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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

第217回通常国会は予算修正も、否決は一つもなく閉会 宮崎信行は結果を残す

2025年06月22日 20時03分31秒 | 第217通常会 2025年1月召集
 第27回参議院議員通常選挙の前哨戦の2025年都議選。自民党の選挙運動は、井上・木原・武見・片山・鈴木(衆議院議員)・鈴木(参議院議員予定候補)の6弁士が60座席の有権者に話しかける濃縮した活動。が、この自民元職、都民ファ現職にダブルスコア超、共産現職にダブルスコア弱で落選するという出口調査となっています。

 都議選と同日、第217回通常国会が終わりました。森山裕幹事長ら少数与党のもと否決はなし。「自公国政調、税調」「自公維文科部会、社会保障」「自公立当初予算」の各実務者が衆議院第二議員会館地下2階で協議し、令和7年度予算は、高校就学支援金の所得制限と高額療養費医療制度の維持のため修正されました。

 成果があった国会ですが、秋以降のプログラムも多く(1)自公国3党幹事長合意にもとどく基礎控除などの2年間暫定の所得税法改正(2)選択的夫婦別姓の民法改正(3)病床削減の地域医療法などの修正ーーが秋に議論されます。


 さて、宮崎信行は、機敏に、自公国、自公維、自公立協議の取材と、岡田克也、野田佳彦両衆議院議員のビラ配りの取材を優先してきました。このやり方は成功で、アクティブユーザー数は前年同期比1・3倍。1日のページビューが1000を割った日は150日間ゼロ。総計34・7万ページビューで、月平均6・9万ページビュー。国会傍聴ブログのパイオニアかつリーダーとして圧倒的な数字を弾きました。ミスは「自公維」の高校就学金所得制限撤廃で令和7年度予算に修正が必要になることを見誤ったことなど6つほどしかない安定ぶり。日本語の全ての新聞社が倒産しても続けます。

 さて、再び言及したいことがあります。召集直前、阪神・淡路大震災30周年忌で天皇皇后両陛下が神戸空港へと行幸されました。その翌々日、竹内英明前兵庫県会議員が逝去しました。

 私は早稲田大学鵬志会の第8代幹事長ですが、退任の際に、後継幹事長ら4名に「前幹事長になった宮崎信行の会員としての除名」という謀略をはかられました。この首謀者が竹内英明さんです。私が都内の抜きん出た成功をおさめた実業家の子であるのに対して、竹内さんは600万円の債務を背負って進学しておりコンプレックスをいだいていたのだと思います。

 竹内さんは議員会館に通い奥田敬和代議士の学生秘書をしていましたが、私に断らずに新入会員1名を奥田事務所に連れて行ってしまい、これが問題となりました。この際、私が執行部の処分案を生煮えのまま竹内さんに電話で伝えてしまい、その後に変更があり竹内さんから「私にも考えがあります」と仄めかされました。新進党の初代学生部長の椅子を巡っても2人だけのせめぎ合いがありました。

 このクーデターは私の学年全員と竹内さんの学年の半数が、総会前に察知し粉砕。私は知らないふりをして過ごしました。会員として忘年会に参加した際竹内さんから「先輩、ちょっと」と別室に呼び出され、よせばいいのに種明かし。竹内さんら4人につるし上げられました。この際、第9代幹事長が「石川知裕さんは偉大でしたよ」と繰り返し、このことは同級生1人に調べてもらったのですが、真意は今でも謎です。

 その後、竹内さんは、新党友愛の事務局に入りました。私が、日本経済新聞政治部の野党クラブ詰めの番記者として、中野寛成代表から話を聞いて、控え室に戻ると、竹内さんは「先輩、入れますよ」とか、残っている吉田治副幹事長に「よく知っているんですよ」と話すなど、分を弁えない行動をしていました。だって私は中野代表から出入りを許されていたのですから。

 県議になってからは、鵬志会の会合で、初代幹事長の和田有一朗さんと兵庫県会本会議場で隣席なのに全く会話しないことを問うと「会派が違うと話せないんですよ」と答え、新党友愛出身者の情報交換をすると「岡崎さん今でも会いますか」と語ることがありました。私は常に笑顔を心がけても、クーデター未遂事件以降、腹の中で彼を許したことは30年間に1秒たりともありません。それがやがて、多勢に無勢とはいえ、現職兵庫県知事さんの地位を奪おうとしたのですから、逆に言えば、私もたいした者ですよね。

 極端に記憶力が良く過去を水に流さない性格。考え方の違う人と議論せず経済的に潰し消すお家芸は両親譲り。私の父が50歳代のころは、ライバルたちが次々と癌になり死んでいきました。49社が9社になるほど淘汰され、市場に占める割合を上げる父の背中をずっと見ていました。私も51歳となり自分の手を汚さずに敵の人生の終焉を迎えほくそ笑んでいます。次に日本の経済・社会から消されるのは、あなたかもしれません。

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自民「私たちも暫定税率を廃止したい」エネ庁「ガソリンスタンドが渋滞するなど混乱する」に重徳、青柳両政調会長ら「前実務者たち」の立維国3党が会期末参議院で抵抗野党として足並みがそろう

2025年06月21日 16時42分15秒 | 第217通常会 2025年1月召集
 参議院本会議は午後4時台に、開議しないまま流会しました。これで第217回通常国会は、あすの会期末を待たずに閉会しました。

 少数与党で「自公+立、維、国」の「前実務者たち」の鬱憤を腹にためた質疑に、自民党議員から「私たちも旧暫定税率を廃止したい」資源エネルギー庁から「ガソリンスタンドが渋滞するなどの混乱が予想される」とザイム真理教の正体が垣間見えた土曜国会。森山幹事長のつまみ食いとザイム真理教を倒す夏へと向かいます。

【参議院財政金融委員会 きょう令和7年2025年6月21日(土)】
 ゆうべの趣旨説明に続き「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)の法案審査がありました。衆では3時間でしたが、きょうは2時間コース。答弁は、立憲が重徳和彦政調会長、維新が青柳仁士政調会長ら、「自公立予算」「自公維社会保障」などの「前・実務者」。国民民主党は最もはしごを外された古川元久国対委員長ではなく与党政策大会議室内にいなかった田中健衆議院議員。

 ゆうべの本会議に続き、自民党は船橋利実さん(元財務政務官)が質問。「私ども自由民主党も、暫定税率の廃止ということについては、既に合意をしてございます」と去年末の自公国幹事長合意にもとづく衝撃の告白。そのうえで「ただし、税制改正に当たっては、丁寧な検討を通じて、地方公共団体や事業者、消費者に迷惑をかけないようにすることこれが非常に重要なことでありそこに向けて現実的な道筋のもとに、法改正に繋げていく」と述べました。


 船橋さんは「平成20年(2008年)のいわゆるガソリン国会当時は参議院が野党多数のもとで発生をしたものでありますけれどもこのときも、今回の法案と同様に、ある日を境に、暫定税率が一時失効して、税率が大きく、変動いたしましたが、このときに、全国の流通販売現場あるいは消費者の間に何が起きていたのか、政府参考人にお尋ねいたします」と語りました。

 資源エネルギー庁の資源・燃料部長は「値下げになったガソリンを購入するために全国各地のガソリンスタンド周辺の道路で渋滞が発生をいたしました。それから近隣住民等からガソリンスタンドに苦情が寄せられたり在庫切れになったガソリンスタンドが閉店をしたりという事象がございました。それからの暫定税率失効前の高い税率で仕入れていた在庫旧税率の販売と旧税率での販売として価格を維持しようとしてもですね、結果的に安値で売らざるを得ないと、そういった各地のガソリンスタンドで損失が発生をしたというような事例があったと承知をしてございます」と語りました。

 虚言癖は資本主義の敵です。

 この後、2時間コースの質疑の時間をこなしました。三宅伸吾委員長は、質疑終局の宣言はせずに休憩。その後、国民民主党の伊藤孝恵参議院国対委員長(非改選)にSNSなどによると、三宅財政金融委員長解任決議案が提出されたとしました。しかし、委員会は再開された上で、三宅委員長は散会を宣言しました。

 今後、石井準一・自民党参議院国対委員長(改選)は、本会議を開かずに、採決をしないま ま、あす夜の会期時間切れをはかると思います。

 が、期せずして、自民党と公明党は暫定税率で、ザイム真理教に歯が立たないというイメージができるとみられます。虚言癖は資本主義の敵。平気で政党を騙していた森山裕幹事長(元財務副大臣)に対する「前実務者たち」の怒りも、衆参の立維国の足並みがそろったことから浮き彫りになりました。選挙結果に限らず、「自公+立、維、国」体制は終焉を迎えそう。ザイム真理教を倒す夏へと向かっていきます。

