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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

午前3時52分、衆参自公過半数割れが確定「衆参とも少数与党」は戦後初、第27回参議院議員通常選挙

2025年07月21日 04時01分36秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]元参議院議長でありながら、元区議会議長である都議会新人候補予定者を「先生」と呼び合う自民党しぐさの「リバティークラブ」創設者、山東昭子さん、某所で、宮崎信行撮影。

 衆参で自公が過半数割れすることが、午前3時50分過ぎに確定しました。和歌山の無所属などの追加公認も勘案しての確定。

 中盤では、参政党が序盤よりさらに加速しましたが、最終盤で失速して、自民党に戻り、自民党が逆転した選挙区が多かったとみられます。3年前は1人区での再逆転自民勝利は福井県区のみでしたが、「裏金をもらっていないのに裏金批判の矢面に立たされる県会議員ら」や幽霊党員が引き締めたとみられます。でも、届きませんでした。

 同時に「政権交代ある二大政党政治」は終わり、「政権交代ある穏健な多党制」へと移行します。間接民主政治において、選挙後にそこまで有権者はかかわれません。でも、大丈夫です。日本の報道界には私がいます。

 以上です。
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誤報でした

2025年07月20日 19時57分43秒 | 第27回参院選(2025年7月)
 誤報でした。
 過去8000本の記事でワースト5に入るやらかしでした。失礼しました。一定期間後に削除します。


[写真]会場を去る小渕優子さん、4年前、関東で、宮崎信行撮影。

 早いところで、午後8時から開票が始まりましたが、群馬県1人区では、参政党公認の女性看護師、青木ひとみさん44歳が初当選することが確実となりました。期日前投票を足した最終集計で僅差で当選者が代わることもあります。自民党公認で公明党推薦の清水真人・元国土交通政務官は2選ならず。桐生市役所新庁舎入札漏洩の相沢県議逮捕も全県的に影響したと考えられます。県連会長は小渕優子氏。

 なお、石破、赤沢、青木氏の地元「鳥取・島根1人区」は自公の前県議・出川桃子47歳が初当選する見通し。

 「少数主流」の石破茂総裁のもと、「多数傍流」の小渕組織運動本部長、福田達夫幹事長代行や役員会メンバーをつとめています。が、旧竹下派、旧福田派の両氏が首相と遠い存在であることは全国的に有名。このため、全体が見えた際には「首相おろし」に加担しかねない勢力の大幹部が足元で責任を問われる事態となりました。

 自公立大連立はありません。

 これとは別に、首相がかつて在籍した派閥(解散)の幹部だった元衆議院議員は、首相は長年「少数傍流」だったため、首相になっても少数で居続けることをなんとも思わず、続投し、「石破おろし辞任」を閣僚がしかけても、淡々と内閣改造するのではないかとの見立てを党内の一部に発信。党内の一部ではその見立ての賛同が広がっているようです。

 第27回参議院議員通常選挙は、安倍暗殺・清和会裏金以降の流れが自民党内で加速するという第二幕が切って落とされました。

 1971年の金兌換停止と事業継続企業会計原則のため、お金の嘘は人間の寿命より長く生きます。気をつけましょう。

 以上です。
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史上初の政権選択の参院選あす投開票、「夫婦別姓」で岩盤保守がスイングして「消費税廃止議席」2割激増でザイム真理教大ピンチか

2025年07月19日 22時05分13秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]兵庫県にある球団の鞄を携えて、警護対象要人の立憲民主党代表・野田佳彦さんを見て驚くご婦人、先の第217回通常国会初日、東京・新宿区で、宮崎信行撮影。

 第27回参議院議員通常選挙はあす(令和7年2025年7月20日)投票と開票されます。

 コロナ禍明け初、安倍晋三さん暗殺後初、そして少数与党下で初の参院選となり、日本国憲法にもとづく政治の歴史に必ず残る選挙となります。

 この1年間、立憲民主党の本部選対が警視庁、埼玉・千葉など各県警の警衛警護部門と直接連絡を取り、警護対象要人の野田佳彦さんのビラ配りを週平均2から3回のハイペースで行ってきました。これがボディーブローのように効いてきて、全国の1人区で議席を増やしそうです。

 少数与党で西村ちなみ元幹事長が衆議院法務委員長ポストをとったので「選択的夫婦別姓法案」(217衆法29号=継続審査)で与党を揺さぶりました。驚くほどの効果があり、旧統一教会が組織として「NHK党」に乗り換えたほか、神道政治連、日本会議国会議員団も、国民民主党、参政党へと流れました。これにより、岩盤保守が、比例の票数及び4人区議席数で、消費税廃止・減税政党にすべて流れることになりました。選挙は何があるか分かりません。参議院の1割前後が消費税減税にスイングします。青木主税局長らは真っ青でしょう。

 神道政治連について、いったん話が変わるんですが、前哨戦の都議選で、60席のハコの集会に閣僚経験者5人が座る「個別指導塾状態」で、神道政治連盟の地元の神職がネクタイ・スーツ姿で開会の挨拶をしました。私はだいたいそうですが、1時間半前には地域にいながら、散歩してわざと開会5分前に入室しました。そこで、早稲田大学時代に、たまたま女性の同級生と2人で行った神社を再訪しました。ていねいに見ると、社殿の後ろ側に獣道が一周していることに気づきました。30年前にもあったはずです。しかも都内だから、明るい住宅街から丸見えで、でも神社だから足元は暗い。シダが生えた獣道を私が先行し、女性が後から就いてきたら、手と手を取り合う展開もあったかもしれません。で、集会で紹介された神社名は違う神社でした。そこはかつては花街で現在はゼロですが、夜祭りの提灯の幻想さにわずかに名残があります。その神職だからといって、先代も花街の経営に携わってはいないでしょうが、帰宅後にホームページを見たら、さきほどの獣道の神社と2つの神社を1つの宗教法人で管理しているということでした。そこで、父から子へ世襲されたら、自民党公認の都議候補を応援せざるを得ないでしょう。その神主も自民党候補が落選してほっとしているかもしれません。

 話は戻ります。宮崎信行は、「論評するよりもまず何が起きているか調べる」ことで、参政党や川口に直行して調べました。この選挙戦でも、「排外主義」に関して報道をリードしました。ただ一つ、自分を反省しました。あまりにも石破自民党が人気がなさ過ぎるということに気づくのが遅れていました。というのは、きょねん11月以降、自公国、自公維、自公立3党協議を巡る「衆議院第二議員会館地下2階政治」の報道でも抜きんでたことで「石破自民党はよくやっている」という深層心理を持っていたからです。あす以降も3党協議体制を追いかけます。

 が、第218回臨時国会召集よりも前に「石破茂自民党総裁」の地位が揺らぐシナリオが先にきそうです。

 話しかけないでくださいということを徹底しています。今回の選挙戦では、初日の朝の宮崎県・国富町で、毎日新聞の腕章をした女性が地べたに座りながら「おつかれさまです!」と声を掛けてきたのですが、相変わらず誰だか分からず返事をしませんでした。その後は、とくにありませんでした。きょねんの衆院選では、野田代表が私の得意科目「中央線」で第一声を上げたのですが、話しかけられたいやなので、前夜11時から咳が止まらず、取材に行けませんでした。きょねんは2日目に4回ゲロを吐き、今回は初日から空港でゲロをはき、開き直って楽天でおしゃれなゲロ袋を購入してポケットに携えましたが、通算1回で済みました。

 こちらのブログは、第217回通常国会平均と第27回参院選平均で、3割減りました。第49回衆院選で記録した数字とは4分の1でした。汗をかいた量は多いのに減りましたが、それだけ、霞が関・永田町読者の層に恵まれていることでもあり、あすからもがんばります。TikTokでは1万超再生は3本出ました。

