このニュースの発表が今日だということは知っていました。下世話好きなので、楽しみにしていたら、15年来知己のある松野さんがNHKニュースに出てきてビックリです。
平成19年の国会議員の所得が公開されました。2007年暦年、12月〆です。つまり国会議員は確定申告ということですね。
で、1位は松野頼久さん(民主党、熊本1区)の15億円でした。
父親の元防衛庁長官・松野頼三さんの遺産に関して、不動産売却収入があったそうです。
なんか最近、個人的な記述が多くて恐縮なんですが、(まあブログだからいいのか)、松野さんは日本新党職員だったころから存じております。
というのは、後に「新進党」と呼ばれる政党の結成準備委員会で、「党名公募」委員会が日本新党本部に置かれていて、その広報担当が松野さんだったんです。
私は新生党学生塾の会員で、全国から届くファックスとハガキを集計するお手伝いをするため、日本新党本部に手伝いに行っていたのです。
日本新党の秘書会のほか、公明党の秘書会の人なども集まってとても楽しい日々でした。公明党の故久保哲司さん、日本新党の中田宏さん(現在の横浜市長)、中村時広さん(現在の松山市長)といった各衆院議員もよく会議室を訪れていました。
けっこう自分でもファックスを送っている人が多く、「○○さん、こんな党名を送ってきたよ」とにぎわかでした。
私も「新世紀党」「スーパー新党」などを考えて送ったのですが、結局、国語学者の故野元菊雄さんらの委員会が、神戸市の主婦・土肥さんらが考案した「新進党」を選びました。
河野洋平自民党総裁が「党名すら自分で決められないでどうする」といった趣旨の発言をしたと記者から聞いた松野さんが、記者に「自民党だって公募ですよ」ととっさに反論したことがありました。反応の速い人だな、と感じました。
実は「自由民主党」は公募で選ばれた党名で、しかもその党名を応募したのはたった1通だったそうです。
閑話休題。
松野頼久さんは熊本1区で3回連続当選しています。松野頼三さんの引退後、細川護煕さんが出ました。そして、小選挙区になった後、松野頼久さんが初出馬していますので、直接地盤を引き継いだわけではありません。
第169通常国会では、衆院農水委員会で、犬などの行政による殺処分について欧米と比べた日本政府の動物愛護に関する考え方を糾してました。
民主党がこの調査で「第一党」になったのは初めてだそうです。
[松野さんの父、頼三さん
2006年12月24日TBS「サンデーモーニング」2006年墓碑銘から]
国会議員の平均所得2580万円 3年連続増、1位民主・松野氏(共同通信) - goo ニュース
国会議員の07年の所得・増加資産の報告書が30日、公開された。1人当たりの平均所得は2580万円で前年比139万円増、3年連続増加。主に相続で所得が15億4653万円と断然トップになった民主党の松野頼久衆院議員らが全体を押し上げた。所得1億円超はほかに2人(ともに自民党)。平均所得は政党別で民主党3044万円で前年の3位から1位に浮上。続いて国民新、自民、社民、公明、共産各党の順。
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民主党(DPJ)の鳩山幹事長は、福田康夫・半総理(問責総理)が衆院解散に踏み切らず、8月下旬ごろ第170臨時国会を召集した場合、参院で福田さんを問責決議する可能性を示唆しました。
問責の理由として、消えた年金のうち厚生年金記録でも数百万件のミスが発覚した事件や、北朝鮮外交への不手際など。民主党の徹底追及に応じない場合は、参院での2度目の問責もやむを得ないとの考えのようです。
秋の臨時国会では、インド洋での補給(給油・給水)に関する特別措置法(テロ特措法)がまたしても期限切れになるという面倒な議案があります。
