重要広範議案が目安とされる会期末残り3週間のきょう衆議院をすべて通過しました。維新が提唱したオンライン参考人質疑が憲政史上初開催。選択的夫婦別姓法案が委員会審議入りしました。
【衆議院厚生労働委員会 きょう令和7年2025年5月30日(金)】
火曜日の自公立3党首合意にもとづく「年金法改正案」(217閣法59号)の衆議院修正は、対総理質疑をおえた11時半前後に採決され、賛成多数で修正すべきだと議決し、緊急上程されました。国民、共産は各々修正案を出しましたが否決されました。
対総理質疑で、共産の田村貴昭さんは「マクロ経済スライドをすぐに止めるべきだ」と提案。石破茂首相は「さきほど、どなたかが一里塚という言葉を使っていたが、「どうやってこの制度を維持をしていくかという観点から導入されておるものでございます。年金の持続可能性というのは維持をしていくねばなりません」「これから先、経済をどのようにして成長させていくか、仮にそうでない場合にどのような対応が可能なのかということを、次回の再検証ということもきちんと視野に入れながら、精密な議論をして、今委員ご指摘のような、そういう方々の思いに応えていくということが私どもの責任であると考えておるところでございます」と述べました。
れいわ新選組の八幡愛さんは、修正案提出者の田村憲久さんに対して「私は自公立修正案は、元々の政府案と同じだと認識していますので、立憲さんのおかげでご自身が以前からやりたかったことが実現できたのかなと思っています。党内や経済界から何か言われても立憲修正案のせいにできますが、今のお気持ちをぜひお聞かせください」と指摘。田村さんは「立憲民主党さんが、このあんこと言っていいのかどうかわかりませんが、核になる部分に関してですね提案をいただくということで協議をさせていただきましてその内容に関しましては我々が思っている部分と思いを一つにするものであるというふうな認識のもとでですね今回の提出に至ったわけであります」と答弁。八幡さんは「自分が実現したいことをやるというためには一歩引くことも大事なんだなということをすごく政治家として学ばせていただきました」と述べました。
【衆・安全保障委】
日本維新の会の国対委員長を10年近くつとめた遠藤敬さんが委員長です。改正国会法にもとづくオンライン参考人質疑が憲政史上初めて開かれました。
その記念すべき第一号は「沖縄はゆすりの名人」発言のケビン・メアNMVコンサルティング上級顧問(元米国務省日本部長)でした。但し、知日派では、先月6日にジョセフ・ナイさんが享年88で、先月13日にリチャード・アーミテージさんが享年79でなくなったことが各々、今月8日と先月15日に報じられました。知日派人脈に大きな変化が生じましたから、人脈の再構成が急務となっています。
【衆・法務委】
岩盤保守3団体「旧統一教会・日本会議・神道政治連」から大きな反発もなく、選択的夫婦別姓法案が審議入りしました。きょう趣旨説明されたのは、立憲単独の「217衆法29号」、維新単独の「217衆法30号」、国民単独の「217衆法35号」の3法案です。
維新案は「選択的夫婦別姓制を導入することは、国民の間にもなお慎重意見があり、中長期的な議論が必要であると考えます。そこで、我が党は、戸籍に通称として使用する、婚姻前のうちを記載する制度を設けることによって、婚姻によって氏を改めた者が婚姻前の氏を通称として使用する機会を法制上確保する」内容だとしました。
国民案は「夫婦は婚姻の際、夫または妻の氏を称するか、各自の婚姻前の氏を使用するかを選択することができることとしております」などとしました。
【衆・本会議】
「早期事業再生法案」(217閣法33号)は「従業員に配慮すべきだ」などとした修正をすべきだとした委員長報告を賛成多数で議決し、参議院に送りました。
「資金決済法改正案」(217閣法39号)は「国境をまたぐ取引の検討を早めるべきだ」とする修正を賛成多数で議決し、参に送りました。
「行政書士法改正案」(217衆法36号)を賛成多数で可決し、参に送りました。
「年金法改正案」(217閣法59号)は「令和11年財政検証の結果で基礎年金と厚生年金の調整をすべきだ」とした修正案は、自公立だけの賛成多数で議決し、参に送りました。
4議案とも、今国会の会期中に、衆が送った内容通りに参で可決・成立することが確実。
【参・本会議】
「食品流通促進法案」(217閣法45号)のつるしがおりて、農相が趣旨説明しました。なお、外交防衛と環境でつるされていて委員会審議入りできていない議案がほかにもあります。
「譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する2法律」(217閣法43及び44号)は投票総数232、賛成232、反対0の全会一致で政府原案通りに可決し、成立しました。
「改正航空法」(217閣法55号)は、投票総数232、賛成228、反対4の賛成多数で可決し、政府原案通りに成立しました。きょねん1月2日の羽田空港の海上保安庁事故が立法事実。
「改正保険業法」(217閣法37号)は、投票総数232、賛成228、反対4の賛成多数で可決し、政府原案通りに成立しました。中古車販売ビックモーターが代理店となった損害保険会社との関係性をただす内容。
【衆・内閣委】
「海洋再生エネルギー海域利用促進法改正案」(217閣法46号参議院先議)の審議が終わり、採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。
続いて、違法でないが、複数のプロ野球選手のかかわりを機構が発表するなどしているオンラインカジノに関する規制が超党派で整いました。