 このブログはgooブログの閉鎖により、はてなブログに移行しますが、それに関しては、第218回臨時国会の召集に前後した時期にご案内できると思います。
 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2025年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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ベッセント財務長官と石破首相がきょう東京・首相官邸で会談、午後5時半、投票日2日前に、トランプ関税交渉の姿勢はどうなるか

2025年07月18日 08時04分25秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]石破首相、先々月令和7年2025年5月、国会内常任委員長室で、宮崎信行撮影。

 きょう(7月18日)午後5時半から、ベッセント財務長官と石破茂首相が東京の首相官邸で会談することが分かりました。「大阪万博を訪れて表敬する」という趣旨の前触れ報道は、これまでにありました。

 各種報道によると、ベッセントさんは今月7日に、米CNBCテレビに「日本は素晴らしい同盟国だが、今は難しい立場にある。7月20日に参議院選挙を控えており、それが取引を進める上で多くの国内的制約をもたらしていると思う」と語りました。

 上の発言を解釈すると、きょうは、あいさつがてら官邸に石破さんを訪ねるという趣旨とも推測されます。トランプ関税のゆくえで世界経済を左右する超大物政治家のベッセントさんですが、選挙に出たことはなく、ことしになってから、連邦上院委員会の審議を経て、政界デビューしたばかり。G7首脳会談でも「お互い、選挙は大変だね」という雑談があるようですが、ベッセントさんは選挙に出たことがない超大物政治家で怖い物知らず。

 会談での石破さんの姿勢、テレビ映りも有権者に影響するかもしれません。

 5時半からの会談の後に、なにか情報があれば、このページを更新する形で、続報します。

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大乱戦に公明前議員も奔走、野田代表「数字」活用で「東南口」で「自民の西田昌司」名指し京都と沖縄を援護、れいわ高井幹事長「川口でも排外主義は争点でなく、残り3日間、比例シフトで経済政策を訴える」

2025年07月16日 21時57分52秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]京浜東北線沿線のJR東日本構内の、高木美智代・前公明党衆議院議員、「前議員バッジ」をつけていることから、当ニュースサイト基準で掲載。

 高木美智代・元公明党衆議院議員が、JR東日本構内の田端駅、山手線というより、今回は京浜東北線の、といったほうがふさわしいと思いますが、盗撮しちゃいました。写真を拡大しても分からないと思いますが、格子柄に「前議員バッジ」をしていますから公人と判断させていただきました。公明党は神奈川4人区・埼玉4人区は、地方議員3000人いても党存亡の危機ですから、前議員も走っているようです。高木前議員は議員会館でもよくお見受けします。

 選挙は大学受験に似ていると言われています。投票日から逆算して、知名度を上げよう、テコ入れしよう、暗記科目は直前もいいかというような風情。これでいうと、敬愛する山本太郎さんが山本ジョージさんが都内全域で浸透する日数を逆算できていなかったと思われるのは残念です。政治学科卒業で「エリー郡」を知らなければ学歴詐称です。エリー郡での社会統計学を用いた投票行動の分析で、政治学は飛躍的に発展し、今でもCNN開票特番スタート8時間後ぐらいに「さあここで、エリー郡を見てみましょう」と紹介されます。田中愛治早稲田大学総長の専攻で、野田佳彦さんは政治経済学部政治学科の卒業生。そういう選挙における知性主義も参政党旋風につながっているかもしれませんが、それはさておき、野田さんは「京都府選挙区の自民党の西田昌司候補」の実名を挙げて、京都、沖縄両選挙区に援護射撃をしました。情勢の数字を見ながら取材している私としてはニヤリとしたところです。

 ところで、全国比例の数字ですが中盤終盤の数字を入手できていませんが立憲、国民とも産別候補が落選する可能性が出ています。そして、立憲は、東京都区で共倒れの可能性も出てきました。参政・公明・共産・自民2人が組織を挙げた総力戦で取り組んでおり、これで5議席。国民民主党NHK前女性アナウンサーも急伸。さらにポスターをよく見かけた日本保守党の荒川区議6期の小坂英二候補も1ポイント差に。昨秋の百田さん、有本さんが秋葉原で行った「選挙報告街宣」は500人が集まり、小坂英二さんもマイクを持っていました。

 野田さんは、聖地「新宿駅東南口」に登場。枝野幸男さんが「大作戦」と銘打つと自治労の動員で3000人が集まりますが、きょうは100人ほどでした。熱量としては、三雲新都議、高野区議、女性の中村区議や、都連多摩選出代議士の政策担当秘書らが涙ぐましいほど必死に取り組んでいました。さらに、現在衆議院事務局は「通常国会中に寄せられた陳情の件名一覧表」の作成などをしていますが、党職員である衆議院控え室職員は当然にして、現場でつかさつかさの仕事に取り組んでいます。で、野田さんの演説ですが、「最近自民党の政治家の発言が不穏当のやつが多すぎると思いません。私はこの間、一昨日、沖縄行ってましたけれども、5月3日の憲法記念日に自民党の京都から今回も立候補している人がありますよね。もう誰だかわかると思います。西田(昌司)さんと申しますけどね。彼がひめゆりの塔の前(ひめゆり平和祈念資料館)で歴史の事実をしっかり直視しないで、自分なりの勝手な解釈でねじ曲げて、沖縄県民の感情を害することをやりましたね。80年前に沖縄では、軍民合わせて20万人亡くなっちゃうんですよ。それに向き合うという気持ちが全くないことがよくわかりました」と新宿から口撃。野田さんは「被災地に寄り添う気持ちがないんじゃないですか。全部共通しているのは、沖縄県民に寄り添う気持ちがないです。コメで困ってる消費者に寄せる気持ちはない。被災地で懸命に頑張ってる被災者に寄り添う気持ちがない。寄り添う気持ちのない自民党に今回は終止符を打とうではありませんか皆さん」としました。

 が、議席を増やしながらも、東京共倒れ、比例で産別一部落選となると野田執行部に火種が残ります。残り3日間、東京の両候補と、九州1人区を幹部が手分けして回ることになりました。蛇足ですが、茨城にはあまり入らないようです。

 さて、川口。れいわ新選組の高井崇志幹事長=衆・埼玉13区比例=が演説し、この後、ぶら下がりに応じました。私が3政党の幹部(石破総裁、新藤政調会長代行、矢倉公明党法務部会長=現職候補=、川裕一郎・参政党副代表=新人全国比例候補=の4名)が「排外主義につながりかねない外国人政策・共生社会」に言及したのを聞いてきたが、高井幹事長は言及しなかったと指摘すると「争点と思っていません。経済政策が我々のメインなので。聞かれればお答えをしていますけれども」と述べました。残り3日間、同じ演説で行くとしました。何人もの50代など現役男性から「期日前投票に言ったよ」などの声がけや演説中の握手がありました。聴衆は20人弱ですが、ボランティアは数名以上が活動。ピンクの服は自前で自宅から着てくるようで、ピンクのワンピースとグレーのTシャツでビラを配る年配女性も。自宅を出るとき、ちょっとだけ勇気がいそうな気もしますが、選挙のビラを初めて配りだした日に比べればハードルは低いでしょう。高井さんは「参政党に負けるな」との選挙通の声援も受けました。




https://www.tiktok.com/@miyazakinobuyuki/video/7527621824209866002?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7436024785032005127

[動画]宮崎信行のインタビューに答える、高井幹事長、きょう2025年7月16日午後5時過ぎ、埼玉・川口で。

 川口駅東口では、国民民主党も活動し、聴衆20人強。4枠に入っていると目される女性候補を、浅野選対委員長代行、鈴木、橋本両衆議院議員が応援。が、上述の立憲・新宿とは打って変わってやる気が感じられず。「玉木党」も代表がいないとだらけているようです。さらに産別関係者とみられるみなさんも先輩の指導がありながら、候補が呼んでいるのに気づかず、国民候補の声が、れいわ候補の街頭演説に思いっきりかぶっているというていたらくでした。全国の議席は激増の勢い。

