委で、地方分権について答弁。
テレビ入り衆院予算委で、選挙無効判決について答弁。
衆院内閣委で、マイナンバー法案の審議中に、0増5減の公職選挙法改正案(未提出)の法解釈の予算委答弁との矛盾をつかれ、ついに切れる。
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