【参議院本会議】
【参議院議院運営委員会】
 
 午後2時半に、立憲・社民、国民、維新が「三宅伸吾財政金融委員長解任決議案」を提出しました。本会議で審議されるかどうかは不透明でしたが、議運委で採決し上程することを否決しました。

 そして、 午後4時過ぎに前後した時間帯に、開議しないまま流会しました。これで第217回通常国会は、あすの会期末を待たずに閉会しました。

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ザイム真理教落城寸前の様相、税調ラスボス石田インナー代理・青木主税局長・衆参の登壇者「財源ガー」「丸投げ」と絶叫、立憲とれいわ新選組が廃止法案で相乗り、あす参・委員会でも審議へ

2025年06月20日 19時39分19秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]国民民主党との自公国3党税調協議の合意を「財源がない」などとして上から目線であっさり反故にしたことで、会期末・参院選で追い込まれる結果になった宮沢洋一税調会長・後藤茂之税調会長代理ら、ことし2025年2月、衆議院第二議員会館の「与党政策大会議室」(自民政調仕切り)で、宮崎信行撮影。

 第217回通常国会は、残り3日間となりました。衆議院は初の財務金融委員長解任の勢いで、青木主税局長の「財源がない」との答弁もむなしく「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)が通過し、即日、参議院でも審議入りしました。

 衆議院では閉会中審査手続がなされ、(1)医療法改正案(217閣法21号)、(2)政治資金改革の一連の衆法、(3)選択的夫婦別姓の3衆法の3領域は、秋への宿題として残されました。初の参での予算修正で「停止」した高額療養費は「社保審医療保険部会高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」が秋に一つの回答を出します。

【衆議院法務委員会】
 選択的夫婦別姓のための民法を改正する「立憲案」(217衆法29号)「維新案」(30号)「国民案」(35号)を継続審査(閉会中審査)とすることを決め、議長に上程し、その後本会議で決定しました。西村ちなみ委員長が、理事会協議を読み上げて議事録に残しました。「今国会、家族の氏に関する議論が、複数の議員立法が提出されて活発に行われたことを受け、できる限り速やかに合意を得ることを目指し、継続となるこれら法案を今秋の臨時国会において審議する」。

 付け加えると、あさって投票日の都議選では「旧花街である当地域の神社の世襲したばかりの若い神職」が自民党公認元職のハコの集会で、SP付き応援弁士がいて候補者到着前という緊張感のなか開会の辞を述べました。参院選予定候補の有村治子さんは「外面切替」など日本人の家族観・性差観よりも外国人に矛先を向けている兆しがあります。秋には違った景色が見えるかもしれません。

【衆・政治改革特別委】
 小泉進次郎筆頭理事は農相となり当委員会を去りました。結論が出なかった各法案は継続審査の手続がなされました。この後、渡辺周・特別委員長は「申し合わせた令和6年度内の企業団体献金禁止法案に結論を得ることができず、今国会中も決着せずに、継続審査となります。委員会の内外で不断の議論が交わされたと承知しておりますが、昨日の意見表明にありましたように、考え方の幅が広いものの、一致点を見いだせる希望もありました。令和の政治改革を前進、前進させる熱意を失うことなく、国民の厳しい目にこたえられるよう、引き続き我々全員が果敢に取り組むべきである。と申し上げ、今国会での政治改革特別委員会を閉じます。お疲れ様でした。本日はこれにて散会いたします」と発言しました。私見を繰り返しますけれども既存の自民7700支部を透明化されても逆に見えづらくなることもあるのでこの領域はもういいように、私は感じます。

【衆・財務金融委員会】
 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)が前日の趣旨説明に続いて審議されました。ラスボス「自民党税調」も前に出てきて、小委員長代理の石田真敏・元総務大臣も質問しました。採決の結果、賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【衆・厚生労働などの各委員会】
 本会議で議論された後、審議されなかった「医療法改正案」(217閣法21号)を継続にすることを決めました。秋の国会では与党修正が入るとの観測もあります。その他の委員会では、淡々と会期末処理を終えました。

【衆・本会議】
 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)が緊急上程されました。自民党の小寺裕雄さんは反対討論で「財源は政府与党に丸投げだ」と語りました。採決は起立採決でした。自公有が反対し、立維国令共参保社が賛成して可決しました。おそらく220対245ぐらいか。結果的にはれいわの行動にかかわらず可決したことになります。参議院へ送付。
 この後、請願や閉会中審査を済ませました。議長の挨拶はないまま休憩。夜7時半過ぎの参・本散会後に、再開しないまま散会。

【参・本会議】
 17時半に開会しました。まず自民に移籍する鈴木宗男議員の辞表を参事が読み上げ、辞職しました。蛇足ですが、「大野泰正議員」はこのまま任期を全うしそうです。本会議に戻り、重徳和彦衆議院議員が「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)を趣旨説明しました。自民党の船橋利実さんは「減収額と財源は」と代表質問し、重徳さんは「1兆円程度、税収の上振れだ」と答弁しました。

 この後、「独立行政法人男女共同参画機構法」(217閣法52及び53号)は投票総数233、賛成196、反対37で可決し、成立しました。政府原案通りですが、石垣のりこさんが提出した内閣委員会附帯決議を守る必要があります。ここで、休憩しました。この後、午後7時半再開し請願が全会一致で採択されました。過半数の議員は次の国会まで任期が続きますが、慣例に基づき、「対案」など参法はすべて手続せず廃案となりました。散会。

【参・財政金融委員会】
 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)が、重徳さんから趣旨説明されました。三宅伸吾委員長は「本案に関する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします」と語りました。請願は議題になりませんでした。

【参・委員会】
 会期末処理がなされないまま午後5時半の参議院本会議を迎えました。そして休憩後の、午後6時20分過ぎから会期末処理。本会議上程。本会議でもその通りに議決されそうです。取り止めになった特別委員会なども多いです。

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【速報】参議院本会議この後17時半から「ガソリン税暫定税率廃止法案」(217衆法53号)審議入りし趣旨説明・代表質問・付託、あす土曜日の財政金融委で質疑へ

2025年06月20日 16時48分42秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]重徳和彦立憲民主党政調会長、きょねん2024年8月、宮崎信行撮影。

 立憲の重徳政調会長らが提出した「ガソリン税暫定税率廃止法案」(217衆法53号)は、午後の衆・本で起立多数で可決し、参議院に送られましたが、参議院はこのあと午後5時半に本会議が開会し趣旨説明と代表質問を行うことにしました。その後、財政金融委員会に付託。財金委は、あすも設定され、趣旨説明を受けて法案審査を行うことになりました。衆では3時間コースでした。参議院本会議があす又はあさってにも、再び開かれます。仮に採決がなされれば、否決される見通し。これに対応して、衆議院本会議が日曜日の夕方までに念のため設定されることもありそうです。

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【速報】与野党合意で「ガソリン税旧暫定税率」正午過ぎてから委員会で採決、そうなれば衆・本に上程され採決し賛成多数で可決し参送付の公算、参・本22日(日)開催も

2025年06月20日 10時58分08秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]野田佳彦さん、宮崎信行撮影。

 与野党は、「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)を正午過ぎに衆議院予算委員会で採決。衆議院本会議に上程して、採決する方針を決めました。定刻9時から6分ほど遅れた始まった衆議院財務金融委員会では、自民党の石田真敏・小委員長代理とうえの賢一郎さんらが「補助金の部分が自公国、自公維協議と違い、この法案のその内容について事前に説明がなかった」とし、理事会を再開したり、参考人質疑をしたりするよう求めました。が、自民党内からも理事会で採決に合意したことが質問者に声かけがありました。

 このため、衆議院本会議で採決。提出会派は一致団結し、れいわ新選組が賛成に回れば、可決し、参議院に送られる見通し。

[追記 12時半]委員会で賛成多数で可決すべきだと決まり、本会議に上程されました。

 参議院でもあす土曜日以降に審議し、あさって日曜日にも本会議に上程して、自公の反対多数で否決されて、参議院選挙に向かう可能性が高まりました。

 なお、午前9時台に、衆議院法務委員会の「会期末処理」では選択的夫婦別姓3法案の閉会中審査「継続審査」を議決し、理事会での「申し合わせ」を委員長が議事録に残しました。

 衆議院厚生労働委員会は、「医療法改正案」(217閣法21号)を賛成多数で閉会中審査(継続審議)にすべきだと議決し、その旨を議長に報告することを決めました。

 法務、厚生労働の「閉会中審査の要請」は本会議が混乱すると処理できないこともあります。

 参議院はストップしており、22日(日)開催もありそうです。

 
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「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(227議席)が阿久津幸彦財務金融委員長のもと趣旨説明、あす審議のはこび