自民党は参院が否決などをした場合は、衆院で3分の2以上で再議決する方針です。8月という異例の召集時期は、憲法59条の「60日条項」を逆算して前倒したもようです。
衆院による再議決は通算4度目になりますが、「テロ特措法」では2度目になり、海上自衛隊員にとって、正統性が薄弱なまま、危険な任務が続くことになり、少しずつ、国家の根幹を弱らせることになります。
そもそも福田康夫・問責首相(自民党総裁)は今すぐに解散するか、総辞職するしか選択肢がないはずなのに、サミットを利用して支持率を上げようとしています。
いわば秋の臨時国会を平然と召集するよう国事行為の助言と承認をすることじたい、問責されてしかるべきでしょう。
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次期臨時国会、審議復帰検討も示唆…民主・鳩山幹事長(読売新聞) - goo ニュース
民主党の鳩山幹事長は28日、和歌山市で記者会見し、次期臨時国会への対応について、「簡単に審議に応じられる状況ではないが、年金記録の問題、北朝鮮の核と拉致の問題など、追及材料は豊富にある。もう一度追及して、さらに(福田首相への)問責(決議案)を出すこともあり得る」と述べた。
世論の動向次第では、審議復帰を検討することを示唆したものだ。特に厚生年金記録のコンピューターへの入力ミスが明らかになったことについて、「臨時国会などでも徹底的に追及しなければならない」と強調した。
党代表選については、「出たい候補がいれば、門戸を閉ざすという発想には立たない」と語った。ただ、「小沢代表は重要な選挙で党を勝利に導いた。手腕を高く評価すべきだ」として、自らは小沢氏の3選を支持する考えを改めて示した。
タグ 鳩山由紀夫 秋の臨時国会 問責決議案 半総理
NHKは午後9時前の全国ニュースで「民主党の仙谷元政策調査会長が9月の代表選の出馬に意欲をにじませた」と報じました。
NHKの報道によると、仙谷さんは、
「(代表選までの)数週間、時代が仙谷由人を求めるかどうか、じっくりと判断をし」、「(立候補のあかつきには)さらなるご迷惑をおかけすることを(後援会に)お願いに(徳島に)来ることも十分ありうる」と述べました。
仙谷さん、いい顔してますね。
仙谷由人(せんごく・よしと)さんは1946年1月15日生まれの62歳。衆院徳島1区、当選5回。東大法学部に進学、弁護士になりました。
1990年の第39回総選挙で初当選。1996年の第41回総選挙以降は小選挙区の徳島1区では4連勝。「自民党王国」と言われる四国で、民主党でただ1人勝ったこともありました。
NHKが報じた映像はそれを支える「“鉄”の後援会」の皆さんの前でのスピーチだったようです。
振り出しは日本社会党ですが、新人として「ニューウェーブの会」を筒井ネクスト農相らとつくり、政権交代の礎をつくりました。民主党では政調会長、ネクスト厚労相を務めました。胃癌を克服した苦労人です。「凌雲会」(通称・前原グループ)所属。
第169通常国会では、衆院議院運営委員会の理事として、同国会の「民主党完勝」を実現した功労者の1人。国会同意人事に関する党内プロジェクト・チーム(通称・仙谷委員会)の責任者として注目されました。
◇
日経新聞の日曜の名物コラム「風見鶏」29日付は「無投票なら無難だが・・・」と題して、西田睦美編集委員が執筆。
「今回の代表選の最大の特徴は、民主党史上初めて、首相候補に誰がふさわしいかを選ぶ場になるということだろう」と意義づけました。そのうえで、
「代表選は次代のスターを育てる舞台でもあり、メッセージの発進力や政策提言力を競い合ってもらいたいものだ」とし、「小沢氏と堂々と渡り合う挑戦者が現れることを期待したい」と結びました。
とはいえ、9月に選ばれる民主党代表が第45回総選挙後の首相となるのでしょか?
