ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

家業(祖業廃業)オーナー社長就任から5年たって、性格は別人と化しました。街頭演説会場で話しかけるの禁止。

「宗教法人被害者救済」の「自公国」「立維」5党修正は決裂の兆しで来週へ「国立大学法人」は残り3営業日

2023年12月01日 21時49分06秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 補正予算が成立し、第212回臨時国会は終盤となりました。「国立大学法人」と「宗教法人の財産と被害者」の2つが焦点となりました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年12月1日(金)】
 柴山昌彦さんら提出の自公国「法テラス法の特例及び宗教法人財産処分特例法案」(212衆法10号)と立維「解散請求された宗教法人の財産保全特例法案」が審議されました。まず、第一委員室で、法務・文部科学・消費者問題特別委員会連合審査会がありました。散会後には、衆議院第二議員会館で、柴山、西村両座長が「自公国」「立維」の5党協議を開きました=写真・宮崎信行撮影=が、冒頭から雰囲気は険悪。きょうは結論出ず、来週火曜日の採決より前に再会しましたが、決裂して、自公国案が国会の結論となるシナリオが濃厚になりつつあります。







【参議院本会議】
 定例の10時から始まり、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の盛山文部科学大臣の趣旨説明とそれに対する代表質問がありました。この議事のため法案は「吊るし」されており、きのう文教科学委員会では議論されませんでした。来週火曜日以降に、同委員会の開催は3回。衆議院同様に参考人質疑を1回することが予想されます。このため、参議院内の自立が机の下で握れば、「再考の府」が審議未了廃案で廃案に持ってシナリオはあります。

 当事者としては、18歳になった東京工業大学、東京医科歯科大学第一志望者が「私たちは国立大学法人合併が遅れてもいいから、文科省による運営方針会議への介入に反対しますので、徹底審議のための今国会での審議未了廃案を求めます」とアピールして「よくわからないけど、受験勉強に戻ります」とやってくれたら面白いと思います。

【衆・議院運営委員会理事会】
 火曜日に本会議を開くてはず。

【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
 参議院側だけに設置されており、ODA特が開かれ、外相、沖北相が所信的あいさつをしました。

●来週月曜日は、衆参とも拉致問題特別委員会のみの開催となります。

以上です。

参議院は「国立大学法人法改正案」を「吊るし」で審議入り先送り、衆・憲法審、船田元「久しぶりだ」と笑顔

2023年11月30日 22時00分04秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]天皇、皇后両陛下に敬礼する衛視、3年前の2020年11月29日、宮崎信行撮影。

 国立大学法人法改正案(212閣法10号)はあす参議院本会議で大臣の趣旨説明と代表質問を行うてはず。議長のもとで吊るされており、審議入りは先送りされました。

【参議院第一種常任委員会 きょう令和5年2023年11月30日(木)】
 ●文教科学委員会は一般質疑だけで散会しました。
 ●外交防衛委員会は、きのうの米空軍横田基地のオスプレイ(CV-22)墜落で、宮澤博行副大臣は「墜落ではなく不時着」と会見したことを木原稔大臣が「当初の米軍からの連絡だ」と釈明し、それ以外の広がりはありませんでした。最後に外相が「TPPへの英国加入議定書」(212条約1号)を趣旨説明しました。
 ●厚生労働委員会は2週間ぶりに「麻薬取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)の審議に戻り参考人質疑。
 ●内閣委員会は「官報発行法案」(212閣法8号・212閣法9号)が主説明されました。
 ●4委員会以外は開催されませんでした。

【衆議院憲法審査会】
 前週は祝日だったため、2週間ぶり、4回目の開催となります。自由討議2回目は「広報協議会を含め国民投票を中心として」のテーマ。ちなみに「国民投票法改正案」(208衆法34号)は議題になっていません。船田元さんは「宮澤内閣不信任決議」可決の朝から30年以上閣外となっていますが「憲法審査会に久しぶりに幹事になった」と意気込みました。