 平日午後5時前後の川口駅は多様性の社会でした。中南米30代女性もビラを受け取りました。なぜ、隣の東京都北区赤羽とこんなに違うのか。それから、インテリたちが刑法犯検挙件数をテコに、参政党批判をしています。私は東京地裁の刑事で、南アジアのある国の出身の経営者男性が、初犯で、商標法違反で3年の実刑判決をくらったところを傍聴したことがあります。日本人経営者では、商標法で3年実刑になるまで継続して物を買ってくれる日本人の買い手がいないと思います。国内外に同朋がいるから成立したビジネスでしょう。自転車泥棒を繰り返す民族がいれば件数は飛躍的に増えます。財産犯・経済犯も秩序を乱し間接的に人を死なせたかもしれません。さらに参政党の東京トップが濃厚な女性が「スプートニク」のインタビューを受けたことで、デジタル大臣・河野太郎・前原誠司氏らがロシアンゲートの再来だという発信をしだしました。「スプートニク」は時事通信記者から転じた女性も在籍して知っています。ロシアのウクライナ侵攻では、積極的にロシアにとどまり重要な情報を日本語で発信しました。陰謀論に染まっているのはどちらでしょうか。

 第27回参議院議員通常選挙は、残り3日間。参政党が自民党岩盤保守層を大量に切り崩して、まったく失速しないという異次元に想定外の展開。投票率は上がりそうです。結果を問わずかなり長い乱世が始まります。政治に参加するチャンスです。

 以上です。
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立憲、東京で共倒れの気配、背中に保守前区議1ポイント差に迫る、ある1社の中盤情勢、枝野「連合東京本部」へ野田・小川も投入

2025年07月15日 23時27分39秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]都内にあるテレビ局、宮崎信行撮影。

 東京都選挙区(6枠と補欠1枠)で、立憲民主党の塩村あやかさんと奥村政佳さんの現職2人(全国比例から国替え含み)が共倒れする可能性があることが、中盤情勢の中の、ある一つのテレビ局と新聞社の合同調査で分かりました。

 参政、公明、共産、自民(2人)が都議選の反動も含めて組織を挙げた総力戦でのぞんでおり、これだけで5名。そこに国民民主党の元NHK女性アナウンサーが演説が上達し浮上。この6候補で、6枠が埋まるという数字が出ています。僅差で、立憲の2人が追います。が、日本保守党公認の元荒川区議、維新元職で元都議、国民民主党の2人目も立憲と「わずか1ポイント差程度」で追いかけています。まったく予断を許さない情勢。この選挙区だけに限っては、参政党旋風のため、だんご状態を生んで、自民以外に不利な情勢を生んでいます。

 これを受けてなのかあるいは東京から全国比例の上積みをめざすのか、野田佳彦さんがあす(16日水曜日)、聖地とされる「新宿駅東南口」で街頭演説。小川幹事長は、しあさって(18日金曜日)、夜の番組前の昼は東京だけ。これとは別に、枝野幸男最高顧問があさって(17日木曜日)は東京から青森へ、しあさって(18日金曜日)は茨城から東京へと連日入ることになりました。枝野最高顧問は全国比例の私鉄総連組織内議員のハコの集会にも入ります。私鉄総連組織内議員は「西東京バス」の出身で、前哨戦の都議選では八王子の演説で、新聞記者から「(立憲にしては)若い聴衆が多いですね」との問いに有田総支部長が「西東京バス本社職員の動員ですよ」とあっけらかんと答えるなど、総力を挙げており、大阪のみならず東京でも党全体の底上げにつながることが考えられます。ハコの集会の開催場所は連合東京本部。

 6年前は、下の2枠を、立憲の塩村さんと山岸さん(現代議士)と維新の音喜多さんの3人が争い、都議経験のある塩村さんと音喜多さんが当選したことがあるため、超僅差での足腰が試されます。というよりか、ほとんど運の世界かもしれません。

 以上です。
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「期日前の出口調査ですら公明4位」の苦戦、中盤情勢は野党は東北6県6勝、九州は6勝1敗か

2025年07月14日 18時55分32秒 | 第27回参院選(2025年7月)
 一つ前の記事に加えて、ラストサンデー前後の中盤情勢と期日前の出口をもらいました。ごく一部朝のページの情報と重複があります。このページには全国比例の情報はありません。

 1人区は、東北6県と、九州・沖縄の福岡を除いた7県で、野党公認は合計で12勝1敗の好成績だと分かりました。長崎県では自民現職が国民新人を大量リードしているので、地元でなにかあったのかもしれません。岩手はダブルスコア以上の勢い。国民は富山と香川では新人が自民現職をリードしていますが、香川は楽観視できる情勢ではありません。全体では愛媛の永江さんが全国で最も優勢。

 微減の公算の日本維新の会ですが、京都では次点とダブルスコアの勢いで男性新人アナウンサーがトップ。この後を「ひめゆり失言」の自民現職が新幹線などの丁寧なとりまとめが評価されているのか堅調に続き、共産現職、立憲元議員が続いています。立憲元議員はこれまでほとんど言及されていませんでしたが、5ポイント以内にはつけています。「自立維共」4党が2席を争うのは3年前と同じ構図です。

 苦戦の公明党は、期日前は大阪で、維新1人目女性、自民新人、公明現職、維新2人目男性、参政新人、国民新人、立憲新人の順で、圏内の3位につけています。ところが現在次点の参政新人を1ポイントを上回るだけで「常勝関西」の落城が決定的。国政の「自公維」に何らかの影響を及ぼすか。

 北陸信越5県では3県で野党がリードし、このうち僅差の序盤だった新潟でも野党系がかなりリード。富山の国民新人も逃げ切りを図れる位置にいます。

 和歌山県では自民党公認は落選確実。

 北海道は自民公認2人とも当選しそうですが、元知事に票が偏りそうです。

 最下位当選見込み者との比較で、榛葉さんがダブルスコア、泉さんがトリプルスコアとの現段階での支持率があり、候補者を見る目はなかなか分からないものだとも感じます。

 



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中盤情勢で、参政党全く衰えず、「参・公」争い、兵庫、福岡、大阪、埼玉で公明かなり劣勢、東京・神奈川も楽観視できず、「東京・れいわ」「茨城・立憲」は絶望的か

2025年07月14日 10時09分37秒 | 第27回参院選(2025年7月)
 きょう14日は、岡田克也さんの誕生日です。
 「自公参連立論」が出ていますが、衆で16議席も過半数に届きませんので、効果がありません。あるなら、自公維連立で、衆で19議席も過半数を超えます。が、きのうの吉村、前原両代表の演説では社会保険料と医師会の関係を批判しており、万博閉幕以前の連立合意はなさそうです。

 さて、中盤情勢の数字をもらいました。複数区の参政党と公明党の関係を書きます。

 兵庫3人区では、無所属新人の3分の1で、自民現職に次ぐ3位を公明党現職と参政新人が同じ数字で競っています。維新新人、国民新人はその下。

 福岡3人区では、自民現職、立憲現職の後、参政新人が3位、そこから2ポイント国民新人、4ポイント公明新人が劣っています。「陰謀論政党」との揶揄も出ている参政党の勢いが中盤全く落ちていないことが分かります。

 東京6人区(補欠+1)では、自民新人、立憲現職、参政新人、共産現職、国民新人女性、公明新人、自民現職、立憲国替え男性が続きます。自民現職は6年前と同じ位置です。公示日の調査では参政トップがあり、序盤で5位という数字がありましたが、中盤で3位ですから、勢いは全く衰えていないと考えられます。また、6年前に1議席をとったれいわ新選組ですが元衆議院議員の議席獲得は厳しくなっており知名度の割りに準備期間に戦術ミスがあったといえます。