画像はけさ発表のFNN産経のトレンド調査ですが、
「次期総選挙で民主党に投票する」と答えた人は、わずか30・4%に止まっています。このように言うと、中には、
「未定と答えた42・4%が棄権に回ると想定すれば、投票率57・6%(前々回並み)で、民主党の得票率は52・6%になる。そうすると、前回の自公の得票率を上回っているじゃないか!」と反論する人がいるでしょうが、そのような分析は全くのナンセンスです。
なぜなら新人が多い民主党の候補者は知名度が圧倒的に不足していますので、小選挙区では最後の踏ん張りがきかずに僅差で及ばない人が続出するでしょう。
社民党、国民新党との選挙協力が不調になる場合もあるでしょうし、日本共産党との票の食い合いもあるかもしれません。
そもそも福田自民党内閣がサミットに成功し、内閣を改造したり、総裁を変えたりすれば、まだまだ「第45回総選挙は自公が過半数を維持する」というシナリオが現実的でしょう。
さて「ニューウェーブ」の仙谷さんも62歳なんですね。これだけの素晴らしい後援会があって小選挙区4連勝なら、民主党代表・ネクスト総理選挙に打って出ようとする心意気は当然です。
「代表選立候補 7月中にも判断」NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015565981000.html
(リンク先に動画があります。リンクは数日で切れると思います)
民主党の仙谷元政策調査会長は徳島市で開かれた会合であいさつし、ことし9月に予定されている党の代表選挙をめぐって、党内から、複数の候補者による選挙を行うべきだという意見が出ていることに関連して、みずからが立候補するかどうかは世論の動向などを見極め、7月中にも判断したいという考えを示しました。
民主党の代表選挙をめぐっては、小沢代表が、党内の大勢が続投を支持するのであれば3選を目指して立候補する考えを示す一方、党内で活発な政策論争を行うためにも複数の候補者による選挙を行うべきだという意見も出ています。こうした中で、小沢氏の党運営に批判的な仙谷元政策調査会長は徳島市で開かれた会合であいさつし「皆さん方から大変なお励ましと、尻をたたかれてるような気持ちだ。そのことも重い事実として受け止めながら、あと数週間、時代が仙谷由人を求めるかどうか、じっくりと判断をしたい」と述べ、代表選挙に立候補するかどうかは、世論の動向や党内の情勢などを見極めて、7月中にも判断したいという考えを示しました。(了)
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タグ 仙谷由人 せんごくよしと 「仙石由人」 民主党代表選 徳島 胃癌 胃ガン 胃がん 克服 告白
日経新聞 風見鶏 西田睦美 日経の西田睦美 西田睦美編集委員 日経政治部 西田記者 西田睦美さん
今週は旅行の予定があるんで、インターネットでいろいろ調べごとをしています。
そうすると、何となく前回2月の旅行先のことが頭に浮かびました。
2月、和歌山県印南町(いなみちょう)に現役最年少町長さん(市区町村長を含めた最年少首長)が誕生してから、もうすぐ半年。読売新聞のデータベースを見ていたら、選挙の1週間後にこんな出来事があったと分かってビックリしました。
(引用はじめ)
2008. 03. 08
「印南町選管委員4人が辞職」
印南町選挙管理委員会の委員3人が、「一身上の都合」を理由に2日付で辞職願を提出し、6日夜の臨時委員会で認められた。これを受けて、滝口茂昭委員長(61)も辞職した。
後任は6月の町議会で選任される見通しで、それまでは補充員3人が委員として同選管の業務に当たる。滝口委員長ら4人は、昨年12月に選任されたばかりだった。
(引用おわり)
改革を訴えた前町議(34)が、前町長の後継者である前教育長(64)に116票差で当選し、町長に就いた2月24日のちょうど1週間後の3月2日付で、選管委員全員が辞表を提出したのです。在任わずか3ヶ月間。これには驚きました。
地方自治法は、選管委員の任期は4年で、人格が高潔で政治及び選挙に関し公正な識見を有するもののうちから、自治体議会が選挙する、と定めています。
1年半以内に衆院選、1年半後には町会選が予定されているのに、デモクラシーの正統性を保障する選管委員がこのようなことでは困ります。
次に6月には次のような記事が出ました。紙面の扱いは「3段見出し、40~50行、写真付き」だったようです。「町」としては大きな扱いです。