【衆・沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 自見大臣と上川外相らの所信的あいさつ。最近は「沖縄及び北方」の意味が分からない人が増えてきたそうです。

 以上です。

前原誠司代表が政党・「教育無償化を実現する会」を1時間後に発表、嘉田由紀子副代表・徳永久志幹事長・斎藤アレックス政調会長・鈴木敦国対委員長の5名で「教育無償化を実現する会」

2023年11月30日 15時15分21秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]前原誠司衆議院議員、6年前の2017年8月、都内で、宮崎信行撮影。

 前原誠司衆議院議員は、きょう令和5年2023年11月30日(木)午後4時ごろから記者会見し、国会議員5名の新党「教育無償化を実現する会」を結党すると発表する公算となりました。

 前原誠司代表、嘉田由紀子副代表、徳永久志幹事長、斎藤アレックス政務調査会長、鈴木敦国対委員長の5名となる見通し。

[追記 16:05]記者会見の司会は「事務局の相原です」と語り、松下政経塾7期(前原は8期)で「川崎市麻生区」で無所属(かつての通称「松沢党」)で7選しながら、4月9日に僅差で落選した相原高広・前県議だと思われます。[追記終わり]

 宮崎県下の民間労働組合の支持を受ける若手1期生衆議院議員の名前が噂ででましたが、その噂は消えたと思われます。また、小選挙区連続当選の古川元久さんも玉木雄一郎代表に不満を持っているとの噂もありましたが、参加しないことが確定的。

 綱領は「オール・フォー・オール」など5本柱となる見通し。

 前原、徳永、斎藤各氏は、比例近畿ブロック立候補者で、立憲公認の徳永、国民公認の斎藤両氏も「党員」となる見通し。

 滋賀の嘉田さんは参議院議員で残り任期5年近く。

 鈴木敦議員は比例南関東で川崎市に事務所を構えます。

 分党分派でなく、新党となると思われます。財産分割はないものの、早ければ来年4月20日にも最初の政党交付金を受けられる見通し。それまでは前原後援会などで運転できるものと推測されます。

 国民民主党は玉木雄一郎代表や、伊藤孝恵幹部が、首都圏の女性・男性の候補予定者や初当選区議らの切り崩しを警戒して確認に追われることになりそう。

 衆参ねじれの2008年の渡辺秀央、松下新平良参議院議員ら4参議院議員の「改革クラブ」を裏で策動した麻生太郎自民党副総裁・森英介自民党労政局長らが黒幕の一部であることは間違いないとはいえ、あくまでも自公で衆参単独過半数なので、きのう成立した補正予算で見せた「国民トリガー」「維新万博」の切り崩し工作の一環に過ぎず、たんに四分五裂して第50回衆院選で自民党に有利になってくれたらいいという感覚であるという推測ができそうです。

 以上です。

「アジア最高の立法機関の日本国会で演説する栄誉だ」とベトナム国家主席、補正予算「万博」「トリガー」含んで成立

2023年11月29日 17時41分58秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]ベトナム国旗と日本国旗、5年前、東京ビッグサイトで撮影。

 「万博」と「トリガー」で維新、国民を切り崩して取り込んだ補正予算が成立。第212回臨時国会は政府与党側からみてヤマ場を越えました。12月13日までの残り2週間は、統一教会財産保全をめぐる5党協議(自公国と立維)の議員立法の提出・成立が確実で、それが最大の焦点となります。しかし、岸田自民党側から見た「黄金の3年間」は表面での混乱は皆無で、2度目の年越しを迎えそうです。

【ベトナム社会主義共和国主席夫妻歓迎会 きょう令和5年2023年11月29日(水)】
 衆議院本会議場を使い、額賀福志郎衆議院議長、ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席、尾辻秀久参議院議長の順にスピーチしました。