2025年06月19日 16時46分41秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]安倍政権の「人生百年時代」「一億総活躍社会」を具現化したのか警視庁でもかなりシニアとみられる警察官が増えてきました、都議選の取材中に、宮崎信行撮影。

 立憲民主党は、このあと午後5時に始まる「次の内閣」(NC)に野田佳彦さんが出席せず、その終了後に臨時記者会見を開くと、午後4時40分前後に発表しました。このパターンは同党結党後初めて。ちょっと私は間に合わないので、何らかの媒体のライブ配信をみることにします。そして午後5時52分ごろから、記者会見し、内閣不信任決議案を提出しないと発表しました。

 きょうの国会審議は午後5時前にすべて終わりました。

 阿久津幸彦財務金融委員長の議事で、重徳和彦政調会長が「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)を趣旨説明しました。7与野党党首会談では、トランプ関税交渉が長引くことなどを説明。野田佳彦さんは事後のブリーフで、ベッセント財務長官が加藤勝信財務相に為替の話をしているとの気になる情報をもたらしました。日本銀行の国債を買うかたちでの量的金融緩和による円安は、WTOが違反だとする為替操作国に認定される懸念は指摘されたことで、ベッセントさんが目をつけたとするとやっかいな話です。

 都議選は千代田区1枠で、「減税党」の看板は総務省の届け出が間に合わずやむなく下ろした無所属女性新人が、期日前投票所のごく一部でトップだという驚きの情報が入りました。公明党が6減予想もありましたが、荒川区2枠の期日前投票で男性現職が断然トップのようで当日も含めて落とすとは思えず1減(現有からは2減)程度に踏みとどまりそう。

【衆議院財務金融委員会 きょう令和7年2025年6月19日(木)】
 まず、古川元久さんらの「自公国税調」「自公国3党幹事長合意」に前後して提出された「トリガー条項凍結解除法案」(216衆法3号)が撤回され、廃案となりました。

 次に「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)が重徳政調会長から趣旨説明されました。提出は227議席(立維国共参保社)。

 趣旨説明全文です。

 「そもそもガソリンの暫定税率というのは1974年、道路財源を確保するため、まさに暫定的に上乗せをされたものであります。その後、2009年には一般財源化され、課税根拠を創出したにも関わらず、こんにちに至るまで、実に50年以上にわたり国民はその負担を求められてきました。現在わが国の物価上昇率は3年連続で2%を上回り、直近5ヶ月では連続で3%台を記録するなど家計を圧迫しています。加えて、現下の緊迫する中東情勢を踏まえれば、今後、ガソリン価格がさらに高騰する恐れもあります。こうした状況で、このような不合理な税負担を放置し続けることは、政治の不作為にはなりません。昨年12月11日には、自民、公明国民の3党の幹事長の間で、いわゆるガソリンの暫定税率は廃止すると明記された合意文書が交わされています。つまりこの時点から、与党の皆さんにも暫定税率を廃止する責任が生じていたはずです。しかし、先般の予算や税法の審議における我々の修正案に対しても、また日本維新の会や国民民主党との協議においてもその責任を果たす果たそうとする姿勢は全く見受けられませんでした。野党側の再三にわたる真剣な提案や協議に対して、与党は全く答えることなく、通常国会をやり過ごそうとしていることに、我々は強い危機感を抱きました。このまま与党に任せていては、いつまでたっても暫定税率を廃止することはできない。この状況を何とかして打開したいという思いで、多くの党が一致し、今回、野党7党共同で、本法案を提出した次第であります。次に本法案の概要をご説明申し上げます」。

 「第一に、ガソリンの暫定税率について、関連する規定を削除し、廃止いたします。第二に、政府はガソリンの暫定税率の廃止が円滑に実施されるようにするため、暫定税率廃止時におけるガソリンの手持ち在庫については、暫定税率を本則税率との差額について必要な補助金の交付を行うこと等により、販売業者等の負担を軽減すること等の措置を講ずることとしています。第三に政府は本法律の施行後直ちに、ガソリンの暫定税率の廃止により、地方公共団体の財政に悪影響を及ぼすことがないよう、地方公共団体の減収の全額を補填するために必要な措置を講ずることとしています。以上が本法案の趣旨およびその概要であります。与党の皆さんには、自らも暫定税率の廃止に責任を負う立場であることをよくよく自覚されできない理由を探すことに心血を注ぐのではなく、政治の不作為を解消し、物価高に苦しみ、苦しむ国民生活を支えるため、本法案の成立に向け、建設的なご意見を賜りますよう心からお願いを申し上げ、私の趣旨説明といたします」と語りました。

 次回はあす9時から。午後1時の本会議とあわせて、内閣不信任決議案あるいは、4日間以内会期延長の件(衆議院のみで採決)という奇策も含めた極めて流動的な一日を迎えます。

【参議院第1種常任委員会 同日】
●内閣委員会のみ開催されました。
 「独立行政法人男女共同参画機構法案」(217閣法52号及び53号)が賛成多数で政府原案通りに可決すべきだと決まりました。あすの参議院本会議の、午後1時設定の衆議院本会議よりも早い時間帯に成立すると考えられます。委員会では維新が修正案を出しましたが否決されました。内閣府と嵐山町の調整が手間取り1年遅れの提出となり、国立女性教育会館の「施設の一部」を嵐山町に残しつつ「組織」を新設することで妥協した内容です。が、維新とれいわがジェンダーの観点から審議し、政府も一部野党も深掘りできない審議となってしまいました。2009年に「TOCビル」で行った事業仕分けで蓮舫さんが追及したところ女性館長が反論しキャラも含めて大論争となった経緯があります。

【衆・政治改革特別委】
 きょうまでに、自民党の法案の提出者が小泉進次郎さんから大野敬太郎さんに変更されました。「政治資金規正法の政党支部の透明化法案」(217衆法4号)「政治献金の構成員意思尊重法案」(217衆法5号)「立維有参社の企業団体献金禁止法案」(217衆法21号)の3法案について各会派が意見を述べました。

 公明党の中川康洋さん(比例東海)が自民党の支部7700に対し、立憲の総支部が380だとする答弁に「そんなに少ないんですか」と素で驚く場面がありました。また「ゆうべ議員会館からインターネットで見た」として、四日市市の地盤がかぶる岡田克也さんの団体の政治資金収支報告書の感想として、「私の妻と娘は日教組構成員だから、家に帰ったら聞いてみる」と語りました。きょうの会派の意見表明で、中川さんが聞いてみた結果を報告するのかと思ったら、言及はありませんでした。私見ですが、自民7700支部を透明化されると、逆に政治とカネの問題が複雑になるので、水入りで良いのではないでしょうか。

 今後は、8月1日施行となる、衆参両院議員の月100万円の調査研究広報滞在費の領収書の添付と公開について、政治とカネの関心が移っていくと考えられます。

【衆・選挙制度改革協議会】
 逢沢一郎座長のもと公開で開かれました。政治改革解散のあとに初当選した河村たかしさんらが発言し、30年前の平成の政治改革のような熱量がないとの嘆きがありました。小選挙区の見直しが体勢をしめた印象ですが、奥野総一郎さんは小選挙区比例代表並立制への思いが強いようでした。

衆議院本会議の定例日(火、木、金)ですがきょうは設定されませんでした。

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財務金融委員長「野党237対与党221」で解任、野党は旧暫定税率審議を問題視、額賀議長「選挙をしなければなりませんが暫時休憩します」再開後に記名投票表決で阿久津幸彦委員長選出

2025年06月18日 18時23分40秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]新しく財務金融委員長に選出された阿久津幸彦さんと野田佳彦・立憲民主党代表、きょねん2025年10月26日(土)夜7時20分頃、板橋区「遊座大山商店街」で、宮崎信行撮影。

 君子豹変すで、異例の水曜本会議、禁足となり、財金委員長が解任され、立憲の委員長に交代しました。ガソリン税旧暫定税率をめぐる会期末攻防となりました。

【衆議院本会議 きょう令和7年2025年6月18日(水)】
 まさに君子豹変す。異例の水曜本会議となりました。

 自民理事からの緊急動議で、井林辰憲・財務金融委員長(自民)解任決議案が上程されました。趣旨弁明では立憲が先週提出した「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)の速やかに審議しなかったと批判。各党の討論の後採決がなされ、投票総数458、賛成237、反対221の賛成多数で解任されました。戦後初。額賀福志郎・議長は「財務金融委員長の選挙を行わなければなりませんが、この際、暫時休憩します」と語り、午後2時20分過ぎから休憩になりました。国会法、院の規則、衆議院先例集などでは常任委員長は議長が発議して選挙を省略するとありますが、その空席の期間の定めはありません。起立採決になったこともあります。なにせ現行憲法下初なので当然にして先例もありません。