 神奈川4人区では、参政党男性新人の候補者の質が懸念されています。立憲現職がかなり先行し、自民新人。そして公明現職と参政新人が同じ数字でならび、国民新人が1ポイント差で5位ですから後ろ2枠は当日まで分からなそう。

 筆者がたびたび取材している埼玉は北部と南部をあわせた把握が難しい県ですが、自民現職がかなり先行し、立憲現職、参政新人、国民新人、公明現職、共産現職と続き、公・共の現職はかなり苦しいか。

 愛知県は、立憲現職が断然トップで、自民現職、国民新人、参政新人が続き、公明現職はかなり差が開いて次点予想。

 大阪府は4枠で、維新新人1人目が頭一つトップで、自民元議員、参政新人、維新新人2人目となっています。僅差で公明現職、無所属歌手、国民新人、立憲新人、共産元議員が続きます。ここは出遅れから「自民元議員が5位」という調査もありましたが、さすがに自民元議員は2位まで浸透しました。

 このほか、群馬1人区で自民現職が参政女性新人に追いかけられています。茨城2人区では、国民民主党支持層が参政党に流れており、自民現職と参政新人で決まりそうな公算が高まっています。
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「排外主義」「共生社会」が第27回参院選の争点、公明・斉藤鉄夫「外免実績を含んだ追加公約発表」に追い込まれる「煽らない」野田佳彦は「共生社会基本法」をめざす

2025年07月13日 19時47分09秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]立憲民主党の野田佳彦代表、きょねん9月、福岡県で、宮崎信行撮影。

 第27回参院選は、排外主義が最大の争点となりました。参政党のハコの集会に行くと、典型的な岩盤保守男性2人組が、ポジティブなヤジを飛ばしつつ真っ先に質問。「安倍晋三・高市早苗」系の保守が流れていることは確実。岩盤保守はなぜ男性2人組で行動するのかは謎です。

 清和研の民間人・堤社長がプロ野球1リーグ制を画策したら、「パ・リーグ差別」に耐えてきた人々の能動的な動きが表面化した経済社会史を彷彿とさせます。

 公明党も引きずられ、ゆうべ(選挙戦10日目)斉藤鉄夫代表が追加公約の発表に追い込まれました。6項目で(1)外免切り替え(2)社会保険料未納(3)不法滞在アクションプラン(4)納税する永住者の地方参政権付与の慎重な検討(5)安全保障上重要な土地の取引・情報(6)不動産投機の規制ーーの6項目。但し、既に警察庁などが改善している外免切り替えが文章量の半数をしめています。参院選の追加公約の手法は3年前に玉木代表が「再エネ賦課金削除」を打ち出し挽回した事例があります。

 6年前同様に、中盤で7位前後の情勢のSP付きの自民党参議院議員会長・武見敬三候補(東京都区)は「外国人による健康保険証の不正譲渡が、大きな社会課題となっておりました。この問題に対し、私は法務大臣、文部科学大臣と緊密に連携し、在留外国人の皆さまにもマイナンバーカードおよびマイナ保険証の登録を義務付ける制度を提案いたしました。その結果、不正使用を防止するための仕組みを制度として整備することができました」とSNSで追加発信。

 これまで互いの選対の場所を知らなかった「岡田克也後援会」と「三教組」(日教組)の悪魔集合ともいえる立憲民主党公認の小島とも子さんに劣勢の自民「裏金」現職の吉川ゆうみさんは「日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲き誇れ」 という有村はるこさん(自民全国比例候補)ら岩盤保守のタグラインを突如発信しました。

 精緻なデータ分析で選対を運営する立憲民主党は近年まれな「煽らない演説」をする野田佳彦代表が反応しました。野田さんは、東北1人区行脚のラストとして、宮城県仙台駅で、きのう(2025年7月12日土曜日・10日目)、次のように演説しました。

 「昨日立憲ライブで野田佳彦代表が街頭に立ったときに、何を言ってほしいか、何を演説してほしいかというのを募集をしまして、今日の朝9時に締め切りをいたしました。驚きました。第1、共生社会人権についてなんです。第2位が物価高からあなたを守り抜く、一番の政策の柱にしていたので、それを抜いてしまった。新しい争点が生まれているということを実感をすることができましたので、まずはこの問題からお話をさせていただきたい」と吐露しました。

 そのうえで野田さんは「世界中で分断と対立が生まれています。その分断と対立が諍いとなり争いとなり、戦争の火種となっていますね。ものすごく今、危険な状態だと思います。日本も残念ながら、分断と対立を煽るような論陣を張るような政治勢力が出てきたんじゃないでしょうか。私はとても憂慮しています。外国人を排斥をすることによって得点を稼ごうという政治勢力があるならば、私は断固として戦っていきたいというふうに思います。そもそも、外国人と共生をしていかなければ日本の社会は成り立たなくなっているんじゃないでしょうか皆さん。例えば、介護の分野、2040年までには、270万人の職員が必要だと言われているんです。15年後です。今210万人台ですね。待遇が厳しいから新しく人が入ってこない。辞める人も出ている。この60万人の差を埋めるということはとても困難です。そんなときに社会の希望の基盤をなすようなエッセンシャルワーカーで外国の方がやってきて手伝ってくれるならば、これはありがたいんじゃないですか皆さん。今、インドネシアやフィリピンなどからも来てらっしゃいますね。これ試験見たんです。難しいんですよね、日本語の試験が床ずれ、これね、専門用語で褥瘡っていうのはですね、知ってます褥瘡。私書けません。そんなのを読めるようにする、日本語の研修を終えてから職員になれるんですよね。志を持って介護のために来ている外国の皆さんがいらっしゃいます。これは嬉しいことじゃありませんか皆さん。それだけではありません。私は昨日、愛知県でマイクを握りましたが、その前に、製造業に関わってる様々な中小企業のオーナーさんと会いました。日本一のものづくりの県は愛知県でしょう。トヨタを筆頭に有名なメーカーがありすし、それを下請けそれを支える企業もいっぱいあります。私がお会いしたのは、富士吉田、西尾市、新潟の企業が多いんですよね。自動車の部品とか一般機械の鋳型を作るような企業その社長さんたちに聞いたら100人社員がいるけど、30人は外国人だって言ってました。外国の方がいないと、ものづくりもできないんですよ。今だから独自に日本語の学習会をやったりとか、相談事を懸命にやりながら支えてもらおうとしてるんです。もう働く現場では外国人がいなければやっていけない人手不足の時代であります。2040年までには100万人の労働力が足りなくなると言われています。100万人です。今までは女性にもっと働いてもらいたい。高齢になってもうちょっと働いてもらいたいという形で労働人口確保してまいりました。ロボット使えばいいんじゃないかという意見もあるかもしれない。それでも100万人の労働力を作ることは困難です。当然のことながら、製造の現場、介護の現場も、あるいは建設の現場も公共交通の現場も外国人の手を借りなければ、日本社会を成り立たないんですね。だとするんだったら、排除の論理じゃなくて、しっかりと受け入れて、ともに生きていく社会を目指すべきではありませんか皆さん。我々は多文化共生社会を作りたいと思っています。外国の方と共生できるだけではありません。多文化共生というのは、性別の差別をなくしていこう。男性女性の差別をなくしていこう。そして、当然今国籍の壁もなくしていこう。あるいは、価値観の相違を認めていこう。年齢差で差別することもやめよう。そういうことが多文化共生社会なんです。もう一つ忘れちゃいけません。障害の有無によって差別があってもこれもいけないんです。そういう多文化共生社会を、立憲民主党を作りたいと思っています。そのための骨太のそういう社会を作るための基本法を作りたいと思ってますね。今、各党の個別の外国人に係る政策は、排斥の論理ばっかりじゃありませんか。自民党でも、違法か外国人対策を政策の柱にしました。違法外国人って何ですかそれ。違法なことは外国人も日本人もやっちゃいけないんですよ。ルールはみんなに同じように適用しなければいけないんじゃないですか。逆に、治安の問題とか心配の地域が出てきていますよね。逆にルールを守ってもらいましょうということをやっていきましょう」と語りました。