インターネット上には出ていないようですから、長文ですが全文引用させていただきます。
(引用はじめ)
2008. 06. 03
印南町、住民票を自宅にお届け 印鑑証明も 高齢、障害者世帯など=和歌山
印南町は2日、高齢者世帯などを対象に、住民票や印鑑証明を宅配で交付するサービスを始めた。町役場まで出かけるのが困難な高齢者や障害者の家庭に、職員が届ける。県内で初めての試みという。
印南町の高齢化率は29・3%(3月末現在)で、65歳以上だけの世帯が全体の4分の1以上を占める。役場まで車で40分以上かかる地域もあり、車の運転免許を持たない人も多い。「役場まで出かけるのがひと苦労だ」との声があり、宅配制度を導入することになった。
対象は、65歳以上だけの世帯、要介護認定を受けた人、障害者、療育手帳を持っている人などで、電話やファクスで受け付ける。申し込みが午前中ならその日のうち、午後なら翌日の午前中に職員が自宅へ届ける。交付手数料(200円)は必要だが、配達料金はかからない。将来的には、戸籍謄本の宅配も検討する。
町住民課は「宅配は年間約40件と見られ、職員の大きな負担にはならない。お年寄りらの家を訪ね、話が出来る方のメリットが大きい」としている。
写真=住民票の交付などを受け付ける印南町役場の窓口。高齢者世帯や障害者を対象に宅配も始めた
(引用おわり)
そういえば、うっかり書き忘れていました。
選挙から一週間か十日ほどした頃でしたでしょうか。印南町在住の「Kさん」と名乗る老紳士からお電話をいただきました。
「名前だけ言っても、私のこと思い出せないでしょう?」というKさん。
お顔を拝見すれば分かるんでしょうが(^^;) 選挙事務所は出入りが激しいので、分かりません<(_ _)>
で、そのKさんは「あれからTVに取り上げられたり、印南もだいぶ変わってきましたよ」と選挙後しばらくの町の変化を教えてくださいました。
Kさんは「どうですか?東京に戻って。印南より東京の方がずっといいでしょう?」と難しい質問をしてきました。
「私の場合は東京は故郷ですから。誰だって故郷が一番良いでしょう」と答えると、Kさんは「それでは、印南町を第二の故郷だと思ってくださいね」とおっしゃってくれました。
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[写真は27日放送NHKニュース7]
自民党農政失敗の象徴的判決です。
佐賀地裁は自民党政府に対して、諫早湾干拓地(リンク先はwikipedia)の排水門を開放するよう命令しました。
裁判官は自民党政府に“3年間の執行猶予”を与えました。
有明海沿岸の漁民らが、干拓事業で漁業被害を受け、生活が成り立たなくなったとして、自民党政府を訴えていました。
①東北・新潟などと比べて米作が低調な九州での農地を増やすという口実で、
②ムツゴロウなど有明海の貴重な環境をこわし、
③漁業者の生活を破壊した
取り返しのつかない失策で→漁業を衰退させ→税金をムダにした
総事業費は2500億円ですが、ことし4月1日のこけら落としで入植したのは、たったの42人。
得をしたのは自民党の一部の政治家だけです。
[下の3枚の画像]
自民党政府により分断される有明海です。1997年の「閉門」は、通称“ギロチン”と呼ばれています。佐賀地裁の「開門命令」は下りましたが、自然が完全に回復することはありません。
そして11年が過ぎて・・・
[写真は朝日新聞=潮受け堤防の北部排水門。調整池(右)と有明海側で色が違う=26日、長崎県諫早市、同社ヘリから、金川雄策撮影]
「農政」とは、米作、畑作にとどまらず、畜産業、林業、漁業、養殖業など幅広い食料・食糧を安心してつくれ、食べられる態勢をととのえる政治の基本です。
漁業を破壊してでも、農業の“振興”が必要だ--こんな自民党の「説明」をあなたはまだ信じるのですか?
ラムサール条約でグローバルに保護が義務づけられている湿地(wetland)を“ギロチン”で破壊した環境への意識の低さも問題です。
1997年当時の民主党は「公共事業コントロール法案」を提出しましたが、可決には議席が足りません。
“ギロチン”直前に、鳩山由起夫代表が首相官邸に乗り込み、橋本龍太郎首相(自民党総裁)に抗議しました。このとき、橋本さんは「君は工学部(卒業)だけど、僕は法学部(卒業)だから分からないよ」といった趣旨の会話をしたと、記者団に答えました。
