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日本舞踊 西川鯉男 お稽古場

伝統芸能の日舞を楽しく学ぶお稽古場の雰囲気をお伝えしたいと思います。鯉絵の「独り言」も織り交ぜて、、、

リモートで家元講習会

2022-02-06 20:18:23 | 日本舞踊

4日、5日、6日と名古屋の西川会館で行われた家元講習会に鯉好先生が新名取の取り立て師匠として、リモート参加しました。雪の舞う名古屋と晴れの東京を結ぶお稽古は時代を感じずにはいられませんでした。

お稽古場にはWiFiがないので鯉絵自宅のリビングでTVにZOOMを接続してみました。ダイニングテーブルや椅子、ソファーを退けてスペースを確保し、大きい画面で見やすくしました。

画面が反対になるので向かい合わせは踊りにくい、音がずれるなど、課題は残りましたが、名取試験曲「寿」の細かい振りのすり合わせは出来ました。

準備はOK

そして、お稽古の後、新しくなった会館の中をまさ子先生がラインのビデオ通話で案内してくださいました。

いやぁ、ハイテクの現代を生きてるんですね、私達、感謝です。


清元節演奏会

2022-01-26 22:17:03 | 日本舞踊

清元梅紫寿として「青海波」の3枚目を唄って来ました。

初めてご一緒する高輪派の女流の重鎮、延勇輝師、延志佐師の有り難いアドバイスや紫葉師のお三味線に助けられ、なんとか久しぶりの黒紋付のお舞台を勤めることが出来ました。緊張しましたぁ。

聞きに来てくれたお弟子さんたちに、少しでも清元の良さをお伝え出来たらと思っております。先の鯉男会で清元を踊ったSさんは自分の舞台の地方を今回の演奏会でいち早く見つけ、熱心に聞いてらっしゃいました。

生の演奏の素晴らしさを口々におっしゃってたので、目的は果たせたのではないでしょうか。

日本舞踊でも清元でも舞台が済んでほっとして、それから思うことはいつも一緒です。

「もっと上手くなりたい!!」


2年ぶりの踊り初め、開催しました!

2022-01-10 10:54:55 | 日本舞踊

やはり晴れ着を着て、一年の最初に踊る!

嬉しいものです。

今年の初唄は寅年で「年の榮」でした。

  

着付け教室?の効果か、開始前の支度はてんやわんやでしたが、高弟の皆さんのご協力で綺麗に着付けできました。

鯉絵はヘアーアレンジにも挑戦し、美容室を開いたら?なんてジョークが出るほど。

振袖の方の帯結びはいつもの文庫結びでなく、YouTubeで研究し華やかな出来栄えと自画自賛 

 

そして、大切な感染対策はばっちりしました。

窓は常に開けて換気をし(ちょっと寒いけど)、飲食は3~4人づつのテーブルに分けて間隔を離し、黙食。

これが予想以上の違和感で「刑務所のお正月のようですねえ」の冗談に吹き出しました。

そして不織布マスク着用してのご挨拶でした 

 

今年も元気に踊って、笑って楽しいお稽古場にしていきたいと思います。宜しくお願いします!

 

 

 

 


今年度のお稽古納め

2021-12-26 16:55:49 | 日本舞踊

父の古いお弟子さんから、派手になった着物と言って、沢山の良質の着物と帯が送られてきました。

90代になる方ですが、高身長なので、今の若いお弟子さん達が着られます。

そこで、浴衣だけでなく、着物とお太鼓も着られるようにしようと思い立ち、俄か着付け教室がスタートしました。

着付けの指導の後、初唄のお稽古となりました。

 

踊り初めは朝から大着付け大会となりそうですが、綺麗な着物姿のお嬢様を見るの楽しみです。

 

今年のお稽古も無事終了しました。ありがとうございました。


清元 野崎の春

2021-04-25 12:12:30 | 日本舞踊

歌舞伎狂言「野崎村」に材を取った演目。

久松とお染の逢い引きにばったり出くわしてしまった許婚のお光。

お染の懐妊と二人の覚悟を知り自身の祝言を諦め二人を落ちのびさせます。

長い筋立てをコンパクトにまとめて三人の情愛が梅の花のように匂い立ってくるような名品に仕上げています。

久松とお染を見送った後のお光の嘆きにはきっと涙を誘われることでしょう。

     

お光 西川鯉絵

久松 西川鯉粧

お染 西川貴美子

鯉椿先生のお嬢様の鯉粧さん、鯉之祐先生のお嬢様の貴美子さんとは親子2代のお付き合いなので小さい頃からの顔なじみではありました。

文化庁の子供教室でまさ子先生にお引き合わせ頂いてから急接近し、鯉粧さんからの日出カルチャーのお誘いで、週一でお会いする内、気心知れて、三人寄れば文殊の知恵とばかりに話し合って(たわいもないお喋りが多いかも)各お稽古場をやって参りました。

久し振りの鯉男会、会主をするにあたり、そんな大切な仲間と一緒の舞台に立ちたくて、この演目をお願いしました。

お付き合い下さって有難うございました。


長唄 鷺娘

2021-04-23 11:48:27 | 日本舞踊

全てが雪に染まった夜更け、白無垢に身を包んだ美しい娘が一人。

彼女は鷺の精。

恋に揺れる娘心を華やかに舞い踊った果てに蘇るのは地獄の責めの記憶。

降り始めた激しい雪に身もだえながら力尽きていきます。

近年はバレエの「瀕死の白鳥」になぞらえられることが多いようですが、娘踊りの華やかさと、責め苦に狂い踊る凄惨さをの対比を純粋に楽しんでもらうことが当初の眼目だったようです。

 

西川はつ寧  名披露目

得意の台詞を封印して、西川流の許し物で有名な演目「鷺娘」を踊り込んでみることにしたのに、様々な怪我に見舞われ、アスリートのようなチームを作ってメンテナンスしながら、必死のお稽古でした。

お稽古中で当日の出来栄えが最もよかったと思います。

そのすらりとした姿は鷺の精にピッタリでした。