 そして、2時間半後に午後5時に再開。記名投票表決となりました。堂々巡りの結果、投票総数460、阿久津幸彦さん238、小林鷹之さん218、白票4で阿久津幸彦さんが新しい財務金融委員長に選出されました。

 この後、「手話に関する施策の推進に関する法律」(217参法9号)が大岡敏孝内閣委員長から報告され、可決し、成立しました。
 
【衆・厚生労働委員会】
 一般質疑。維新の猪口幸子さんは「医療費の削減は大事だ。社会保険料を下げるべきだ。自公維3党協議に携わる地位ではなかった議員として大臣に聞きたい」という趣旨の質問をしました。猪口さんは都内の医療法人理事長で、惜敗率で、音喜多さんらを上回り初当選しました。

【衆・文部科学委】
 一般質疑。

【衆・法務委】
 選択的夫婦別姓の「立憲案」(217衆法29号)「維新案」(30号)「国民案」(35号)を議題とし、採決はしない前提で設定されました。質問の順を飛ばしがちだった自民党ですが、きょうは旧統一教会の家族感を持っていると思われる石橋林太郎さん(広島市が事務所の2期)が驚愕の真打ちとして登場する予定でした。が、開会するにいたらずに、きょうは散会しました。

【参議院本会議】
 総務省行政評価局の活動について、村上大臣から報告がなされ、代表質問がありました。立憲で再選の情勢が強い自治労の岸まきこさんは、給付金で現金とマイナポイント選択制にしたときの自治体の負担が重いと指摘。山形で再選をめざし有力視しされる国民会派の芳賀道也さんは「これで6年間の最後の演説です」と混乱を招きかねない演説をしました。
 「ギャンブル等依存症対策基本法を改正する法律」(217衆法37号)が採決され、投票総数238、賛成233、反対5の賛成多数で可決し成立しました。オンラインカジノの賭場開帳を「禁止する」と明確に書き込みながら罰則は見送られました。おおよそ9月下旬に施行。
 「社会保険労務士法を改正する法律」(217衆法49号)は237、232,5の賛成多数で可決し、成立しました。厚生労働委員長として勇退する郵便局長会(旧全特)の柘植芳文さんが登壇。2期とも党内トップ当選で12年。岸田首相が内閣から「裏金一掃」をした際は、78歳ながら外務副大臣としてリリーフ。国内で見た限りは大変精力的に活動していました。降壇時の拍手から察すると、党内外で慕われた存在だったようです。

【参・憲法審査会】
 「憲法に対する考え方とくに国民投票法等について」を議論。今国会では自民党の佐藤正久さん(改選)が「参議院の緊急集会」という現行憲法の「護憲論」を展開しました。「隊友会」は3年前票が半減して佐藤さん一人となりましたが、今国会の自衛官の処遇の法案審議を聞いていると隊友会が1名となりその佐藤さんも党本部の幹事長代理にとられているため議論が薄かったという感想を持ちました。

●あす正午過ぎに、7与野党党首会談が開かれます。

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【速報】井林辰憲・財務金融委員長解任決議案は議決の見通し、法案・決議案で不提出のれいわ9議席が賛成へ

2025年06月18日 11時18分42秒 | 第217通常会 2025年1月召集
 この後、2025年6月18日(水)午後1時開議の衆議院本会議で、井林辰憲財務金融委員長解任決議が過半数で議決される見通しとなりました。

 決議案の提出に加わらなかった、れいわ新選組(9議席)が賛成することが分かりました。これで提出会派だけで229議席。自公は218議席。

 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)は、立維国共参保の227議席。決議案の提出には、共産が外れました。共産8議席、有志の会4議席が、加わっても、日本にいない石破茂、赤澤亮正両議員と、負傷して「全治3ヶ月だ」と事務所が発表した原口一博議員の欠席を勘案しても解任が確定的になりました。

 衆議院での委員長解任は戦後初。

 新委員長選出の与野党国対の協議で、財務金融委員会の再開に時間がかかるというパラドックスをかかえていますが、今国会内に、法案の趣旨説明、あるいは採決は間に合うため、第27回参議院議員通常選挙の争点になりそうです。

 きょうの衆参両院の審議については、このページではなく、夕方に公開するページで報じます。

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財務金融委員長解任決議案を提出「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」で、会期内成立は濃霧の中

2025年06月17日 16時37分44秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]衆院第二議員会館と国会議事堂、5年前の6月中旬、宮崎信行撮影。

 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)のめぐり、井林辰徳財務金融委員長解任決議案が衆議院に提出されました。水曜日としては異例の衆議院本会議があす開かれることになりました。都連所属の各党代議士は日程変更を迫られました。

 なお、当ニュースサイトは、政党「社民党」が衆参とも共同会派「立憲・社民・無所属」を組んでおり、前の任期でも新垣衆院議員が法案提出者に常に名を連ねていることから、「立憲+社民」、それと「有志の会」を1党と見なして報道しています。

 217衆法53号は提出が、立憲・社民、維新、国民、共産、参政、保守なので6野党(228議席)が提出したと報じました。きょうの解任決議案は、そこから共産が外れた5野党が提出しました。ところが、指摘しているように、れいわ、有志の会2党派に遅れたことを謝罪した情報はありません。但し、仮にれいわ9人が「時間が短く賛否を決定できない」との理由で本会議を欠席した場合は、228議席がちょうど過半数の数字になります。なので、衆議院での採決は、森山裕幹事長も野田佳彦代表もどうなるかは本当に分からないと考えられます。

●火曜日ですが衆議院本会議は開催されませんでした。先々月3日に本会議で代表質問された「医療法改正案」(217閣法21号)は11万病床削減の自公維合意と骨太の方針、そしてやはり日本医師会に反発があるそうで、閉会中審査または審議未了廃案となる見通し。日医が反発しているとなると仕込んだ武見敬三前厚労相(改選・東京7枠・自民2人公認)はつかみどころがない政治家だと感じます。

【参議院第1種常任委員会 きょう令和7年2025年6月17日(火)】
 2つしか開かれない、閑散とした会期末、改選となりました。
 ●内閣委員会 「ギャンブル等依存症対策基本法改正案」(217衆法37号)を採決。れいわのみの反対で可決すべきだとしました。この法案は、オンラインカジノの賭場の提供を明確に禁止する規定を書き込みましたが、罰則はおかれていません。天皇の署名、首相や内閣府大臣らの副書で官報に掲載される公布の日から3ヶ月を経過した日に施行なので、9月下旬には施行します。
 そして、三原大臣が「独立行政法人男女共同参画機構法案」(217閣法52号及び53号)が趣旨説明されました。衆議院では、維新の男性議員がまるっきり立法趣旨を理解しない質問や討論を続け、後輩である幹事長・国対委員長・政調会長も指導できなかったようです。あさって質問され、同日中に採決されると考えられます。

●厚生労働委員会 「社会保険労務士法改正案」(217衆法49号)が趣旨説明され、採決。令共が反対しましたが、賛成多数で可決し、上程。名称排他条項に漢字3文字の「社労士」を加えたり、特定社労士が裁判だけでなく労働審判にもかかわれるようにする法改正。衆・委員会の採決を現地で傍聴取材しましたが、自民議員の1人が傍聴席まで来て団体幹部らに「お待たせしました」とあいさつに来ましたが、反応は薄かったです。ここで、衆議院衛視が「お待たせしました」と傍聴者が主に使う方の階段・エレベーターへ誘導していきました。腰周りになんかつけてる警察官たちと違い衛視さんチームのコミュニケーションスキルに感動しました。

 これに先立つ一般質疑で、山口和之さん(2009年民主党衆議院比例東北単独25位で初当選、衆参在職10年超)は「日本維新の会の山口和之です。戻って来られればいいんですけども、戻って来られない確率も非常に高いので今日も同じような話をさせていただきます。元々自分は理学療法士の免許を取ってから、リハビリテーションの専門病院に勤務しました」と語りました。

【衆議院国土交通委員会】
 まず9日の石川県への委員派遣を委員長が報告。まさに「能登半島地震国会
」となった今国会を振り返りました。1年5ヶ月遅いという批判は、国交省でなく岸田官邸に向けられる批判です。

【衆・法務委】
 選択的夫婦別姓法案の「立憲案」(217衆法29号)「維新案」(217衆法30号)「国民案」(217衆法35号)の2度目の参考人質疑が2時間半コースで行われました。あすは、議員間の質疑応答をすることにして散会しました。会期内の成立は絶望的。