自民党中堅の原田義昭さんは自身のブログ6月25日付で「『血を吐くような』農家の窮状」と題して
(引用はじめ)
今の農業は本当に苦しく、特に近時の原油高からくる肥料代、燃料費、機材費などは農家経営の厳しさに追い討ちをかけることになりました。わが党にとっても深刻な状態が続きます。
(引用おわり)
と、農業不振は自民党に、「深刻な状態」をもたらしてると書きました。9ヶ月の通年ロングラン国会を経て、久々に地元活動に入った自民党議員はようやく「危機」に気づきだしたようです。
このままでは自民党より先に、日本が崩壊します。
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[当ブログ内の関連エントリ]
【諫早湾】「1人59億円」と「自給率39%」を双肩に営農開始!(2008年4月1日付)
「あの人」がいない諫早湾干拓事業完工式(2007年11月20日付)
“宝の海”の再生に光…諫早判決で漁業者たち(読売新聞) - goo ニュース
国営諫早湾干拓事業について、佐賀地裁は27日、潮受け堤防の排水門を5年間開門することを国に命じ、「環境への影響を十分に調査すべきだ」と指摘した。潮受け堤防の閉め切りから11年余。かつて豊富な資源を誇った海で生計をたてる漁業者たちや、環境問題に関心を寄せる人たちは「これで有明海が生き返れば」と“宝の海”の再生に光を見いだした。(後略)
【初の岡田本は、意外!日本政治と岡田さんの「15年史」】
「岡田克也、初の著作」と聞いて、
「どうせ、インテリ好みの政策本だろ。言っていることは真っ当だろうけど、ちょっと堅そうで敬遠しちゃうな」という思っている人が多いでしょう、実は私も予約時はそう思っていましたが・・・(>_<)
ところが実際は、違う。政策本というより、自伝であり、日本近現代史の一級品です。岡田克也「政権交代 この国を変える」(講談社)は読まなくてもいいから、一冊お求めになって書棚に入れておくことをオススメします。
講談社は「中川秀某」の本ばかり宣伝してるし、新書で小池某、与謝野某の本も出ていますが、そんなのを読むのは、時間と金の浪費(waste)です。
夏の政治読書は「岡田克也」で決まり。
岡田克也が初の著作『政権交代』発売 宮澤解散から15年、あの日と変わらぬ志(6月17日付エントリ)
というわけで、抜き書き。
【第1章「15年前、宮澤内閣不信任案に賛成」】
この本は、「1993年6月18日午後8時」「その日のうちに衆議院解散が宣言された」「そして私は、衆議院議員として3年4ヶ月にわたって所属した自由民主党を離党した」(14頁)という書き出しで始まります。
私もあのとき、新生党学生部に参画しました。その15年間が同期化(synclonize)してきます。「あのときが改革の原点だったね」。古参の政治家秘書と話すといつもその認識で一致します。
読み進めます。
【父を追いかけて大阪へ 二人暮らしの父の背中】
第2章では岡田さんの生い立ちです。
「父はいまでこそイオングループの創業者として知られているが」「岡田屋7代目として、地元で呉服と日用衣料品を商う商人だった」(49頁)
「私が中学生の頃、父は(略)次第に事業を展開し」「歩いて会社に通っていたのが、自転車になり、やがて車に替わっていった」(50頁)と述懐。
「子どもの頃は東京や大阪にも一、二度しか行ったことはなく、新幹線に乗った記憶もない」(51頁)という岡田さん。
私は岡田さんの経歴で前々から不思議に思っていたのは、大阪の高校(大阪教育大学附属高校)を出ていることです。これも読んで納得。
岡田さんが中学生の頃、お父さんが大阪で2つの地域スーパーを買収し、ジャスコ(イオン)の拠点を大阪に置いていたんだそうです。
「都会の高校に行ってみたい、という気持ちもあったし、それまであまり話したことのない父といっしょに暮らしてみたい、という思いもあった」。
高校に通いながら、父と2人で生活して、「それまであまり会話のなかった父と、ぽつぽつと話すようになった」「当時圧倒的に強かったダイエーとの競争など、少しずつ語ってくれた」「その背中を見ながら、大変なんだな、と思ったものだ」。
この51頁は必見です。克也少年はおそらく15歳まで父に対して複雑な心境を持っていたのではないでしょうか?岡田さんがこういった話を披露するのは初めてでは? 地元の支援者の方々はご存じなんでしょうか?