 参政党は、大阪では2位、東京、愛知でも議席を獲得する見通しが高いのではないかとみられます。神奈川4人区では候補者の質の問題から失速しているとの分析もあります。立憲民主党の幹部の遊説日程には、野田代表が16日(水)夜に神栖の個人演説会に参加するほかは「参政党はがし」の目的は全くないとみられます。自民党・公明党支持層が参政党に流れるという想定外の選挙戦となります。一方、岩盤保守層は選択的夫婦別姓を強制的親子別姓と読み替えるなど、ジェンダー差別・LGBTQ差別の傾向がありました。ジェンダーが外国人になった社会心理学は、私は全く理解できないのですが、その現状を調べもせず糾弾するような姿勢も評価されなくなっていることへの理解も必要。お友達にそういう人がいれば、鏡を見せてやってください。

 以上
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参政党副代表「日本人ファーストは街頭演説しないのでホームページを見て」逃げ切りはかる、「輸出戻し税を含む消費税即時廃止」初当選の見込みで財務省戦々恐々か

2025年07月10日 22時29分33秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]川口駅前で演説する参政党の川裕一郎副代表(前石川県議4期)、きょう2025年7月10日、宮崎信行撮影。

 参政党で、神谷宗幣代表に、おそらく衆議院の現職3議員よりも近いとみられる、川裕一郎副代表(全国比例区候補)は、きょう令和7年2025年7月10日(木)、埼玉・川口駅前で街頭演説し「私たち参政党、この教育制度も見直していきたいと思っています」とし「子供たちが学校に行けないまま引きこもりで家から出れない、そういう環境も増えてくると思います。そういう方は社会に出て、日本の税金を納めていく。そういう立場にもあるにも関わらず逆に生活保護という形で、逆に国から養ってもらわなければならない。私はそういう方々が社会に出れるようにしっかりとサポートしていく」と語りました。石破内閣が「司令塔」の設置を決めるなど日本中の話題を席巻している「排外主義につながりかねない外国人政策」(朝日新聞)である「日本人ファースト」に関しては「今、人が足りないから外国人をどんどん入れていく、こういう政策をしているのは日本の政府の考え方です。それを逆に引きこもりをされている方が社会復帰をして働ける環境をつくること。これが外国人ばかりを入れる政治を変えていけるそういう一歩になるのではないかと思っています」としました。そのうえで「参政党はこのほかにも様々な政策を訴えています。ぜひホームページを見てください。本当にこの国にとって必要なものが全て詰め込まれていると思います」と語りました。

 序盤から「10倍から15倍増」の情勢が出たことで、各党から総攻撃を受けたほか、同日までに発売された週刊文春が「神谷特集」を組んだことから「ホームページを見て」との街頭演説で逃げ切りをはかる戦略とみられます。但し、選挙運動はまだ9日間あるため、逃げ切るには、7万人超の党員・運動員らの経験が短く、息切れの懸念があります。

 きょうの会場での、選挙妨害は、私が見る限りありませんでした。この後のハコの集会にはおよそ50人ほどの聴衆が詰めかけました。

 立候補している全党、全候補者は、中央選管、党道府県選管のホームページが確認できます。

 さて、日本人ファーストとは別に、2025年政局の最大の課題「ザイム真理教との闘い」では、財務省は最大のピンチとなりそうです。埼玉県区では輸出戻し税の問題を街頭演説する大津力さんが当選する可能性が出ています。「豊田税務署」がある愛知県でも夫婦で内装業者を営む候補者が「インボイス廃止」を訴えています。いずれにせよ、消費税が廃止されれば、還付金もインボイスも廃止されるに決まっていますが、即時廃止を訴えて当選した議員は、おそらく今までにいないと思います。参議院では財政金融委員をつとめていた神谷宗幣さん(非改選)ですが、獲得議席が失速しても、財務省主税局が「ご説明」をしなければならなそうです。

 大津力さんは、これまでに、当ニュースサイトの取材で、埼玉で次のように演説しています。大津さんは元市議で、JC理事長の経験もあります。

 「今日私はここで今回一番訴えたい政策の消費税廃止について、皆様にお伝えしたいと思います。なぜ私が消費税廃止を一番訴えたいことを申し上げますと、私は25歳のときから私の父が経営する学習塾の手伝いをしておりました。そして今も続けておりますから、30年ぐらい。学習塾経営に携わっております。そして社員やアルバイトの方々と一緒にやっております。しかし実はこの1980年代ぐらいまではすごい右肩上がりで、今日よりも明日、明日よりも明後日、今年よりも来年、良くなるって希望があげたと思うんですよ。だけどこれが駄目だと、1990年代。銀行破綻、デフレと格差、不透明さでもっともっと厳しくなってしまうんじゃないかということで、そしてその結果失われた30年ですよ。見事に経済成長がなく、その間も上がらなかった。私はこの間、決してさぼってきたわけでなく、もう自分の仕事も一生懸命頑張ってきた。そして、他の私の周りの企業、町工場、商店、いろんな皆さんは本当一生懸命頑張ってます。だけど、どんどんどんどん国力が衰退してしまった。これってなぜかを考えたら、やっぱり消費税ですよ。消費税は一見、誰もが平等な関係なんていう方もいらっしゃいますけども、中小零細個人事業は、消費税が上がるたびに、大企業から同じ金額でやってくれお願いされまして、これを断ると、仕事がもらえなくなってしまうかもしれないっていう恐れかな。その度に同じ値段で歯を食いしばって頑張っている。そして町工場の限界ですから、あとできることって言ったら、会社の利益を削るか。自分の給料を削って、そういうような感じで一生懸命やって何とか持ってきているのが現状なんです。そして、中にはもう限界ということで、どんどんどんどん中小零細個人事業がどんどんどんどん今、倒産増えてるじゃないですか、埼玉県。そして、一方、大企業特に日本の大企業は、輸出を前提にやっている企業が大企業多いですから、大企業は消費税を納めるんじゃなくて、還付金という形で消費税が入ってきて、年間2回の消費税のうち7兆円ぐらいが還付されている。個人事業はどんどんどんどん衰退し、大企業はどんどんどんどん儲かって今や最高の業績ですよ。株価も4万2000円、あのバブル期を超えたなんて言ってますしさらに企業の内部留保が積み上がってしまっている」と語りました。

 アメリカ合衆国連邦を仕向地とした輸出戻し税を含んだ、仕入れ控除の還付金の7兆円のお金の流れをなくすために、消費税を廃止すべきだとの理論はかねてからありますが、国会議員や主税局官僚がそもそも理解できておらず、候補者がこの日の3000人の聴衆を前にして明確に打ち出したのは初めてとみられます。

 
[写真]大津力候補、川口駅前で、きょう2025年7月10日(木)、宮崎信行撮影。埼玉県区立候補者一覧は同県選管ホームページで確認できます。

以上です。
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おどけた姿の「前議員系ユーチューバー」が「東京大学の同級生です」「この川口に来る前、蕨に行きました」と苦戦の矢倉・公明埼玉候補を応援で起死回生の一撃なるか、全県への広がり不透明

2025年07月10日 21時55分36秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]おどけた調子で応援する「前議員系YouTuber」(7・8万登録)の伊佐進一前衆議院議員と、埼玉県区候補者の矢倉克夫候補、きょう令和7年2025年7月10日(木)、「並木元町公園・アリオ川口」前で、宮崎信行撮影。

 関西の前議員系ユーチューバーが、苦戦する東京大学同級生の苦境をみかねたようで、おどけた調子で、起死回生の一撃をかけました。およそ300人が集まり、喝采を浴びましたが、全県への広がりは不透明です。

