「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

NO1セールスへの道

2006-09-09 13:07:22 | Weblog
1ヶ月ほど前の朝日新聞の「天声人語」に、「徳渕真利子」さんの話しが載っていた。
彼女は新幹線の社内販売の制服にあこがれて、求人雑誌を見て応募した。
東京オフィスには、社員、アルバイト含め、彼女のような人が400人いる、一日東京-新大阪間を一往復か一往復半、のぞみの場合16両編成で5人で分担する、彼女は400人の中で1年間トップの売上を記録した。
新人で最高の売上は異例中の異例だそうだ。
400人が同じ条件で販売をする、人によって倍も三倍も売上が違うのはなぜか?
彼女が特別変ったことをしているわけではない、まず笑顔を絶やさない、ワゴンはゆっくり、1人ずつお客さんの目を見ながら、丹念に何度もまわる。
時間帯、天候により売れ筋が異なる、1度回った時点で売れそうなものを見極め、ワゴンの目立つところに置くそうである。
10人以上通路にお客さんが立っているときは、ト-レに商品を載せてまわる。
新幹線車内NO1セールスにはなんでもない、工夫が幾つも隠されていた。
そして、大切な事は、何時も笑顔を絶やさず、「お客様の邪魔にならないよう、お役に立てば」と考えているという、彼女は1年でアルバイトから社員へ登用されたそうだ。

「アオキ横浜港北総本店」に、1年間に3億円~4億円、10年も売りつづけている人がいる。町田さんというセールスマンである。
1着3万~5万円の紳士服を売っての数字だから、いかにすごい売上だかわかる。
彼は1度担当したお客さんは全て彼の顧客データとして登録して、1年以上来店のないお客さまには必ず電話をする、その電話はスーツを買ってくださいという電話でなく、「お変わりありませんか?」「お元気ですか?」という電話だそうだ。
そして、さりげなく「機会があったらまたおより下さい」と伝える。

青山フラワーマーケットの井上社長のある日のブログに、こんな話題があった。
「私は、最近引越したんだけど、そこの1階に入っている花やさんすごいのよ。」「店員さんの知識もすごいし、この間、大きな鉢を届けてもらって、しばらくしたら、そろそろ土が減ってきていませんか?っていって土を足しに来てくれたのよ、すごくない。」
「その上、お盆に海外に行くんだけど、水やりどうしたらいい?って聞いたら、うちであずかりますよ、だって感動しちゃった」
井上社長は、あるところで、その店のママから聞いた、話しとして書いた。

「徳渕」さん、「町田」さん、「1階の花やさん」から、買ったお客様は品物と一緒に別な物を買ったように思う。
それは、ここちよさ、爽やかさ、よろこび、安心感、を商品と一緒手にいれた。
それはいずれも、お金を支払う必要のない商品で、お客様に、その商品を手に入れていただくことが次への買い物の強い動機付けとなる。
お客様に、ここちよさ、爽やかさ、よろこび、安心感、を感じていただくのは、そんなにむずかしいことを一生懸命やるのではなく、笑顔でお客様の役に立つ事を考えて、毎日実践していく事だと思った。
その繰り返しがNO1のセールスへとつながる道のように思えた。
私たちは、、暇だひまだと愚痴をこぼす、しかしお客様の為にやることは果てしなくある、明日から品物と一緒に、もう一つ、もう二つの支払いが起こらない商品を持っていって頂くことを心がけようと思う。