岡田さんにとって、父の背中は最良の教科書だったようです。
【東大法学部・岡田克也の内定先は通産省、そして厚生省!】
56頁。東大法学部の克也青年は卒業後の進路を国家公務員に定めました。
「大蔵省は、役所を相手にする役所で、直接国民に接する役所と比べて具体的なやりがいが実感できないような気がした。それに、そもそも成績を考えると受かる自信もなかった。最終的に内定は厚生省と通産省の2つをもらった」。
これ知ってました? 私知りませんでした。
で、「どちらに行くべきだろうか。正直なところ、大変に迷った」そうです。
岡田さん、一歩間違えて厚生省に入っていたら、いまごろ厚労省医薬食品局長(岡田さんと同期=昭和51年入省)として、衆院厚労委員会で山井和則さんや菅直人さんに“フルボッコ”にされていたかも。
が、「省内が生き生きしているような実感があって、通産省に決めた」。
なんと見通しがいいことでしょうか、岡田さん。やはり“宰相の器”。
【「自民党の息の根を止めるべきだったのか」という岡田の苦悩】
さて、第4章で再びあの日(1993年6月18日)に話が戻ります。
第40回総選挙、細川・羽田内閣。あなたはどこで何をしていましたか?私は東京で政治学科の学生で、外では新生党学生塾で政治をかじっていました。一つ一つのシーンが走馬燈のように同期化(synclonize)してきました。
当時の幼稚園児がいまや有権者ですよ!私のような人間でなくても、およそ日本国有権者(主権者)なら、読んでください。これを欧米では「教養」といいます。
さて、抜き書き。101頁。
「あと1年――。あと1年、連立与党が協力して細川政権を維持できれば、自民党は崩壊をまぬがれなかっただろう。自民党をつぶすことで日本の政治を改革するという希有なチャンスをみすみす失ってしまった。そのために、日本の政治改革は十年以上遅れてしまったのだ。」
104頁、村山社会党の連立離脱騒動について。
「自民党の息の根を止めるまで堪えるという選択もあり得たのではないか。」
鉄面皮、笑わん殿下・岡田克也の芯の強さを感じました。
1994年6月24日の深夜、同僚議員と2人で羽田総理官邸に乗り込んだとのエピソード。秘書官室に小沢一郎さんがいて、「羽田さんが言うことを聞いてくれない」。岡田さんら2人は総理執務室に入って、羽田さんと1時間以上議論した。当選2回生と議論した。
この110頁でおそらく初めて明かされる第80代内閣総理大臣・羽田孜と青年代議士・岡田克也の会話。これもまた近現代史の一級資料といえるでしょう。
1994年6月25日付読売新聞の「首相動静」です。
【午前】8時46分、国会内で市場開放問題苦情処理対策本部。9時、閣議。同51分、閣議終了。同52分、加藤六月農相。10時3分、官邸で堀内巳次・長野県農協中央会長、北沢俊美農水政務次官ら。同31分、藤井威内閣内政審議室長。11時、熊谷弘官房長官。同7分、佐藤守良北海道・沖縄開発庁長官。
【午後】1時4分、国会内で政府・与党首脳会議。2時21分、官邸で社会党の上原康助衆院議員ら。3時、「アメリカン・フェスティバル」へのメッセージ収録。同15分、石井一自治相。4時36分、速水優・経済同友会代表幹事ら。5時7分、小沢新生党代表幹事。6時1分、熊谷長官、同48分、中野民社党書記長、同52分、松岡日本新党代表幹事、同58分、市川公明党書記長加わる。9時55分、石原信雄官房副長官。10時25分、柿沢弘治外相。11時20分、新生党の山岡賢次衆院議員。同50分、同党の岡田克也、石破茂両衆院議員。 〈読売からの引用おわり〉
この日の首相動静は、「午後11時50分、新生党の岡田克也、石破茂両衆院議員」で終わっています。
これは、最終版シメキリの午前1時過ぎ分まで、羽田総理、岡田、石破各氏がひとりも首相執務室から廊下に出てこなかったことを意味しています。
現職総理が当選2・3回生と日をまたいで、1時間半以上話し込んだことなど、憲政史上、これが最初で最後でしょう。
しかし、14年経ってみると、このときの岡田さんの進言と羽田さんの決定は間違いでした。やはり総辞職ではなく、解散すべきでした。
「歴史に“if”を問うことはナンセンスではあるが、私はいまも折にふれて、羽田さんに対して申し訳なかったという気持ちになる」(111頁)。
【政界再編に疲れ果てて・・・】
さて、ここから先は私にとっては日経新聞入社後の話が続きます。
私は学生時代、新進党員でしたが、入社の1ヶ月前に党籍を離れましたので、無所属。首相官邸で、小憎らしい自民党政治家を取材していました。まあ、勉強にはなりましたが。
でも、それから今日に至るまでの10年間、岡田克也には苦悩の日々だったようです。
「小沢さんに、初めて公然と異を唱えた瞬間だった。」(134頁)