「ギャンブル等依存症対策基本法改正案」(217衆法 号)が起草され、次の本会議に提出することになりました。この後、「オンライン上で行われる違法賭博の対策に関する件」が委員会決議されました。
【衆・財務金融委】
「信託業法改正案」(217閣法38号)が趣旨説明されました。金融庁提出法案は会期内にすべて成立する見通し。
【衆・復興災害特別委】
一般質疑でした。
【官邸】
もともとの予定で、日本カンボジア首脳会談が開かれ、夜7時5分から共同記者会見の予定。朝は、定例閣議より前倒しで、朝7時55分から宇宙開発戦略本部も開かれました。絶対総理より早く会議室に入らないといけない閣僚会議が朝7時55分からあるなら、閣僚にならなくてもいいやというのが、立憲民主党の閣僚経験者らの本音です。
●来週月曜日は朝9時から参議院予算委員会の集中審議です。その次の月曜日は、決算委員会の総括質疑となります。立候補者が最多になるかもしれない大乱戦の参院選を前にして、各党派とも勇退議員のさわやかな卒業質問というはからいは、できなさそう。
その記念すべき第一号は「沖縄はゆすりの名人」発言のケビン・メアNMVコンサルティング上級顧問(元米国務省日本部長)でした。但し、知日派では、先月6日にジョセフ・ナイさんが享年88で、先月13日にリチャード・アーミテージさんが享年79でなくなったことが各々、今月8日と先月15日に報じられました。知日派人脈に大きな変化が生じましたから、人脈の再構成が急務となっています。
【衆・法務委】
岩盤保守3団体「旧統一教会・日本会議・神道政治連」から大きな反発もなく、選択的夫婦別姓法案が審議入りしました。きょう趣旨説明されたのは、立憲単独の「217衆法29号」、維新単独の「217衆法30号」、国民単独の「217衆法35号」の3法案です。
維新案は「選択的夫婦別姓制を導入することは、国民の間にもなお慎重意見があり、中長期的な議論が必要であると考えます。そこで、我が党は、戸籍に通称として使用する、婚姻前のうちを記載する制度を設けることによって、婚姻によって氏を改めた者が婚姻前の氏を通称として使用する機会を法制上確保する」内容だとしました。
国民案は「夫婦は婚姻の際、夫または妻の氏を称するか、各自の婚姻前の氏を使用するかを選択することができることとしております」などとしました。
【衆・本会議】
「早期事業再生法案」(217閣法33号)は「従業員に配慮すべきだ」などとした修正をすべきだとした委員長報告を賛成多数で議決し、参議院に送りました。
「資金決済法改正案」(217閣法39号)は「国境をまたぐ取引の検討を早めるべきだ」とする修正を賛成多数で議決し、参に送りました。
「行政書士法改正案」(217衆法36号)を賛成多数で可決し、参に送りました。
「年金法改正案」(217閣法59号)は「令和11年財政検証の結果で基礎年金と厚生年金の調整をすべきだ」とした修正案は、自公立だけの賛成多数で議決し、参に送りました。
4議案とも、今国会の会期中に、衆が送った内容通りに参で可決・成立することが確実。
【参・本会議】
「食品流通促進法案」(217閣法45号)のつるしがおりて、農相が趣旨説明しました。なお、外交防衛と環境でつるされていて委員会審議入りできていない議案がほかにもあります。
「譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する2法律」(217閣法43及び44号)は投票総数232、賛成232、反対0の全会一致で政府原案通りに可決し、成立しました。
「改正航空法」(217閣法55号)は、投票総数232、賛成228、反対4の賛成多数で可決し、政府原案通りに成立しました。きょねん1月2日の羽田空港の海上保安庁事故が立法事実。
「改正保険業法」(217閣法37号)は、投票総数232、賛成228、反対4の賛成多数で可決し、政府原案通りに成立しました。中古車販売ビックモーターが代理店となった損害保険会社との関係性をただす内容。
【衆・内閣委】
「海洋再生エネルギー海域利用促進法改正案」(217閣法46号参議院先議)の審議が終わり、採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。
続いて、違法でないが、複数のプロ野球選手のかかわりを機構が発表するなどしているオンラインカジノに関する規制が超党派で整いました。
「ギャンブル等依存症対策基本法改正案」(217衆法 号)が起草され、次の本会議に提出することになりました。この後、「オンライン上で行われる違法賭博の対策に関する件」が委員会決議されました。
【衆・財務金融委】
「信託業法改正案」(217閣法38号)が趣旨説明されました。金融庁提出法案は会期内にすべて成立する見通し。
【衆・復興災害特別委】
一般質疑でした。
【官邸】
もともとの予定で、日本カンボジア首脳会談が開かれ、夜7時5分から共同記者会見の予定。朝は、定例閣議より前倒しで、朝7時55分から宇宙開発戦略本部も開かれました。絶対総理より早く会議室に入らないといけない閣僚会議が朝7時55分からあるなら、閣僚にならなくてもいいやというのが、立憲民主党の閣僚経験者らの本音です。
●来週月曜日は朝9時から参議院予算委員会の集中審議です。その次の月曜日は、決算委員会の総括質疑となります。立候補者が最多になるかもしれない大乱戦の参院選を前にして、各党派とも勇退議員のさわやかな卒業質問というはからいは、できなさそう。
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