【閣議】
 総理不在ですが、定例閣議が開かれました。石破茂首相と赤澤担当相とトランプ大統領らとカナダでの首脳会談は30分ほどで終わったようで、関税の著しい進捗はなかったとみられます。

【自民党役員連絡会】
 きのうは首相不在で役員会はなかったようですが、きょうは役員会・役員連絡会が開かれ、森山裕幹事長は衆参同日選の可能性は低いと事後の記者会見で語りました。

【2幹2国】
 解散はしない方向性となったようです。

【立憲民主党常任幹事会】
 第27回参議院議員通常選挙で男性のミドルからシニア3名を公認しました。山形県連、島根県連(鳥取・島根合区)、長崎県連所属の元秘書ら。これで、5月中旬の自民党事前情勢調査で示された、立憲の全国比例区の獲得予想の人数を満たしたことになります。来週火曜日(6月25日)午後3時は国会閉会中と考えられますが定例通り開く予定。 

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石破茂首相はあさって帰国まで不在のため「維、国に相談する」野田佳彦さんは不信任案検討を保留、旧暫定税率法案(提出会派議席数227)で立維国3党、野党「れいわ」「有志」2党に説明せず、自公2党に説明

2025年06月16日 18時16分00秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]ビラを配る野田佳彦・立憲民主党代表、きょねん9月25日、東京「ときわ台」で、宮崎信行撮影。

 少数与党で迎えた第217回通常国会は、残り7日間となりました。石破茂首相は、政府専用機で、太平洋を渡り、カナダのこちら側(太平洋側)の「カナナスキス」でサミットに出席します。「カナナスキス」は英仏語の感じがしないのですが、やはり先住民の言葉のようです。このため、首相はきょう、あすはまるまる日本不在で、帰国はあさって18日(水)となりそうです。

 野田佳彦・立憲代表は先週金曜日の記者会見で、内閣不信任決議案を提出するさいは、維、国両党の代表に「事前にお話をする」としています。首相がいない間にカメラがある場で不信任を話し合うのはあまり感じが良いものではなく、木曜日以降となります。そうすると、野党は、首相に帰朝と関税交渉の報告を本会議や予算委員会でするよう求めていますから、会期はほとんど残っていません。これを考えると、決議案は提出されない方向性と考えられます。それでもハプニングで衆参同日選になる可能性は2割程度はあるでしょう。

【衆議院 きょう令和7年2025年6月16日(月)】
【参議院 同日】


 ともに開催されませんでした。

【常任委員長室 同日】
 「ガソリン税旧暫定税率廃止法案」(217衆法53号)について、立維国3党が、自民税調の小委員長代理いわゆる「インナー」の「ライター」である石田真敏さんや、公明党の竹内税調副会長(元政調会長)に「説明」をしました。この法案の発議者は、立維国共参保の6党。この6党は227議席で過半数まであと6。れいわ新選組は9議席、有志の会は4議席ですが、高井崇志幹事長は前夜の9時に連絡が来て党議決定ができなかったとし、有志の会の担当の緒方林太郎議員もそれとしらず夕食にあわせて飲酒したので判断を先送りしたとしています。あらかじめ、しくまれている、しこまれているような感じがします。

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「減税党」奇襲「財務省をぶっ壊す」36万登録女性会計士ユーチューバー「区長選32%」の余勢で都議選出馬、環境官僚「10年後見直し規定」の矜持

2025年06月13日 18時07分54秒 | 第217通常会 2025年1月召集
 「減税党」が財務省がある千代田区を「奇襲」しました。都議選が告示され、自民党の木原誠二選対委員長や、それ以外の政党の党首が応援演説にかけまわりました。島嶼部選挙区(定数1)では公認候補を出した玉木雄一郎代表が八丈島で第一声をあげました。千代田区選挙区(定数1)でも波乱がありました。政治団体「減税党」を名乗る無所属新人の「さとうさおり」さんが突如7人目として立候補しました。公認会計士で女性のさとうさんは「財務省をぶっ壊して、日本をとりもどす」として、ユーチューブの登録者数は36・5万人。この数字は「たまきチャンネル」の57万を下回りますが、政党「れいわ新選組」に匹敵し、「玉木・榛葉会見」を配信する政党チャンネルをしのぐ数字となります。正直、「35歳の女性」という要素もあるし、そもそも現職は事務作業をする姿をコメントを拾いながら長時間ライブ配信できません。さとうさんは、前夜も「参院選の準備の事務作業」を4時間強ライブ配信していましたが、さきほど、都議選に届け出たとのショート動画(文字無し)を、ユーチューブと「X」(旧ツイッター)の2媒体にあげました。この選挙区は当選者が入れ替わるとする事前情勢調査も一部にありました。きょねんの衆院選では共産党、参政党公認より多い票数で、さらに4か月前の区長選では、相対得票率32%で次点となったさとうさん。「ザイム真理教とのたたかい」の様相を呈した2025年政局の台風の目になるかもしれません。

【参議院本会議 きょう令和7年2025年6月13日(金)】
 「スポーツ基本法及ドーピング禁止法を改正する法律」(217衆法40号)は投票総数238、賛成235、反対3で可決し、成立しました。
 「北朝鮮経済制裁のための輸出入禁止措置の2年延長」(217承認3号)の審査結果が、牧山ひろえ経済産業委員長(神奈川・改選)から報告され、237,231、6の賛成多数で両院承認されました。いつも通りれいわ新選組が「北朝鮮がらみ」で反対しました。
 「信託業法を改正する法律」(217閣法38号)は237、189,48で可決し政府原案通りに成立しました。岸田前首相の公約で既に法制化された「公益信託」を金融庁から内閣府に移す法律。立憲が衆で修正案を出しましたが否決されました。
 「盗難特定金属等物資の処分の防止に関する法律」(217閣法49号)は237、230、7で可決し、政府原案通りに成立しました。内閣委員長から同時に報告された「手話に関する施策の推進に関する法律案」(217参法9号)は236、236、0の全会一致で可決し、衆議院に送られ、下述するように衆議院でも内閣委員会に即時付託され通過しました。
 「環境影響評価法を改正する法律」(217閣法51号)は投票総数237,賛成18、反対19の賛成多数で可決し、成立しました。
 「年金法を改正する法律」(217閣法59号衆議院修正は、234、183、51で、自公立3党党首合意にもとづく衆議院修正の通りに可決し、成立しました。これで、今国会の重要広範議案のうち能動的サイバー防御の周辺の法律を一括で改正する法律を除けば、実質的にすべて衆議院修正となりました。

 ところで、傑作なことがあります。改正環境影響評価法は、その附則で「第四条 政府は、この法律の施行後十年を経過した場合において、この法律による改正後の規定の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする」となりました。上述の通り、政府原案通りに成立したのですから、「10年後見直し規定」は官僚らが書いたものです。衆では一部野党の国会議員の先生方から「5年後見直し」への修正案が出ましたが、否決されました。環境省の所管法令ですが、規制されるのは国土交通省の官公需系が中心になります。環境官僚の矜持なのか、国交官僚が面倒だから10年後にさせたのか分かりません。10年後、環境省が今の庁舎から旧郵政省庁舎のどちらに入居しているかはわかりませんが、環境省はあるし、国会議員の先生方で10年後の議席が確約された人は一人もいません。

 参・本に戻って、行政監視委員会の中間報告、3つの調査会各々の最終報告、情報監視審査会の年次報告があり、散会しました。

【衆議院内閣委員会】
 一般質疑の後、上述の「手話に関する施策の推進に関する法律案」(217参法9号)が議長から即時付託され、趣旨説明を受けて、可決すべきだと決め、上程しました。

【衆・文部科学委】
 学校教育をとりまく諸課題に関する集中審議がありました。自民党からは、元文部政務次官の船田元さんが質問しました。船田さんの奥さんの船田恵さん(元参議院議員の畑恵さん)が学校法人作新学院の現役の理事長となっています。国会で2日連続で船田さんが発言したのは極めて異例で、32年ぶり2度目の再入閣も視野に入ってきたかもしれません。ちなみに山東昭子さんの方がブランクは長いです。

【衆・沖縄及び北方問題に関する特別委】
 北方領土当事者らの参考人質疑。

【衆・法務委】
 選択的夫婦別姓に関する「立憲案」(217衆法29号)「維新案」(217衆法30号)「国民案」(217衆法35号)を議員間で質疑答弁しました。そして、2度目の参考人質疑を行うことを決めました。これに伴い、同法案は、今国会の当初会期内に衆参両院で可決し成立することは絶望的となりました。