「いままでやってきたことは、一体何だったのか。
――もう政治家を辞めようか。
気がつくと、そんなことを思う自分がいる。」(135頁)
そして、2008年、民主党副代表としての今。
「あれから十年が過ぎた。民主党になってから私がある種の充実感を感じてきたのは、党の分裂や離散を心配することなく、政権を担う政党をつくるという、本来の目的に向かって前進しているからだ。」
「近い将来、民主党政権が実現することを私は確信している。」(236頁)
「政治家となったあの日からいまに至るまでずっと、私は同じ志を抱きつつ、同じ道をひたすらに歩きつづけている」(238頁)
【岡田克也とぼくたち】
1993年夏、自民党学生部にいた僕たちは、改革派として、新生党学生塾を設立しました。同級生には石川知裕(民主党衆院議員・北海道11区)がいます。1学年上には森山浩行(民主党大阪16区総支部長、前大阪府議)がいます。森山は“僕のカリスマ”です。近くブログでご紹介します。そして新進党東京11総支部の同級生が玄素彰人は現役最年少35歳の和歌山県印南町長。
1993年夏、自民党を飛び出した新生党35人衆のうち、最年少が岡田克也さんでした。35人衆のうち、民主党の現職国会議員は、羽田さん、小沢さん、渡部恒三さん、石井一さん、藤井裕久さん、前田武志さん、そして岡田さんだけになってしまいました。このほか当時参院議員だった北澤俊美さんがいます。
石川、森山、玄素は強い男たちですが、私はもうヘロヘロですよ。1年3ヶ月以内にある第45回総選挙で自民党が勝ったら、本当に海外に移住する考えです。
9月に代表選がありますが、私は民主党政権はまず小沢首相、そして次かその次に岡田首相をのぞんでいます。
ああ、もう午前2時だ。
岡田さんがあの日の志を忘れていないことに感動して、長文のエントリを書いてしまった、2008年夏。15年目の夏。僕の青春、民主党の青春。
25日放送の「報道ステーション」(テレ朝)によると、財務省の官僚が、銀座のクラブ・ホステスにタクシーチケットを配っていたことが明らかになりました。
しかも、1万円単位で、複数の証言が寄せられました。
政府・自民党の権力構図は
福田問責総理(父・福田赳夫が元大蔵省事務次官)
と
伊吹文明・自民党幹事長(昭和35年入省)
坂篤郎・内閣官房副長官補(昭和45年入省)
の「大蔵族」が「石油族」とらせん状に絡む形で構成されています。
石油族は、福田問責総理、町村官房長官、細田博之自民党幹事長代理です。
第二のノーパンしゃぶしゃぶ事件になる可能性があり、内閣改造を前に、町村さんら石油族が一気に巻き返しに出る可能性が出てきました。
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ブランド鶏卵「森のたまご」でおなじみの業界最大手「イセ食品」が鶏卵1パック(10個入り)当たり30円―40円値上げする方針であることが分かりました。
24日付日本農業新聞が1面トップで伝えました。
価格はスーパーマーケットへの卸値。「JA全農たまご」社を含めた大手2社が値上げに踏み切ることで、自民党の失政が庶民の生活を直撃することになりました。
イセ食品が卵1個当たり3~4円の値上げに踏み切るのは、ここ1、2年のトウモロコシ(コーン)など飼料代の高騰が原因で、伊勢俊太郎社長は
「経営の合理化だけでは、まったく解決できない次元に入った」
と日本農業新聞に話し、企業努力ではどうにもならないことを強調しました。
一方で、同紙の福井達之記者は7面の「解説」で「(値上げが)中小農家が、経営の立て直しを図るチャンスとなることを期待したい」とし、飼料の高騰が鶏卵農家のやりくりを限界に追いやっている実態を明かしました。
自民党農政の失敗がまた一つ浮き彫りになりました。1993年6月18日の宮沢嘘つき解散以降の衆院選で自民党に投票した人は、卵を食べるたびによく反省してください。
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ありがとうございました。
タグ 卵 鶏卵 物価の優等生 卵値上げ 卵1パック 卵高騰
東京下町生まれの私も、ルーツは長野の農家ですから、農繁期と農閑期に合わせる体質があるのか、ホッとしちゃう癖が前々からあるんです。
さて私と同じく東京下町風情の大田区生まれでルーツは長野ということで、親しみを持っているのは、羽田孜さん(長野3区)です。
20日の衆参本会議終了後の両院議員総会の最後に発言を求めた民主党最高顧問の羽田さん。
後輩総理の福田さんに向かって
「問責総理とは、恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。サミットで点数を上げようなど、日本人として恥ずかしいことだ」