 埼玉県区4枠は、現職4名が出ながらも、自民現職、立憲現職のあと、参政新人、国民新人女性、公明現職の矢倉克夫さん、共産現職が追いかけています。5位とは、矢倉さんは投票率が10ポイント上がってそのうち8割が矢倉さんに投じないと4位になれないという苦戦となっています。

 見かねて、東京大学同級生で、昨秋大阪6区で落選した伊佐進一さん(4期)が、7・8万登録の人気ユーチューバーとして、埼玉・川口を訪れました。伊佐さんは「この埼玉には矢倉、矢倉克夫必要です。皆さん、今回めちゃくちゃ厳しい戦い、何卒、本当に矢倉、矢倉、よろしくお願いいたします」と語りました。

 伊佐さんは、青いチョッキと青い蝶ネクタイの出で立ちで登場。最初会場では白いワイシャツ姿ですが、矢倉候補が到着して演説会が始まったさいに、衣装は埼玉男性の差し入れだという説明もありました。

 伊佐さんは「私、実はこの川口に来る直前、ちょっと早めに今日大阪からこさせてもらって、蕨市に行きました」とし同級生の矢倉候補を向き「ほんで、やっぱ外国人とのね、向き合い方、これはちなみに矢倉はどういう考えとか」と話を向けました。

 矢倉候補は「僕は原則を言うとまずやっぱり共生社会をしていくためには、お互いがルールを守り合う関係それが信頼関係を作る上では大前提だと思ってるんでですので今後の外国人の方との関係では、やっぱりルールを守り合う。そういう意味で私あの法務部会長というね、いただいてます。この法務部会長でまとめたのが、不法滞在者ゼロプラン。これはルールを守らない外国の方に滞在してる人は帰っていただく。難民申請なども乱用があればこれはゼロにしていく一方で、日本で本当に頑張っていらっしゃる外国人の方をもっと守っていく」と語りました。

 そのうえで、参政党の名指しをさけつつも「これは外国人ファーストでも、日本人ファーストでもないんですよ。人間ファーストなんです」と語ると、この日最も大きい拍手がわきました。このかけあいでは、伊佐さんが「蕨市に」というと聴衆から「私も蕨市在住です」との声がかかるなど和気藹々とした雰囲気でした。一方、同党の演説には珍しく「八潮市の陥没問題も話して」と政策に関して女性聴衆からかかり、伊佐さんらが時間の都合で矢倉候補の演説の中に盛り込むという趣旨の対応をしましたが、矢倉候補の演説にはなかったと思います。これは単に失念しただけだと思います。

 第27回参議院議員通常選挙は、これを取材し、この記事を書いている令和7年2025年7月10日(木)が8日目となります。選挙戦は参政党旋風による「日本人ファースト」に各党が反応したほか、トランプ大統領の関税交渉や、保守分裂・和歌山の鶴保・予算委員長(非改選)で、紀伊と同じく半島振興法適用の能登半島の不用意な発言による撤回・森山幹事長注意などで想定外の熱戦、大乱戦となっています。

 野田佳彦代表・小川幹事長らの立憲民主党は、あさって・しあさっての土日は、参政党はがしではなく、対自民党1人区に集中することになりました。前半で九州1人区を回ったことから、東日本の1人区すべてに幹部を投入。かなり優越との情勢の一部もある、宮城県区ですら入ります。長妻さんは九州を回ります。参政党旋風の茨城2人区には、立憲、国民の中堅が大量投入されていますが、執行委員は誰も行かない見通し。そのほか参政党が議席をとる予想もある大阪、東京、福岡には幹部が行きます。愛知はあす金曜日に野田佳彦さんが行き名古屋市外で演説します。小川幹事長は、しあさってNHK日曜討論生出演の後、東京都内だけの各地を回る予定。

 れいわは鶴保失言を踏まえて、あす午前10時50分から、能登半島の輪島市で、山本太郎代表のぶら下がり記者会見を行うとしました。同党は仮設住宅前で山本さんが街宣を行うともしましたが、その撮影は禁止だとしました。山本さんは7月20日(日)投開票日もいっさいのテレビ取材に応じず、同党公式ユーチューブで独自番組を放送するとしています。

 以上です。
 
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石破自公政権の「参政党取り込み」早くも第1号、外国人の法務省出入国・厚生労働省社会保険・国税庁徴税管理の横串組織を設立

2025年07月08日 10時14分25秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]街宣車に乗り込む神谷宗幣・参政党代表兼事務局長(非改選・全国比例参議院議員)、令和7年2025年7月6日、埼玉県・大宮で、宮崎信行撮影。

 石破茂自公政権は、参院選公示後初めての定例の閣議・閣僚懇談会を開き、参政党の「日本人ファースト」の公約に近づけて、法務省の出入国在留管理庁、厚生労働省の社会保険料担当部署、国税庁の徴税管理部門を横串した組織を参院選の投票日より前である来週設けることを決めました。
 
 林官房長官の記者会見によると首相は「来週前半に外国人施策の司令塔をつくる」と語りました。官房長官は記者の問いに「国民の皆様の関心も高い事項であると考えております。総理におかれましてはこうした状況を踏まえて、この課題における政府の取り組み状況を発信するとともに、具体的な取り組みの加速に向けて、関係閣僚の一層の協力を求めた」と語りました。

 自公政権の参政党取り込み第一号となります。但し、「自公参3党連立政権」ができても、衆議院では10議席足りず、あまり意味はありませんが、小渕連立政権も徐々に増やしつつ過半数を超えました。

 選挙戦最初の定例閣議での取り込みは、第49回衆院選で、岸田文雄首相が火曜閣議後に「新しい資本主義会議」を開き、芳野友子連合会長を官邸に招き、枝野幸男代表が率いた立憲民主党を100議席割れに追い込んだことがあります。第27回参院選では、川口での石破茂首相の演説で、聴衆はそれなりに多いものの、スタッフ・ボランティアが促しても規制したロープの内側に入らずに、長時間石破さんの話を聞く有権者たちが見られるなど、求心力は完全に崩壊したといっていいような選挙戦となっています。

 第27回参議院議員通常選挙は、先週木曜日に公示されて、1度目の選挙サンデーを過ぎ、平日となり屋根の下の組織周りが始まったばかり。が、再来週日曜日(令和7年2025年7月20日)の投票で、自公が衆参両院で過半数を割り、参政党が10議席に前後することが、半々の可能性となっています。

 立候補者は、総務省中央選挙管理会、都道府県選管のホームページで確認できます。

 以上です。
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参政党旋風で神谷宗幣代表は上滑りを警戒で「排外主義」封印も「埼玉だから」リクエストに応じる、ウグイス呼び込み「宗教ではなく党費と個人献金と政党交付金で運営、特設ブースで党員と寄付を募集しています」

2025年07月06日 20時59分29秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]参政党街頭演説会終了後に記者団のぶら下がりに応じる、参政党の神谷宗幣代表兼事務局長、埼玉県大宮で、きょう令和7年2025年7月6日(日)、宮崎信行撮影。

 まず、昨日の記事の訂正。埼玉県区の情勢は「4枠で、自民現職、立憲現職の次の2枠を参政新人(53歳の元飯能市議男性)、国民新人女性、共産現職、公明現職が競っている」が正しく、「国民新人女性」が欠落していましたので、訂正しました。人生かけて立候補しているのに失礼しました。

 参政党旋風となっています。東京選挙区では、序盤調査では1位の会社と2位の会社もあり、きのうきょうの選挙サンデー2日間の調査では6位となった会社もありますが、なおも圏内。愛知4枠、福岡3枠でも、公明党を押しのけて圏内。但し、序盤1位で今日6位の数字は、マスコミ露出増で比例は伸びながら、個別選挙区では既存政党の追い上げで削り取られてきたのかもしれません。比例は10名しか擁立しておらず、名簿が足りなくなることもありそうです。