【官邸】
 閣議、新しい地方経済・生活環境創生本部、デジタル行財政改革会議が開かれました。また、臨時の経済財政諮問会議と臨時閣議が開かれて、経済財政運営と改革の基本方針いわゆる骨太の方針が決まるかもしれません。自公維で政局化することもありえます。そして、持ち回り閣議で、骨太の方針を決定しました。

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あす都議選告示は自民党総力戦の様相、7与野党党首会談(山本太郎含む)2か月ぶりに短時間開催され石破茂首相「トランプ関税交渉配慮」を求める

2025年06月12日 18時12分11秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]自民党大会会場に入る、石破茂、赤澤亮正両氏、4年前の2021年9月29日、宮崎信行撮影。

 岸田文雄前首相が10万登録超え(600動画)ユーチューバーとなりました。

 あすから都議選となりますが、自民党幹部は首相は入らないものの、かつてない総力戦。ある調査では、裏金非公認とあわせて議席が増えるという見立てもあります。「ザイム真理教」ブームを反映して国民民主党、れいわ新選組はかなり議席を増やすのではないかとの観測があります。正直、パズルのようなもので、参院選の結果とは逆になりそうで、レガシーメディアもちょっとこの夏はつまらないかもしれないという企画会議になっているようです。

【7与野党党首会談 きょう令和7年2025年6月12日(木)】
 各党がかなり早い段階で発表していた、7与野党党首会談が国会内常任委員長室で開かれました。自公・立維国共令の7与野党で、この枠組みは先々月4月4日以来通算2度目。なお両院の議席では「共、令」の順。トランプ関税をめぐり石破茂首相が15日から18日までG7カナダ・サミット、赤澤亮正・担当相が13日から18日までアメリカなどを訪れることから、理解を求めました。政治休戦のような提案はなかったようです。7党首は、石破茂、斉藤鉄夫、野田佳彦、前原誠司、玉木雄一郎、田村智子、山本太郎各氏。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 「年金法改正案」(217閣法59号衆議院修正は、維国令共が反対し、自公立が賛成して衆議院修正通りに可決すべきだと決まりました。今国会4領域(5法案) の重要広範議案はすべて委員会を通過しました。かなり誤解が広がっている本法案ですが、対総理質疑では、参院選の2万円程度の現金給付をするのかなど法案以外の質問が多く首相は「決まっていない」と答弁しました。

 重要広範議案の対総理入り質疑はすべて終わりました。野党は、サミット帰朝とトランプ関税交渉の政府報告とそれに対する質疑を、衆参で求めつつ、今国会は当初会期通りに22日に閉会することになります。

【衆議院本会議】
 官房副長官の議運報告から提出が1年以上遅れた「独立行政法人男女共同参画機構法案」(217閣法52及び53号)は維令共参保が反対し、自公立と有志の会の賛成多数で可決し、参議院に送られました。

【参議院内閣委員会】
 実質会期末の来週に「オンラインカジノを規制するギャンブル依存症基本法改正案」(217衆法37号)「独立行政法人男女共同参画機構法案」(217閣法52及び53号)の2領域3法案を審議することになりますが、当初会期内に成立する見通し。

 きょうの審議ではまず「盗難特定金属製物品の処分の防止等に関する法律案」(217閣法49号)が令のみの反対で、政府原案通りに可決すべきだと決まりました。あすは都議選告示日ですが定刻通り10時から本会議が開かれ、上程。警察庁提出の2法案はすべて成立するはこびとなりました。

 続いて、「手話に関する施策の推進に関する法律案」(217参法 号が起草され、全会一致で起草すべきだと決まりました。あすの本会議を経て、同日中に衆・内閣委に即時付託され、議了する見通し。

 これはおそらく、花見たかし北区議らが長年取り組んできた「手話言語法制定」の動きだと思います。

 和田政宗内閣委員長(自民党)による趣旨説明は以下の通り。

 「平成18年の国際連合総会において、障害者の権利に関する条約が採択されたことを受け、我が国では、平成23年に障害者基本法の改正が行われ、手話が言語に含まれる旨、定義されました。 その後、地方公共団体において、手話の普及や理解の増進等を目的とする条例を制定する動きが全国に広がり、国においても、手話に関する施策の総合的推進が求められております。また、聞こえない、聞こえにくい人の国際スポーツ大会であるデフリンピックが、本年11月に我が国で初めて開催されるのを前に、手話に関する国民の関心も高まってきております。本法律案は、手話がこれを使用する者にとって、日常生活および社会生活を営む上で、言語その他の重要な意思疎通のための手段であることに鑑み、手話に関する施策を総合的に推進するため、手話に関する施策に関し、基本理念を定め、国および地方公共団体の責務を明らかにするとともに、手話に関する施策の基本となる事項を定めようとするもので、その主な内容は次の通りであります」
 「第一に、基本理念として、手話の習得および使用に関する施策を講ずるにあたっては、手話を必要とする者および手話を使用する者の意思が尊重されるとともに、手話の習得および使用に関する必要かつ合理的な配慮が適切に行われるために必要な環境の整備が図られるようにすること等を規定しております」
 「第二に、国および地方公共団体は、第一の基本理念にのっとり、手話に関する施策を総合的に策定し、実施する責務を有すること、また、政府は、手話に関する施策を実施するため必要な財政上の措置等を講じなければならないことを規定しております」
 「第三に、手話に関する基本的施策として、手話を必要とする子供の手話の習得の支援学校における手話による教育大学による手話通訳を行う者の確保のための取り組みの促進手話を適切かつ円滑に使用できる職場環境の整備地域で手話を使用して日常生活等を円滑に営むことができる環境の整備中東出張者など、手話を必要とする者に対する手話の習得の支援、手話文化の保存、継承および発展、手話に関する国民の理解と関心の増進、9月23日を手話の日とすること、専門的な人材の確保、調査研究の推進、国際交流の推進手話を使用する者の意見の反映等について規定しております。第4にこの法律は、公布の日から施行することとしております」。

【参・環境委】
 「環境影響評価法改正案」(217閣法51号)。れいわ新選組の山本太郎委員が単独で修正案を出しました。内容は火力・原子力発電所を除外し、附則に自治体の財政上の所要の措置などを附則に盛り込む内容。この修正案には、永江孝子さんも賛成に回りました。この後、政府原案が自公など各党の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

 永江さんは二人会派を構成しましたが、参院の運用が変更され、テレビ入り予算委員会には登場できなかったと思います。今回の改選は、愛媛選挙区で2選をめざして出馬し、自民公認公明推薦の上野女史、参政党公認の原田さんと1議席を争うことになります。ちなみに愛媛の人口は134万人で、1人区。永江さんは衆議院当選1回のころは、岡田克也・民主党幹事長(当時)のもと「女性で、マスコミ出身で、1期生」のカテゴリーで幹事長補佐をつとめて「3・11」の難局を乗り切りました。

【参・財政金融委】
 「信託業法改正案(217閣法38号)は政府原案通りに可決すべきだと決まりました。金融庁提出法案はあすで全成立のはこび。但し、衆参与野党とも、スルガ銀行の一連の事案への銀行法などの立法措置が足りないと指摘が出て、来週、加藤大臣あてに申し入れをする流れとなりました。

【参・文教科学委】
 「スポーツ基本法及びドーピング防止法改正案」(217衆法48号を可決すべきだと決めました。トトからJSCに入る収益の活用策を広げる内容。ところで、「スポーツ白書」はスポーツ庁ではなく「笹川スポーツ財団」が発行しており、森喜朗さんが亡くなったら、スポーツ庁行政の点検が必要だと思います。

【参・経済産業委】
 「北朝鮮経済制裁のための輸出入禁止措置の2年延長の件」(217承認3号)を承認すべきだと議決しました。以前は半年ごとでしたが、2年ごとになっています。

 ●参・外交防衛委と●参・国土交通委は一般質疑でした。

【衆・憲法審査会】
 「今国会の振り返りと今後の進め方」をテーマに各会派の意見表明などがありました。「5会派の骨子」が提出されましたが、自民党総務会の審査を経ていないと指摘されました。

 自由討議では、大阪府内を地元とする令和の大石あきこさんが、橘幸信・衆法制局長が、小西洋之参議院議員を「小西」と呼び捨てにしたと暴露し、馬場伸幸・前代表がたしなめて「大石さんのご発言は問題がある。立憲民主党の党の会長が謝罪をしたことのどこが、振り付けなのですか」とし立維・衆法制局の「振り付けだ」と批判しました。そのうえで「自由討議というお題目のもとの放談会だった」と今国会を振り返りました。