 トゥオン国家主席は「アジア最高の立法機関であり、日本の過去135年にわたる発展プロセスに資する多くの決定が行われてきました日本国会でこのように演説する栄誉を与えていただき、誠にありがとうございます」と語りました。「135年」はおおむね、第1代伊藤博文内閣から第2代内閣に交代した前後から数えてという世界線のようです。

 向大野新治事務総長(当時)から聞いた話ですが、衆議院事務局職員から幹部候補一人がロンドンに駐在し、別の欧州の小国から先方の依頼で1人駐在して国会のしくみづくりを手伝っているそうです。そしてベトナムの国からの依頼で、もう1人が国会の仕組みづくりを手伝っているのですが、常駐にしたいのだけど予算がつかず長期出張のかたちで職員を派遣していると聞きました。

 外国人技能実習生をめぐる相互の経済的・社会的な問題が相次いでいますが、コロナ明けのことしは、秋篠宮皇嗣殿下が「ミーソン遺跡」を訪れ、山口那津男・公明党代表らが「クチ・トンネル」を訪れました。



 私も若いころ行きました。自分より若い人にはぜひベトナムの北部、中部、南部を訪れてほしいですし、私も年末ジャンボ宝くじにあたったら行きたいです。中国に負けないよう、互いに自己研鑽しましょう。

【参議院予算委員会 同日】
 一般会計を13兆円追加した127兆円にして10特別会計(外為は今回はなし)を補正する「補正予算案」がしめくくり質疑を迎えました。終局後、山本太郎さんが修正案を提出しました。今回の補正はあわせて989ページになる大量な文書ですので、野党とはいえ、修正案のかたちは現実的ではないと思われます。修正案は令のみ賛成で否決。政府原案が自公維国の賛成多数で可決しました。

 採決に先立つ討論で維新の松野明美さんは「2025年大阪・関西万博はコストを上回るメリットがあるので2兆円の経済効果も上振れする」とし昨夜入ってきたロシア撤退を念頭に「ロシアのウクライナ侵略後のウェルビーイングに資する」と語りました。国民の伊藤孝恵さんはトリガー条項凍結解除の協議をうながしました。反対では立憲の高木まりさんは「遅いし、何を目指しているかさっぱり分からない補正だ」、共産の山添拓さんが「定額減税の向こうに防衛費の増大があると国民は見透かしている」と討論しました。
 
【参・文教科学委員会】
 「JAXA法改正案」(212閣法12号)が趣旨説明、質疑、採決され立共令反対・自公維国賛成で可決しました。質疑では、自民党の赤松健さんが読売1面報道を受けて「JAXAにサイバー攻撃があった」とし理事長が「ロケットなど機微情報はもともとネットワーク外だ」と謝罪しました。衆と違い、参はクラス替えがあり、国土交通委員長を退任した蓮舫さんが筆頭理事になっています。蓮舫さんの働きかけで、高橋克法委員長が政務三役だけでなくJAXA役職員である参考人や随行者に水を出すよう促す場面がありました。

 立憲の水野もとこさんは「私は昨夏まで27年間JAXAに勤務した」としつつも「JAXAは過去に基金を運用したことがない。1兆円の基金は中小企業だけでなく大企業も適用される。休眠基金になれば財政法に抵触する」と反対する立場から質疑しました。

 ところで、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の審議は次回以降になります。

【参・総務委員会】
 「地方交付税法などの改正案」(212閣法11号)が共令反対、自公立維国と「みんなでつくる党」(大津さやか党首が改称)の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参・地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会】
 「差し押さえ禁止法案」(212衆法12号)を全会一致で可決すべきだと決めました。

【参・本会議】
 緊急上程された「補正予算」「改正地方交付税法」(212閣法11号)「改正JAXA法」(212閣法12号)「差し押さえ禁止法」(212衆法12号)が上述の委員会の態度通りに可決し、成立のはこび。