 「おはよう」ーー3年前の参政党の参院選を記録した映画のタイトル。みんなで上映会を見て、自分が少し写っているのを見るのが成功体験なようです。これ以降、あまりSNSが得意でない「目覚めた人」たちが支部をつくり、地方選をたたかい、今回の参院選で開花しようとしています。きょう私は現場で「埼玉県支部連合会広報本部長」の肩書きとケータイ・メアドのみの名刺をもらいました。神谷代表が来るのだから、てっきり東京の本部の人かと思いきや、県支部連合会の広報というのは、既存政党で見たことはありません。どう考えも無償でしょう。神谷さんによると、287支部に7万人の党員がいると明かしました。

 産経しか記事にしていませんが、きのう、首相・自民政調代行・公明法務部会長が「川口における排外主義的な発言」をしましたが、きょう、参政党の神谷宗幣代表は大宮で、排外主義的な発言を演説から外しました。これは上滑りを警戒したものであることを、演説後のぶら下がりで認めました。演説会では、最前列の同党に好意的なユーチューバーとみられる男性から「ここは埼玉県だから、移民政策も話してよ」の掛け声があり、神谷さんが「ファンサービス」のように応じました。


[写真]「排外主義」にふれずに演説を締めくくったところ、最前列のユーチューバー男性の「ここは埼玉だから移民政策の話をしてよ」とのリクエストに対応する参政党の神谷宗幣代表、埼玉県大宮で、きょう令和7年2025年7月6日(日)、宮崎信行撮影。


[写真]参政党街頭演説会での参政党の神谷宗幣代表、埼玉県大宮で、きょう令和7年2025年7月6日(日)、宮崎信行撮影。

 神谷さんは演説を次のように締めくくろうとしました。「1枚目は、大津力さん。そして2枚目には、参政党や10名の名前。こうやって多くの皆さんの思いが参政党に集まれば、まだまだね、ひよっこの政党で足りないものがあると思います。政策もちょっと尖ってるように思われるかもしれないけれども、これから他の政党とは違うけど、多くの民意を受け止められる国民政党にしていきますので、ぜひですね、私、神谷宗幣からの言葉を信じていただいて、今回は参政党に皆さんの1票を託していただきたいと思います。私から以上です。ありがとうございました」と述べました。

 が、上述の通り、ユーチューバーから「埼玉だから移民政策を話してほしい」とのリクエストがあり、再度マイクを持ちました。神谷さんは「移民問題いろいろと言ってますよ、きょうはちょっと、話をしませんでしたけれども、外国人問題をテレビで言ってましたから見てください。参政党は外国人の問題はすぐに追い出すとか差別しようとか、そういうふうに言ってませんよ。当然ですけれどもね、日本の方々が不公平だと思うような制度設計、危ないなと思うような土地の売買そういうものがやっぱりちゃんと規制をかけていかないといけないし、公平性があれば、日本人は別に外国人差別しません。ルール設定が甘いんです。そうなると、国民の皆さんが不満を高めてきて本当に衝突が起きるから、それを早めに止めたい、ということですね。これでOKですか。ありがとうございます」と付け加えました。

 これに先立つうぐいすの呼び込みで、参政党の成り立ちがアナウンスされました。その全文は次の通り。「参政党は、3年前の夏の参院選で176万票の支援をいただき日本で10番目の国政政党となりました。一緒に活動していただける仲間を募集して党員登録、サポーター登録される方が多くなっています。参政党ホームページよりネット登録が可能ですがネット上での操作が苦手な方には紙での入党も可能になっています。きょうはロータリー北側にて特設ブースを設けてご案内しておりますので、興味のある方はお立ち寄りください。参政党は支援団体、宗教団体を持ちません。団体からの支援は堅くお断りしています。団体からの寄付をいただくとその団体の意向にそった政治になってしまうから言いたいことが言えなくなるのです。参政党の運営費や活動費は、党員の納める党費、個人からの寄付、政党交付金などで成り立っています。ですが、この選挙、一つの国政選挙を闘うには多大な費用がかかっております。ぜひ参政党の思いにご賛同いただける方は本日ロータリー北側の特設ブースにて寄付をお受け付けております。ぜひご協力をお願いいたします」。 

 候補者の前飯能市議、大津力さんは、父と2人で従業員を雇った学習塾を30年経営している年、大企業製造業の「輸出戻し税」を批判し、消費税の廃止を訴えました。財務省サイドからすれば、初の「消費税・輸出戻し税の即時廃止派」の国会議員が誕生する確率が既に5割超となってきました。

 神谷さんは大津候補の方から訪問を受けて、1時間半ほど話し合って納得したといわれ、昨秋の衆院選比例は当選が難しいと否定したのに飯能市議をやめて立候補してくれ、学習塾を経営しながら、この選挙にのぞみ、「巻き込まれ事故にあわせてしまった」と表現しました。比例の後藤翔太候補は、「参政党総務委員長」として半年ほど労働しており、神谷代表兼事務局長は厳しいところもあるが信用できると、本人到着前にマイクで話しました。

 上述の通り、排外主義を封印した神谷さん。「日本人ファースト」は党員がつくったものだとしました。神谷さんの演説の出だしは以下の通りです。

 「選挙戦も4日目となりましたがもう既にですね、お客様が集まっていただいて、まず終盤のような感覚がある他にもあるんじゃないかなというふうに思いますけどもまだまだ始まったばかりであり、我々参政党ですね梅村さんが最後に入ってくれたことで、テレビの討論にも出られるようになりまして、多く国民の皆さんに広く国民の皆さんに今回は知ってもらえるようになりました。これまで支えていただいた支援者の皆さん本当にありがとうございます。参政党ですねどうやって大きくなったですかって聞かれるんですが、ネットじゃないの、SNSじゃないのかと。もちろん最初はYouTubeで集めたんです。3年前もうSNSが中心だったかというふうに思いますけれども、この3年間は違うんです。我々は全国289選挙区ある衆議院の小選挙区に287の支部を作って、そこで本当に党員の皆さんですね、7万ぐらいの党員、サポーターの皆さんがコツコツコツコツ活動を続けてくださった。前回の衆院選で、(埼玉県区候補者の)大津さんは市議会議員だったんですけれども、それもやめてですね、勝つはずがない衆議院選挙を一生懸命やっていただいてですね、そして国民の皆さんに地域住民の皆さんに周知を広げてきたということを積み上げの中で、このようにたくさんの方々に集まっていただくようになったというそういう背景があります。ありがとうございます」としました。この後、「日本人ファースト」は党員が決めたとし、「日本人ファーストはグローバリゼーションだ」と話をそらしたように、私には感じられました。

 以上です。
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【川口発】排外主義の震源地で石破首相棹さす「川口と外国の方々との問題、日本の習慣、文化、歴史、伝統をきちんと守っていただく」と明言「参政党10倍増情勢」に焦りか

2025年07月05日 20時47分39秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]排外主義の震源地、埼玉県川口市で演説する、石破茂首相(自民党総裁)と公明党の矢倉克夫候補、きょう令和7年2025年7月5日(土)、宮崎信行撮影。

 減税、備蓄米よりも、排外主義・日本ファーストが情勢を左右する異様な選挙戦となっていますが、きょう3日目(土曜日)、石破茂首相(自民党総裁)が震源地「埼玉・川口」に乗り込み「この川口と、いろいろな外国の方々との問題も、矢倉さんは正面から向き合ってきました。ルールをきちっと守ろうよ」と明言しました。

 首相は、埼玉4枠で、自民現職、立憲現職の次の2枠を参政新人(53歳の元飯能市議男性)、国民新人、共産現職、公明現職が競っているとされる、矢倉克夫・公明党埼玉県本部代表を応援しました。