【衆・安全保障委】
 おととしの委員会附帯決議にもとづいた「防衛力整備基盤強化法」の施行に関する政府報告とそれに対する質疑がありました。

●あすは参本はありますが、衆本はなく、都議選の応援に回る議員も多そうです。

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ガソリン旧暫定税率廃止法案は「227議席」で法案提出 決戦前の羽田次郎さん1時間半で2回登場

2025年06月11日 19時27分03秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]立憲民主党両院議員総会に参加する羽田次郎さん(長野県区)と打越さくらさん(新潟県区)の「信越コンビ」 今から3年前の2022年4月20日、参議院「別館」の「講堂」で、宮崎信行撮影。

 野党7党は「旧暫定税率廃止の租特税法などの改正案」(217衆法  号)を共同提出しました。ところが、れいわ新選組と有志の会が入っていないため、7党で227議席なので、過半数に6議席足りません。なお、県税である軽油引取税に関しては、維新が反対しているため、国の制度の法案の提出は見送られる見通し。

 羽田次郎さんは、午前9時過ぎと午前10時過ぎにわずか1時間半でダブルヘッダーの活躍を見せました。羽田孜さん・羽田雄一郎さんは「正しいことをいうときは少し控えめにするほうがいい」との吉野弘さん「祝婚歌」をすすめました。コメ流通自由化の羽田さんが現世にいれば「来年は家畜のえさになる米だ」とは言わないと思います。東京ではスマホで備蓄米のお店を知っても電車賃が足りず行きつけの近所のスーパーでは備蓄米を見かけない、という人もいます。

【参議院ODA及び沖縄北方問題特別委員会 きょう令和7年2025ねん6月11日(水)】
 会期が残り少なくなり、参議院では極めて異例なことに特別委員会が朝9時に始まりました。羽田次郎さんが「アフリカ開発会議TICAD9」に向けた「民間資金も活用すべきだ」などとした決議案を提案して全会一致で議決されました。9回目で、パシフィコ横浜開催は4回目。同じ場所で開かれた新進党結党大会では、副党首を羽田孜元首相は受け入れ、細川護熙元首相は拒みました。この辺は、おそらく次郎さんがおそらく知らない情報も、尊敬県・信州唯一の元首相の足跡として、これからの5週間重点的にお伝えしていきます。

【参議院本会議】
 朝10時に開会し、すぐに「令和5年決算承認案」(217決算1号)が報告され、討論に羽田次郎さんが立ちました。羽田さんは「環境省は、基金の審議では、青木愛筆頭理事に対して使われていない計算式で答弁し、片山さつき委員長からも注意された」と指摘しました。採決では、決算の是認は投票総数234、賛成141、反対93の賛成多数で是認しました。「内閣に対する警告」は232、228、4で議決され、石破茂首相が発言しました。国有財産のバランスシートは234、140、92で是認されました。国有財産の無償での貸付は、234、201、33で是認されました。

 「給特法を改正する法律」(217閣法9号衆議院修正は、投票総数235、賛成219、反対16の賛成多数で可決し、成立しました。政府原案通りに残業代は増やし、衆議院修正では残業を週30時間以内にするようつとめることが盛り込まれました。

 新法である「日本学術会議法」(217閣法36号)は投票総数233、賛成157、反対76で可決し、政府原案通りに成立しました。

 「食品流通促進法及び改正卸売市場法」(217閣法45号)も234、227、7で可決し、成立しました。

【党首討論】
 3か月連続の開会で、泉健太衆議院側委員長が若手のころに超党派勉強会で発表した「水曜8時のナイター国会」への賛同が集まり、夜6時に開かれました。
 野田佳彦さんは、上述の「旧暫定税率廃止の租特税法などの改正案」(217衆法  号)の提出にふれて、石破茂首相に迫りました。日本維新の会の前原誠司国会議員団長は、予算賛成の見返りだったOTC類似薬の骨太書き込みを念押ししました。国民民主党の玉木雄一郎代表は、自民党の木原誠二選対委員長らの「現金数万円給付」について、「総理、現金を配るのですか」と問い、首相が「森山裕幹事長らの発言は知らない」と答えると、税収の上振れ分は減税で国民に戻すべきだと説きました。

【衆・内閣委】
 埼玉県嵐山町に「施設」を残す「独立行政法人男女共同機構法案」(217閣法53号及び54号)が採決され、自公立などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす衆・本を通過し、参議院に送られる見通し。

【衆・法務委】
 選択的夫婦別姓の3法案「立憲案」(217衆法29号)「維新案」(217衆法30号)「国民案」(217衆法35号)の政府参考人も含めた議員間審議がありました。質問に立った国民民主党の臼木秀剛さん(比例北海道1期)は「コンメンタールを何冊も読んだ」とし、戸籍での筆頭者は、家長でなくインデックスだという学説が通説だと指摘しつつ、やや維新案に厳しい印象を持ちました。

【参・厚生労働委】
 異例の水曜日開催となりました。参議院国対では、参考人質疑は定例日外でやってもいいという暗黙の了解がありますが、抑制的だと思います。今回の法案は、「自公立」で衆を通過してきたので、定例日外の参考人質疑が可能になったと思われます。
 「年金法改正案」(217閣法59号衆議院修正。参考人に対して、自民党のトップバッターの議員がまっさきに「社保審年金部会会員だった3人は身の危険を感じることはあったか」と問い、3人とも身の危険を感じることはなかったが、女性の1委員は所属組織の代表窓口に批判が寄せられたと明かしました。他の男性の2委員は、テレビでコメントした際に「厚生労働省の言いなりだ」という趣旨のSNSでの書き込みを確認するなどの体験があったとしました。

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「斉藤ひでみ」さんら教師のバトン「給特法」は「残業月30時間努力」の衆議院修正であす成立のはこび

2025年06月10日 18時21分30秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]文部科学省などと皇居、東京タワーから。今月2025年6月、宮崎信行撮影。

 教師の「斉藤ひでみ」さんが発掘した「給特法」(217閣法9号)の改正は、文部科学省の案に衆議院で「時間外は30時間以内にするよう努める」との修正がかかり、あす成立するはこびとなりました。上野元東大副総長らの座り込みはのれんに腕押しで「日本学術会議法案」(217閣法36号)は政府原案通りにあす成立のはこび。あす午後6時からの党首討論では、関税交渉をめぐって、5与野党が期限付き連立モードになるかもしれません。衆参ダブル選の可能性は1割程度か。きょねんから「政党間協議」をていねいに撮影・取材してきた成果で1・8倍程度のアクティブユーザー数となっています。

 山尾しおりさんが金曜日からの都議選より前のきょう、第27回参院選出馬に関する記者会見を開きました。2009年初当選には「ご指導いただく先生」がいない新人が多く、危惧していました。玉木雄一郎さんは、官僚出身で男性だからまだなんとか持ってきました。女性の山尾さんは、議運次席理事など国会対策もしましたが、やはりご指導いただく先生がいない小選挙区政権交代チルドレンはガラスの天井があると思います。例えば大西健介さんなら馬淵澄夫さんの元秘書だし、奥野総一郎さんなら1期生のころ議員会館の1階で何らかの先輩男性から叱られているところをみたことがあります。山尾さんの1期上で「鳩山首相と筆頭理事の懇談会」に地元を優先して欠席した議員がご指導いただいている「アンチ鳩山」と見なされている重鎮にご指導いただいたこともあります。岡田克也さんは当選2回になって地元でお礼参りをしていたら、羽田孜さんから電話があり「今すぐ上京しろ」と普通の2回生とは違うご指導をいただいたことがあり、温厚な羽田さんに怒鳴られたのは後にも先にもそのときだけだと語っています。

【参議院第一種常任委員会 きょう令和7年2025年6月10日(火)】
 ●総務、外交防衛、経済産業、国土交通委員会はは議案がなく、法務委も閣法はありませんから開かれませんでした。
 ●文教科学委員会は、重要広範議案「給特法改正案」(217閣法9号衆議院修正を採決し令和・共産が反対し、自公立などが賛成して衆議院修正通りに可決すべきだと決まりました。
 ●内閣委員会は、新法である「日本学術会議法案」(217閣法36号)。まず、立憲が当委員会に単独で提出した大がかりな修正案が採決され、国民も賛成に回りましたが少数で否決されました。この後に、政府原案が採決され、自公維などの賛成多数で政府原案通りに可決すべきだと決まりました。「6教授」では、加藤陽子東大教授も座り込みに参加しましたが、大きなうねりにはなりませんでした。あす成立のはこび。
 この後、衆議院から送付された「盗難特定金属製物品の処分の防止等に関する法律案」(217閣法49号)が審議入りしました。なお「ギャンブル依存症対策基本法改正案」(217衆法37号)の審議入りは先送りとなりました。
 ●農林水産委員会「食品流通促進法案」(217閣法45号)について小泉進次郎農相らから答弁を聞いたうえで採決。全会一致で政府原案通りに可決すべきだとして上程しました。
 ●厚生労働委は重要広範議案「年金法改正案」(217閣法59号衆議院修正の審議が続きました。
 ●環境委員会「環境影響評価法改正案」(217閣法51号)について、電力関係者らから参考人質疑しました。環境アセスメント法は環境省よりも国交省かつ政府系の仕事をしている人に関係が深いようです。
 ●財政金融委「信託法改正案」(217閣法38号)の趣旨説明がありました。

