真夏のカップル

昨日水曜日の奈良市は、34.7℃。今年一番の暑さ、更新中！
帰宅する夕方７時半。アスファルトから立ち上る蒸気で、あたりは
例えではなく、本当に『蒸し風呂』でした。

やっと我が家が見えてきて、
　「まずはシャワーか、それとも冷凍庫のアイスが先？」　暑さでもうろうとした頭で考えつつ、
ふと道路脇を見ると、しゃがみこむ人影が。
　「熱中症？」　違いました。道路にぴったり寄り添って座っている学生カップルでした。

二人は楽しそうに、しゃべっています。
半袖の制服から出ているお互いの腕は、もう接着剤でくっつけたかのように密着！
顔を近づけて、小声で笑ったり、仲良くうなづき合ったりしていました。

辺りは無風。おまけに一日中熱せられたアスファルトに、しゃがみこんでいるのです。
ものスゴイ温度になっているはずのエリアで、
くっつきあう二人の影は、彫像のように動きません。

　「ヒエ～」　ちょっと感動。真夏の若いカップルは、暑さを全然感じていな～い。
若さゆえの情熱でしょうか？

　「私にゃ無理！　どんな好きな人とでも、こんな蒸す日には、
もう手だって、つなぎたないワ～」
独り言をつぶやきながら、家の鍵を開ける私。
その昔、初々しい学生カップルだった乙女も、今やすっかりオバちゃんです。