 石破さんは次のように語りました。「この川口と、いろいろな外国の方々との問題も、矢倉さんは正面から向き合ってきました。ルールをきちっと守ろうよ(と)いうことです。ルールをきちんと守って、外国の方々に日本の社会でいろんな役割を果たしていただく。それが大事なことであり、日本のいろんな習慣、そういうものをきちんと身につけていただいて、この日本で多くの国の方たちがともに暮らしていくことができる。日本の文化、歴史、伝統、そういうことをきちんと守っていただきながら、外国の人たちにルールを守ってもらう。そういうような社会をつくる。そのときだけの憎しみ、悪口、それで世の中の問題はけっして解決しない。解決するために必要なのは、人の心を思いやるそういう真心であり、誠実さであります。矢倉克夫は誠実な人です」と述べました。

 このうち、「そのときだけの憎しみ、悪口、それで世の中の問題はけっして解決しない」との発言は、神谷宗幣代表率いる参政党の10倍増などの序盤情勢を意識したものとみられます。

 これに先立ち、首相が隣にいる状況での矢倉さんの演説では、およそ2分弱、触れました。矢倉さんは「最後3つ目。安全安心な埼玉をつくる。外国人の方々、様々な現場で働いていただいております。重要な方々であります。そのうえで現場では外国人の方とのルールがあわない、ルールをしっかり守りあう関係をという課題があります。お互い日本人、外国人がルールを守りあうことが信頼関係の前提です。私、矢倉克夫、法務部会長として政府とも連携し、不法滞在者ゼロプランをまとめました。ルールを守り、そして守っている方は、しっかりと外国人を守る。一方で、不法に滞在している方など、ルールを守らない方は帰っていただく。正当にいる外国人を守るためにも、厳正にルールを対処して、ルールに基づく外国人共生社会、安心な日本を埼玉を矢倉克夫がつくりますので、どうかこの点もお願いします」と演説しました。

 首相到着前には、地元の新藤義孝政務調査会長代行も演説。新藤さんも「 そしてあわせて、この川口市にも外国人の問題がありますけれども、ルールを守らない人はこの国にいるわけにはいきません。ルールを守ってみんなと仲良く暮らしていく。そのためにも厳密な法制度の執行をしなければならない」と話しました。

 クルド人、トルコ人といった特定の民族名、国名の言及はありませんでした。聴衆には、白人女性、南アジア系男性ら外国人とみられる人も加わりました。石破さんはかなり人気がないということもあってか、矢倉さんの上述の2分弱の演説と、石破さんが最後に矢倉さんの手をとってお願いした場面で最も拍手が大きくなりました。

 与党の首相らがこれだけ言及したのですから、クルド人解体業者などの一連の問題は明らか。よく調べもしないで「差別だ差別だ」と絶叫していた左翼リベラルは反省していただきたいところです。一方、安倍晋三首相を失い、LGBT差別理解増進法と選択的夫婦別姓に反対する岩盤保守層が排外主義に流れているような気がします。ジェンダーと家族観と排外主義はまったく別物ですから、神谷さんの発言に「目覚めた人」を参政党各県支部が固められるか、上滑りするかが大きな焦点となる想定外の闘いとなってきました。

[写真]英語での注意書きが目立つ川口市立公園、きょう、宮崎信行撮影。

 これとは別に、昨秋の衆院選にも政府税制改正大綱にもなかった奨学金の残高の所得控除は、初日の斉藤鉄夫代表の第一声にも入りました。西田実仁幹事長(税調顧問)の側近である矢倉さんの演説会に西田さんの姿はありませんでしたが、矢倉さんは「奨学金を返せば返すほど減税させるしくみ」と語りました。ただ、所得控除だから残高が減ったら減税にはならないと思いますが、住宅ローン控除と奨学金控除を税制改正の項目にしようと西田税調顧問がたくらんでいるのは間違いありません。大卒後無職なら、控除は受けられず、こどもたちの目線にたった政策ではありません。



 首相が「外国人の方々」と演説する最中にも起きている参政党ブーム。県ごとに支部をつくり、自分たちで候補者をつくり、神輿を担いでいることから、1人区で2位につける情勢調査も出てきて、比例も底上げされています。が、上滑りの兆候はいくらでもあります。


[写真]参政党の街頭演説会場のようす、すべて今回の第27回参院選でなく、昨秋の第50回衆院選のときのもので、宮崎信行撮影。

 「投票したい政党がないから、自分たちでゼロから作る」と呼びかける神谷代表や川副代表らに、プラカードを持ち「党員さん忙しさに追い込まれて思考停止していませんか」などと党運営を批判し、民間警備会社と思われるスーツ姿の男性らが前にはだかっています。内容の具体性からして、他党の妨害とは思えず、各支部を作っていく過程で、様々な問題が生じていることをうかがわせます。

 立憲民主党は、きょうまでに、議席減のジンクスがある「東京プリンスホテル」ではなく、開票センターとしては手狭だと警備からの意見もある党本部に置くことを発表しました。また、あさって月曜日以降、幹部を鹿児島、福岡、大分、佐賀、徳島・高知、富山、新潟などに投入する方針を決め、県連と調整をしています。執行役員でない議員も「党本部預かり」として随行職員をつけて投入する考えで、執行役員以外では、石川かおりネクスト消費者相を最重点区宮崎県小林市文化会館の女性候補の集会に派遣するほか、馬淵澄夫同経財相、福山哲郎同安全保障相、西村ちなみ衆議院法務委員長、安住淳同予算委員長らも応援弁士として派遣することにしました。随行職員はこの時期からですから政調・国対の職員から選ばれるとみられ、総力戦の様相を呈してきました。

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【全国比例区】【序盤情勢】立憲、国民とも産別候補が各々1・2名程度落選の数字、非産別の「立憲ご当地元職」「国民鞍替え元職」各々浸透、仮にそうなれば選挙後に火種も

2025年07月04日 23時17分27秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]連合の中央メーデーのコロナ禍のオンライン大会の配信元の会場となった産業別労働組合の本部を訪れた筆者、5年前。

 第27回参院選はきのう木曜日に公示され、まだ2日目の金曜日ですが、複数の報道機関の情勢調査のうちの1つで、全国比例区の票数が微増しそうな立憲と、倍増しそうな国民ともに、意外にも産別候補が各々1名ないし2名落選する可能性がある数字が出ました。議席を増やしながら、両党内の執行部の内紛の火種になるかもしれません。

 立憲は、自治労、日教組、JP労組の組織内現職が先行していますが、情報労連、JAM及び基幹労連、私鉄総連は現時点では圏内に入っていません。ところが、立憲の党員ながら前回や首長選で議席を失った3人の元職(野田グループ東京女性、小沢グループ新潟女性、新宗教連の支持もある男性)が議席を回復する可能性があります。東京女性はトップの勢い。新潟女性は全国は今ひとつながら「ご当地」で堅調。このほか、東京を地盤とする男性「多様性」現職2人もボーダーに入っています。このため議席数は明かせませんが、情報労連、JAM及び基幹労連、私鉄総連の3候補のうち1候補強が落選する可能性が出ています。

 国民民主党は倍増の勢いで、自動車総連、電力総連に続いてUAゼンセンは抜きん出ていますが、電機連合新人は今回もギリギリの闘い。これはどういうことかというと、元維新政調会長、産経新聞「正論」執筆陣だった東海大学教授の新人、元立憲民主党格闘家がボーダーにいるので、倍増でも産別のうち電機連合が今回もまたはじき出される可能性があります。

 きのうの玉木さんの街頭演説会では、UAゼンセン会長が、自動車総連の運動員からビラを渡され戸惑い何か一言言ったようですが自動車総連運動員は当然のことながら誰だかわからずやり過ごしました。候補者だけでなく労組専従幹部の姿勢も影響しそうです。

 序盤の情勢に過ぎず、情勢は大きく変化します。そもそも新興政党の浸透度がいつも以上に流動的で、獲得議席数の枠そのものの見通しはたっていません。

 自民党は過去の最低議席と同じ程度まで減る見通し。

 以上です。
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