【衆議院本会議】
 岡田克也さんや本庄知史さんらが会員をつとめた「情報監視審査会」の年次報告が、伊藤達也会長からなされました。
 「スポーツ基本法及びドーピング防止法の改正案」(217衆法48号は参保が反対し、それ以外の自公立など各党が賛成して可決し、参議院に送られました。
 「社会保険労務士法改正案」(217衆法49号が令和のみが反対し、可決し、参に送られました。
 「北朝鮮経済制裁のための輸出入禁止措置の2年延長の閣議決定の承認」(217承認3号)は、賛成多数で参に送られました。れいわ新選組のみ反対しました。北朝鮮・ロシアなど旧共産主義圏がかかわると必ず反対している印象ですが、私が知る限り、旧ソビエトの影響力があった政党・政治団体の残党が事務局にいるということはありません。

【衆・法務委員会】
 選択的夫婦別姓の3法案「立憲案」(217衆法29号)、「維新案」(217衆法30号)、「国民案」(217衆法35号)について、国内最大手のPR会社、次原悦子・サニーサイドアップ創業者らが参考人として意見を述べ、次原さんは17歳で起業したときの登記の話を披露しました。あすは法相や議員同士のの質疑答弁。

【衆・総務委】
 一般質疑となりました。立憲で小選挙区3連勝の9期、阿部ともこさんは、平成18年2月7日の第165回国会以来の総務委の質疑に立ち、消防団員の労災について政府をただしました。
 
【衆・地域こどもデジタル特別委】
 まず伊那市への15名の委員派遣の報告。この後、対政府の一般質疑がありました。

【衆・原子力問題調査特別委】
 対政府の一般質疑がありました。今国会では、アドバイザリーボード団員(新任含む)、それ以外の有識者、対政府の3回の審議がありました。

【衆・沖縄及び北方問題特別委】
 参考人質疑を金曜午前9時から開くことを決定しました。

●衆議院はきょうはありませんでした。

【立維国政調会長会談】
 立維国3党政調会長は、ガソリン税揮発油税の旧暫定税率をめぐる、自公維協議の決裂を受けて、3党共同で衆議院に法案を提出する方針を固めました。3党で213議席となり、他の5野党のうち4つ程度が賛成すると衆議院で可決しますから、選択的夫婦別姓とあわせて、来週の大きな駆け引きとなります。両法案とも、委員会を通さずに、本会議だけで採決することもできます。

【官邸】
 女性活躍推進法10年延長法(217閣法50号)が成立しましたから「すべての女性が輝く社会づくり本部・男女共同参画推進本部合同会議」が開かれました。また「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」も開かれました。首相の総裁選公約「自衛官の処遇・勤務環境の改善および新たな生涯設計の確立に関する関係閣僚会議」と「国家戦略特別区域諮問会議」も開催されました。

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参議院テレビ入りラスト令和米騒動「公明党崖っぷち3人区コンビ」の高橋光男・元農水政務官「備蓄米放出は私のアイディア」

2025年06月09日 18時20分54秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]令和米騒動の主犯格ではないかと噂されている「ヤマタネ」倉庫(手前・江東区)とタワーマンション3棟(向こう側・中央区)。資本主義にうごめく人間たちの心をえぐり出したような快心の構図です。「ヤマタネ」は運河に挟まれた「越中島」にあるので閉鎖的な印象でアベノミクスの光と影のように見えなくもありません。そのせいか、手前側の東京15区では「当事者議員」の立憲の酒井なつみさんが補選もいれて2連勝、向こう側の東京2区では自民党の辻清人さんの5連勝が続いています。

2023年4月、宮嵜信行撮影。消しゴムマジックで一部加工しました。

 関東のラジオ局「文化放送」がインターネットメディアを盗用していたと、会社のホームページで発表しました。謝罪で手打ちとなったようですが、同社は他にもネットメディアの独自記事の著作権侵害のおそれがあり、今後は知的財産権としての支払請求や賠償裁判になるかもしれません。

 第27回参院選の事前情勢調査で、公明党の現職が出る兵庫県と福岡県の3人区でどちらか1名しか当選しないのではないか、との一つの調査があります。兵庫の高橋光男さんと福岡の下野六太さんが登場。共産は東京6人区(7名当選)の吉良よし子さんが登場。3年前は「中盤情勢で次点も」というピンチだった共産ですが、国会での活動ぶりの印象とはうらはらに、吉良さんは自民調査では有力だとする見方があります。

【参議院決算委員会 きょう令和7年2025年6月9日(月)】
 「令和5年度決算承認案」は、最終日、「締めくくり総括質疑」となりました。この後、採決。賛成多数で承認すべきだと決まり、議了しました。本会議で報告され、採決されます。

 全会一致の警告決議では、八潮市の下水道陥没死亡事故で、中野洋昌国土交通大臣が発言。公明党にとっては、八潮市は良い思い出がないという感じですが、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

 これに先立つ質疑では、高橋光男さんが備蓄米で質問しました。

 高橋さんは「公明党兵庫県選出の高橋光男です。まず小泉農水大臣にお尋ねします。昨年私が農水政務官時に提案をし、実現をしていただいた備蓄米の新たな活用、今般大臣主導の随意契約によって現場に届き始め、大変助かったと多くのお声が上がっております。卸業者も精米にご協力され、トラック倉庫など物流事業者も懸命にご尽力いただいております。我が党の中野国交大臣の主導で備蓄米物流支援室を立ち上げていただきました。改めて国の機敏なご対応と、現場の皆様に敬意と感謝を申し上げたいと思います。今後流通状況をきめ細かく他にフォローし、全国隅々まで隔たりなく届けていくことが重要です」と語りました。

 私の周りには、備蓄米を見たことがないという消費者が多いですが。それはさておき、高橋さんは持続可能な米作にも言及しました。

 高橋さんは「兵庫県では、JAが今年産の最低保証価格を導入しました。玄米30キログラムで1万1000円前後、1キロ当たりにすれば380円です。このいわゆる概算金は2年前まで30キロ7000円前後でした。これでは赤字です」「生産現場の平均コストは1キロ当たり約232円であります。そして、マージンはマイナス30円。規模にもよりますが、基本的には作れば作るほど赤字。ここ数年は生産資材の急騰もしておりますので、もっとひどい状況でしょう。続けられるわけがありません。これは国民の皆様にぜひ知っていただきたいと思います」と語り、生産者にも目配せした発言をしました。

 下野六太さんは、質問の前に米騒動に言及しました。「まず、質問に入る前に確認なんですけれども国民の皆さんがですね、今一番悩んでいる苦しんでいるのは、物価高騰だと私は思っておりましてその中であって一番のやっぱり苦しみは米の急激な価格高騰で昨年の夏から半年以上の長きにわたって国民の皆さんがですね、声を聞くと、やっぱり疲弊をしております」と述べました。

 きのう、偶然にも「3人区」である中野区の都議選の街頭演説会をみました。こちらは4年前の自民党がゼロで、公明党が最下位に滑り込み、今回女性区議を新人として擁立しており、まったく情勢が読めない選挙区だと思います。開始10分前になってようやく聴衆が集まりだして、150人ほどいたのではないかと思います。まずまずの熱量でしょう。

 しかし、3年前は立憲民主党の泉健太代表が、クローズドの両院議員懇談会で改選参議院議員から根詰められ「岸田インフレと闘う立憲民主党」を一番前に出しました。3年前は、小麦でした。全世帯が必ず食べているのは、米より小麦の方ではないでしょうか。しかし、有権者は目に見える世界に反映されますので、米高騰は、与党の現職全員にとって向かい風になるでしょう。

 ちなみに、自民調査では「公明党は4人区は4議席」と出ており、全員当選するとの計算になります。これについて、首都圏の公明市議は、安堵。それに先立つ、東京の都議選応援では、自民党の男性地方議員の会社の営業部的な体質が大嫌いだそうです。都議選は、別々に公認を出すので自公の接点はありませんが、自身は国民民主党と連立してほしいとのことでした。いずれにせよ、参院選で自分の県の当選が堅いという自民調査に安堵というのが正直な感想のようです。

●衆議院はきょうはありませんでした。

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