藤田けい☆幸せブログ

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寂しい秋です

2014年09月10日 | 日記
朝から、引き出しの整理をしていたら
大学時代の恩師の名刺が。

テレビプロデューサーや放送作家としての経験も長く、
何より沢山の本を出版されている、有名な文筆家です。
授業以外でも、いろんなところへ連れて行ってくださり
取材の同行などの、素晴らしい経験をさせて頂きました。

それなのに、ここ数年、年賀状をご無沙汰していました。

私は、今年頂いた年賀状を見ながら、来年の年賀状を書いているので
返事がなかった人には、送らないのです。
多分、先生からの返信がなかったため、うっかりその年から
自然消滅してしまったみたいです。

 「お世話になっている先生に、これはイカンぞ!」
さっそく、手紙を書こうと思い、その前に最新の著作ぐらいは読んでおこうと
ウイキペディアで調べたら。。。

信じられないことに、先生は数年前に亡くなっていました。

よく考えたら、私より40歳以上年上です。
それなのに私は、いつまでもお元気で、バリバリ取材活動をされていると
たった今まで、思い込んでいました。

先生の年賀状には、いつも私を心配する、優しい心遣いがありました。

 『物書きの仕事には、慣れましたか?
  忙しさに、自分を見失わないようにしてください』

心に刻んで、忘れずにいる先生からの年賀状の言葉。
大学時代から、私の一番の理解者であった先生のことを、ここ何年も
すっかり忘れていた自分が、本当に情けないです。

せめて、先生の晩年の様子を、先生の大の仲良しで、
窯元で陶芸体験もさせて頂いた、京焼の陶芸作家さんに伺おうと
連絡先をネットで調べたら。。。

同じ名前なのに、プロフィールの顔写真が違う!

そうです、義理の息子さんが3代目を襲名されていました。
当時、20代の若いお弟子さんだった彼が、今は京焼・清水焼伝統工芸士の称号を持ち
受賞暦のある立派な陶芸家として活躍していました。

先生のお友達である2代目は、奇しくも先生と同じ年(!)に、亡くなっていました。
有名な陶芸家なのに、女子大生である私達には気さくで、楽しく豪快なお人柄でした。
ご自宅で、お昼ごはんもご馳走になったことを思い出します。

懐かしくて大好きだったお二人が、そろって天国に行ってしまいました。
その事を、何年も知りませんでした。

自分も年をとっているのだから、若い頃お世話になった人達は
当然、ご高齢なんだ。。。というコトに、気づけなかった私。
これから、こんな別れの経験が増えていくのだと思うと、寂しいです。

せめて、後悔のないよう、
大切な人達とはきちんと連絡をとっておこうと思います。