として問責福田総理の北海道洞爺湖サミット出席は自民党に限らず、日本人全体の世界の恥だという認識を強調しました。
羽田さんは数年前から脳梗塞を患っています。突然倒れたわけではなく、少しずつろれつが回らなくなり、足許もふらつくようになったので、検査したら脳梗塞だったそうです。このときは新聞記事にならなかったそうです。
第一委員会室で、予算委員会を長時間傍聴したり、党首討論の委員席で小沢代表(いっちゃん)に熱い視線を送る羽田さんを何度も見ました。
政権交代が実現し、軌道に乗るまで、羽田さんに元気でいてもらわないと困ります。
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ありがとうございました。
↓民主党の両院議員総会は↓
(ビデオで見ることができます)
[写真は岡田康裕・兵庫10区総支部長]
時事通信の報道によると、鳩山幹事長は、兵庫県加古川市で開かれた民主党兵庫10区総支部長の岡田康裕さんの集会で「弟は死に神ではない」と語りました。
これは、朝日新聞夕刊「素粒子」が鳩山法相を「永世死刑執行人 死に神」と表現したことについて、参加者からの質問に答えたとのことです。
もしもこれが自民党の動員集会なら、このような質問ははばかれる雰囲気だったでしょう。が、やはり民主党だけに物が言いやすい雰囲気の会合だったようです。
就任以来、13人に死刑を執行した鳩山法相は記者会見で、「素粒子」に激しく反発しています。
鳩山幹事長は「法相には一定期間で死刑を執行しなければならない責務がある。死刑をやりたいと思っているわけではないと思う」としたうえで、「死に神の兄と呼ばれたくもない」と肩肘を張らない本音トークを展開しました。
兵庫10区は加古川・高砂市、加古郡で構成。現職は渡海元三郎元建設大臣の長男で文部科学相の渡海紀三朗さん。渡海さんは「さきがき10人衆」として鳩山由紀夫さんと政治改革の志を同じくしましたが、自民党に出戻りました。
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2008年秋の臨時国会(第170回国会)は、8月下旬に召集されることになりました。
またしても新テロ特措法(補給新法)を60日ルールで再議決。原油バブル、食料危機、インフレ対策などを盛り込んだ補正予算案の編成も急ぐようです。
臨時国会、8月下旬召集へ=福田首相が意向(時事通信)
福田康夫首相は20日夕、次期臨時国会を8月下旬に召集する意向を表明した。来年1月に期限が切れる新テロ対策特別措置法の延長を確実にするため、十分な審議日数を確保する必要があると判断した。(2008/06/20-21:45)
毎日新聞と時事通信に誤報がありました。
ともに仲間が在職中ですが、指摘しておいた方がいいでしょう。
支持率回復のためにてんやわんやの政府高官が間違えたのかも。
<首相の五輪開会式出席は、1988年のソウル五輪での竹下登氏(故人)以来。>
とありますが、橋本龍太郎首相が1998年の長野五輪の開会式に出席しています。国内外、夏・冬の違いで盲点になったのでしょうか。
まあ、これに懲りずに、政府・自民党のしめつけをぶちのめして、伸びやかに執筆活動をしてください。
MSN産経は「海外開催の五輪では20年ぶり」と報じています。
福田首相、北京五輪開会式出席へ=皇族は見送り(時事通信) - goo ニュース
福田康夫首相は18日、北京で8月8日に行われる五輪開会式に出席する意向を固めた。
(中略)
首相の五輪開会式出席は、1988年のソウル五輪での竹下登氏(故人)以来。
(後略)
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第169通常国会に提出した民主党議員立法が68法案に上ったことが19日、次の内閣(NC)の閣議で鳩山幹事長(ネクスト無任所国務大臣)の報告で明らかになりました。
通常国会直前に読売新聞が実施した全国世論調査では、「民主党に政権担当能力がある」との回答は「29・2%」にとどまっていましたが、民主党は政権担当能力を結果で証明しました。
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2008年1月16日付読売新聞
◆あなたは、民主党には、政権を担当する能力があると思いますか、ないと思いますか。
・ある 29.2 ・ない 59.8 ・答えない 11.0
▽調査日 1月12、13日
▽対象者 全国有権者3000人(250地点、層化2段無作為抽出)
▽方法 個別訪問面接聴取法▽回収 1780人(59.3%)
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