【参・議運委】
 開かれました。

●参議院憲法審査会は水曜日の午前10時又は本会議後が定例とされていますが、きょうの本会議は午後5時過ぎに開かれたこともあり、憲法審は開かれませんでした。当初会期末当日を含めても残り2回以下の日程となります。

●あすは衆議院憲法審査会が開会のはこび。

 以上です。

【山本太郎】「金融資本家の声を聞く力」と皮肉る、財務省は四半世紀で「株配当8倍、給料0・2%増」と答弁

2023年11月28日 17時06分39秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]山本太郎れいわ新選組代表、きょねん11月、参議院議員会館内で、宮崎信行撮影。

【参議院予算委員会 きょう令和5年2023年11月28日(火)】
 「補正予算案」は、衆議院段階で万博予算の総額を野党が紐解けなかったことが判明しつつも、あすにも採決・成立の公算となりました。
 基本的質疑2日目が行われ、NHKで中継されました。

 この10年間、野党では「身を切る改革」の維新と「現代貨幣理論(MMT)」のれいわ新選組が理論の正しさと選挙制度の活用のうまさから支持率を高め、2つをあげつらったうえに遅れて後追いする現在の立憲民主党は党勢が伸びません。同党財務委員長の落合貴之さん(3期)がずっと指摘しているこの問題も、党内でクローズアップされることもなく、山本太郎・れいわ新選組代表がテレビ入りで取り上げた印象です。きょうの山本質問の「切り抜き」は次の選挙まで再生回数が増えそうです。

 山本さんはお得意の「総理、誰のことですか」を連発。

 山本太郎さんは「聞く力。総理大臣になってから形にした政策で一番手ごたえがあったものはなにか」と問うと、首相は(1)防衛力の抜本的強化(2)エネルギー政策の転換(3)こども・子育て施策(4)G7議長国としての外交ーーをあげました。山本さんは「たくさんありますね」と皮肉りました。

 この後、山本さんは「金融所得課税の見直し」として、株配当の所得課税を現行の累進のない単一税率20%からだいたい25%ぐらいに引き上げようとした政策課題が、岸田さんの就任後に消えた理由を問いました。これに対して首相は「金融資産課税」と「所得」と「資産」を混然として答弁を続け、もうどうにもならないという印象です。山本さんの質問に政府は首相は有価証券を保有していないと答弁しました。

 山本さんは「最初の総裁選のときの勢いとはちょっと変わっちゃったわけですよ」「一般庶民からは評判が良かったでも評判が悪かった人たちがいたと思うんですよ」と述べました。

 山本さんは、「ザイム真理教」の御用学者要請機関として知られる「財総研」の所長(官僚)に質問。財総研所長は、1997年から現在にかけて、っ企業の売上高が8%増、経常利益が3・7倍だとしました。山本さんは上場企業が株主への見栄えをよくするために経常利益をかさ上げしていると強調。株主への配当を問うと、財総研所長は8倍になっていると答弁。

 山本さんが「売上は横ばいでも株主への配当は8倍以上、これ誰かを泣かせないと株主がお金もありませんね。(山本さんが配布した)資料11、従業員給与どうなってますか」と語ると、財総研所長は「0・2%増にとどまる」と答弁しました。

「賃上げも行わず、雇用を不安定化させてコストカット。長期的な視点での投資も行わず、短期勝負で株主に利益を流し込み、株主資本家の利益は肥大化するばかり。このような株主至上主義日本を作り変えたのが自民党ですこのままじゃ未来なんかないのは当たり前のことです」と雄弁に語りました。そして中間層も年を越せないとして、突然「減税してほしい」と総理に下手にでる役者ぶりを発揮したところで、委員会は散会しました。

【衆議院情報監視審査会 同日】
 先日の高市早苗担当大臣の年次報告書の趣旨説明をうけて質疑。

●先ほど既報ですが、あす(11/29)の午後1時9分ごろからベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席の国会演説が衆議院本会議場で開かれます。

以上です。